ダイノストーン 第3弾　メガビートルじむやさんのレビュー

１人～２人用手札を持たない恐竜カードゲームの第３弾。独立拡張なので今作単体でも遊べます。
今回のテーマは「メガビートル」ってことで、昆虫・甲虫ベースのカードが多数収録。新しいアビリティの追加やプレイヤーへの直接攻撃、ボード上での回復やダメージなど新要素がモリモリ追加されています。

第２弾拡張と同様、基本セット・第２弾拡張それぞれと混ぜたり全部混ぜでも遊べます。

ひとまず本作単体ソロプレイでのご紹介です。

※基本ルール等については、基本セットや第２弾拡張のレビューで記載していますのでそちらをご確認ください。

本作からの追加要素

探検ボード上での回復＆ダメージ

今まではボード上にあったのは「プレイ済のカードによる攻撃」または「プレイ済カードからの得点獲得」マークのみでした。今回「ライフ＋３」「ライフ－３」「得点＋３」のマークが点在したボードになっています。通過ではなく「ちょうど止まった時」のみ適用。特に序盤の得点や後半の回復なんかはカード選択時の悩ましいポイントになりえます。

【左上：第１弾、右上：第２弾、下：今回のボード】

アビリティの追加

今回新規追加になったのは「スパイク」と「吸血」の２種。効果が拡大して隣接カードにアビリティを付与する効果持ちが出てきました。

スパイク：生物１体またはプレイヤー１体に１ダメージ。
吸血：ダメージ数分ライフを回復。

隣接付与は「反撃」「俊足」「威嚇」「鎧」「トライデント」で１枚ずつ確認。俊足もち両側に攻撃力高いの配置できたらえぐいですね。カード的にはライフ１～３でコスト１～３という軽いけど潰されやすい条件でいい塩梅。

これらも含め、アビリティ付与字の「重ね掛け」による隠しアビリティが公式HPに記載。超反撃とか多重鎧とかタイダルウェイブとか、ロマンですね。

固有能力の追加

これが大きい。今までライフのみだったのが固有能力つきキャラクターカードが入っています。今後の拡張でも追加されるのでしょう。今回追加されたのはキャラクター「アルベルト」「シンディ」の２種。それぞれライフ２５は固定ですが、自分の場に生物３体以上で自分はノーダメになったり、追加コストを払って選択するカードの幅を広げたりと戦略が広がります。

【上：今回追加の２枚、下：左２枚が第２弾同梱分】

キャラクターカードの裏面はソロプレイ用の敵キャラ。「ユイ」と「竜人族の女王」の２種。これまた対照的な…。もちろん固有能力もち。公式のライフ＆得点カウンターにボスで登場していたのがカード化された形。基本的に紙媒体であるなら欲しい派なのでありがたい限り。

【上：今回追加の２枚、下：左２枚が第２弾同梱のソロ用カード】

感　想

基本ルールは変わらずに、要素がだいぶ増えてきました。TCG慣れしている人だったらこのくらいでちょうどいいくらいだと思いますが、慣れてない人だと基本から段階踏んでいった方がわかりやすいかと。

公式を見るとまだ公開されていないアビリティやカード化されていないキャラも沢山。第４弾第５弾と続いていってほしいシリーズです。ほんと楽しい。

今後もアビリティやキャラの追加があるようなので、将来的には１つにまとまった取説やストレージボックスなんかが出ると嬉しいですね。※各セットの探検ボード裏で基本・追加分の要素を１枚にまとめて説明してくれているのでわかりやすいはわかりやすいです。

手札がない（パッチワーク式に取得＆ボードが進む）TCGライクな１～２人用カードゲーム。刺さる人には間違いなく刺さるはず。ソロプレイヤーの方には特におすすめです。ちょっとでも気になった方は公式HPを確認してみてください。

【第1弾～第３弾。このケースだとハードスリーブ付きで元箱と一緒にしまえます】