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  • 2人~5人
  • 40分~60分
  • 10歳~
  • 2023年~

フォレストシャッフルpoclabさんのレビュー

19名
1名
0
約1時間前

正解が一つではない森づくり――限られた中で、よりよい選択を探すゲーム

動物や植物を集めて、自分だけの森を作っていくカードゲーム。

木を置き、その上下左右に鳥や動物、植物などのカードを差し込んでいくので、ゲームが進むにつれて自分の前に森が広がっていきます。

見た目はとても穏やかですが、実際に遊んでみると、

「この動物を増やしたい」
「この木と組み合わせると点数が伸びる」
「でも、こっちのカードも捨てたくない」

と、かなり悩ましいゲームです。

フォレストシャッフルの面白さは、大きく3つあると思います。

1.カードの組み合わせで、得点がどんどん伸びる

一番の魅力は、やはりカード同士の組み合わせ。

単純に「このカードは5点」というものだけではなく、

「特定の動物がいると得点」
「同じ種類を集めるほど得点」
「特定の木や植物と組み合わせると得点」
「森全体のアイコンの数によって得点」

など、さまざまな得点方法があります。

そのため、最初から完成形を決めて進めるというより、

「このカードが来たから、今回はこの方向に伸ばしてみよう」

と、手札や場の状況に合わせて森の方向性を考えていくことになります。

最初は数点にしかならなかったカードが、森が完成する頃には他のカードとつながって何十点にもなることもあり、うまくコンボがつながった時はかなり気持ちいい。

「森を育てる」というテーマと、セットコレクションによって得点を伸ばしていくゲーム性がよく合っています。


2.何を集めるか以上に、何を諦めるかが重要

フォレストシャッフルでは、高得点になる組み合わせが分かっていても、それを全部集めることはできません。

手札にも限りがあり、カードを出すには別のカードをコストとして捨てる必要があり、ゲームが終わるまでのターン数も限られています。

だから、

「鹿も欲しい」
「鳥も集めたい」
「この木も強そう」
「このカードも後で使えるかもしれない」

と、どれも正解に見えてくる。

でも、全部はできない。

そこで必要になるのが、

「自分は何を優先するのか」
「何を今回は諦めるのか」
「今まで集めてきたものを途中で捨ててでも、方針を変えるのか」

という判断です。

この感覚は、セットコレクション系ゲームの面白いところだと思います。

学校では、「この問題の正解は何か」を考える機会は多い。

しかし現実では、どれも間違いではなく、どれもそれなりに正解に見える選択肢の中から、限られた時間やお金、能力の中で、よりよいものを選ばなければならないことの方が多い。

仕事でも、研究でも、勉強でも、

「全部やる」

ことはできません。

何を優先し、何を後回しにし、何を捨てるか。

そして、一度決めた方針がうまくいかなければ、途中で修正する。

フォレストシャッフルでは、そんな

「正解を探す」のではなく、「どれも正解に見える中から、よりよい選択を探し続ける」

ということを、ゲームの中で何度も繰り返します。

高得点になる組み合わせを知っているだけでは勝てず、限られた手札とターンの中で、自分なりの最善を探していく。

これは、学校の勉強だけでは意外と経験しにくい、ボードゲームならではの面白さかもしれません。


3.相手と冬を見ながら、計画を修正していく

自分の森だけを見ていればいいわけではないところも面白いです。

カードをプレイするときにコストとして支払ったカードは場に出るため、相手に取られる可能性があります。

相手が欲しそうなカードなら、

「これを捨てたら取られるな」

と考えることになる。

欲しいカードを先に取る。
相手が欲しそうなカードを簡単には渡さない。

直接攻撃するゲームではありませんが、ほどよく相手を意識する必要があります。

さらに、冬が近づくにつれてゲーム終了の緊張感も高まります。

「あと1枚来ればこのセットが完成する」
「次のターンでこのカードを出したい」

と思っていても、その前にゲームが終わってしまうことがある。

完璧な森を作ろうと欲張るほど、完成しないまま終わる危険もあります。

残り時間を考えながら、

「まだ伸ばすのか」
「そろそろ得点を確定させるのか」

を判断する必要があります。

森を育てるゲームなのに、終盤になると冬の訪れに怯える。

この終了条件も、テーマとゲーム性がよく合っています。


デメリットは、得点計算が大変なこと。でも、アプリがかなり優秀

このゲームで一番大変なのは、やはり得点計算です。

ゲーム終了時には自分の森に大量のカードが並び、それぞれ得点条件が違います。

手作業で全部計算しようとすると、かなり大変。

正直、アプリがなかったら、ここまで何度も遊んでいなかったかもしれません。

専用アプリでは、完成した森を木ごとに写真で撮るだけで、カードを読み取って得点計算をしてくれます。

基本的に、アナログでプレイしたい派なのですが、得点計算だけはアプリがやってくれるのは助かっています。

 

読み取り時にカードを間違えることもあるので、その場合は手動で修正する必要がありますが、全体としてはかなり満足しています。(読み取りは木ごとに写真をとって、アプリに読み取ってもらいます(なので、20回くらい写真を撮ります。)。ヤブノウサギとかヨーロッパヒキガエルとか、1つの場所に2以上設置できるカードは、手動で選びます。)


そして、このアプリの良いところは、単に計算が楽になるだけではありません。

前回までの記録を見直せるので、

「このときは何点だったか」
「どのカードが大量得点につながったか」
「この組み合わせはやっぱり強いな」

と、過去のプレイを振り返ることができます。

その結果、

「このコンボは得点が伸びやすい」
「今回は別の方向を試してみよう」

と、次のゲームにもつながっていく。

得点計算を省力化するだけでなく、遊んだ結果を振り返って、次の戦略を考えられるところまで含めて、非常に良いアプリだと思います。

手計算でももちろん遊べますが、個人的にはアプリ込みで完成するゲームくらいに感じています。

あと、プレイ人数は場所をとるので、うちの机だと2人が限界ですね。5人プレイまでできるみたいですが、基本2人プレイで、3人以上は行ったことがないです。週1くらいで夕食後に、娘とフォレストシャッフルの日があり、幸せです。


まとめ

フォレストシャッフルは、きれいな森を作るゲームだと思って始めたら、いつの間にか限られた資源の中で最適化を考え続けているゲームです。

カードを取るか、出すかという基本ルールは比較的シンプル。

でも、

何を集めるか。
何を捨てるか。
どこまで狙うか。
いつ方針を変えるか。

を何度も考えることになります。

どの選択肢も一見すると正解に見える。

その中で、限られた手札、ターン、時間を使って、少しでもよりよい選択を積み重ねていく。

「正解を当てる」よりも、「よりよい選択を探し続ける」。

その感覚が、フォレストシャッフルの面白さの一つだと思います。コンボを考えるのが好きな人、セットコレクションが好きな人、自分なりの戦略を試行錯誤するのが好きな人には、かなりおすすめできるゲームです。

そしてゲームが終われば、そこには自分が選んできたカードでできた、一つの森が残る。

そう考えると、人生のようなゲームなのかもしれません。

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Kobayan
大賢者
poclab
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