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  • 2人~5人
  • 45分前後
  • 8歳~
  • 2019年~

ディープ・ブルー18toyaさんのレビュー

416名
9名
0
3年弱前

【お気に入り度 8/10】

中量級・2~5人

バッグドロー×チキンレース×宝探し×デッキ構築ゲーム!

(初回プレイの写真のため、浅瀬の初期タイル公開を忘れております。申し訳ない)

このゲームでは海のいくつかの沈没船タイルを探索し,潜水リーダーがバッグから宝石を引きます。バッグにはもともと価値がある宝石と障害となる宝石が入っていますが,ゲームを進める中でバッグには更に宝石が投入されますので、障害を引く確率は下がり,必然的にバッグからドローできる点数も上昇する可能性が高まります。とは言えリスクは厳然として存在するので、どこまで引き続けるか?を楽しむチキンレースがメインとなります。以下、流れを説明します。

<船員カードの雇用>

得点行動は潜水なのですが、更に得点を底上げするため、リスクを回避するために役に立つのが船員カード。これをプレイすることにより,もともと価値がある宝石を引いた際に更にカードプレイすることで追加点が得られたり,単に引いただけでは点数にならない宝石(緑・紫)を得点化できたり,移動力が増したり障害に対応できたりします。こうした船員はプレイヤー全員共通の市場(上記写真の右側です)から雇い,自分の手札に加えていくことでデッキ構築をしていき,自分が得点するための方法を自分なりに作り上げていく訳です。

共通の雇用市場で一度に見えている船員カードは4枚で,ランダムに1金から3金までの雇い入れ金が必要となります。このうち1人を雇用するとその船員カードがあった場所が空くので,見えている船員を安い方に詰め 3金の場所が空きます。ここにカード山から捲った船員カードを補充します。つまり,ある船員カードを雇うと他の船員の雇い入れ額が安くなったり,欲しいカードが山から捲れて悔しい思いをしたりすることもある訳ですが,ここは運と割り切りましょう 笑。自分が得をする可能性も,他のプレイヤーが得をする可能性も全てはイーブンなのですから。

 <休息>

このゲームではカードドローのフェイズというものはありません。使用したカードを手札に戻すには自分のターンで休息を宣言します。そうすることで捨て札をシャッフルして3枚手札に戻すことができます。特に深く潜水した時は多くの船員カードを使用して捨て札に行っているでしょうから,再度潜水するには休息を取って使用した船員達を手札に戻すことが必要になります。

 <航海>

潜水で得点を得るために,各プレイヤーは船を沈没船タイルまで移動する必要があります。どこに向かうかという点にも戦略があり,他の人と相乗りしやすい場所に向かうのか,一人我が道を行くのか。相乗りできないのは得点チャンスを失うことではありますが,一人潜りも他人に得点チャンスを与えずに済むので一長一短です。また,一人潜りは必ず浮上タイミングを自分で決められるので,リスクに対応できる青や黒の船員をあまり取れなかったプレイヤーは、一人潜り路線の方が安全なのかもしれませんね。

<潜水>

さて,このゲームの得点源となる行動が「潜水」です。潜水を宣言したプレイヤーが潜水リーダーとなり,バッグから宝石を引きながら、次も引くか、引くのを止めるかを決めます。潜水リーダーは潜水する!と宣言したプレイヤーがなりますが、そのタイルに既に到着している他の船も相乗り潜水ができますし,更に潜水場所と隣接する場所にいる船すら相乗りを宣言することで潜水に同行することができます!ただし,潜水できる各沈没船タイルには偵察スポットというものがあり,例えば特定の障害を1度だけ回避できたり,特定の宝石の価値を通常より高めてくれたりします。潜水前にあらかじめリーダーと同じタイルに入っていれば,先着順で空いている好きな偵察スポットに停泊して潜水中はその効果を得ることができますが,隣接場所から急行して相乗りした船は偵察スポットに入ることはできません。必然、障害に対応しづらかったり,得点が素点となりますので、そのことを踏まえた上で相乗りするかどうかを判断する必要があります。

一度始めた潜水を,どこまで宝石を引くか,どこで止めて浮上するか、決められるのはリーダーだけです。他の人は一心同体として無事潜水が終わることを祈りましょう。また潜水に加わっていない他プレイヤーはバーストするように念を送りましょう 笑

冗談はともかく,リーダーが潜水を切り上げると宣言して浮上した場合,引いた宝石の点数とカードプレイによって得た点数,そして潜水リーダーを務めたプレイヤーだけが得られる潜水ボーナス,これらの全ての点数が入ります。また,リーダーと一緒に最後まで障害を乗り越え一緒に浮上したプレイヤーにも宝石の点数とカードプレイ点数が入ります。しかし海洋生物や酸素不足等の障害に対応できず途中浮上した場合,得られる得点はリーダーは潜水ボーナス+カードプレイ点数,その他の相乗りプレイヤーはカードプレイ点数のみとなり,大幅に得られる得点が減少します。ここが一番このゲームで盛り上がるところで。「そろそろ止めたら?危ないよ?」「いや俺は紫と緑の両方を引くまで潜水をやめない!」「うへー俺青カードさっき使っちゃったんだよ,頼むー酸素トラブルはやめて!」「俺は一緒に潜ってないから関係ないし,どんどん引け引け!(そしてバーストしろー!笑)」など悲喜こもごものみんなの表情が楽しかったりします 笑

<ゲームの終了>

このゲームでは浅瀬の初期タイル6枚と深海の上級タイル9枚があり,上級タイルの中に隠された海底都市4枚を、全てボード上の指定エリアに置いた時点でゲームは終了します。浅瀬のタイルはゲーム開始時に表にするため,どういう偵察スポットがあり潜水ボーナスが何点なのか全て見えていますが,深海の上級タイルは誰かの船がそのタイルに止まるまで表にされません。このタイルは毎ゲームシャッフルされて裏のまま設置され,どこに何があるか誰にも分からないので,たまたま9つある上級タイルのうち最初の4か所が全て海底都市かもしれませんし,最後の4つが海底都市かもしれません。ただし,仮に表になったタイルが海底都市だったとしても、潜水しなければ海底都市タイルはボード上の指定エリアに移動しません。「4つの海底都市タイルが全て指定エリアに置かれたらゲーム終了」なので,まだ終わらせたくないと思えばあえて海底都市と分かった後も潜水せずにゲーム終了タイミングをずらすという方法があります。ここら辺は戦略と駆け引きですね。

 <総合評価>

それでは,以上を踏まえてディープ・ブルーを総合的に見ていきたいと思います。

まずバッグドローからプレイヤー間で共通の利益が得られ,共通のリスクを負うというシステムが素晴らしい!割と2人,3人が相乗りで潜るシチュエーションがあるため,アイドリングタイムの減少に繋がりますし,他のプレイヤーを翻弄したり翻弄されたりするのが楽しい。また,潜水できる場所の総数が決まっているためプレイヤー数が増えてもプレイ時間がほぼ延びないのも長所です。

ただしこのゲームには弱点もあります。それは船員カード周りです。

このゲームのプレイ人数は2~5人と書いてありますが,最初のテストプレイを2人で行った際、ルールブック通りに準備をするとお互いの手札の量が凄い事になりました。お互い宝石を得点にするカードを全種類持っており,更に障害対応カードを一人は青2黒3、もう一人は青3黒2と持ち合う形となったのです。このような手札でも障害に恐怖しながらもバッグから宝石を引くチキンレース、というシチュエーションになるでしょうか?「バッグからドロー!青宝石3個目かーでも話題ないね、はいカードで対応!」みたいな、何とも味気ない未来が見えた気がしたのです。そのため,我々はそのゲームを急遽中止し,宝石を得点化する船員カードを半分に,また青と黒をそれぞれ人数と同じ2枚ずつにして再度ゲームを序盤から始めました。すると,バッグの中の宝石の障害の確率もなかなかの度合いとなり,また対応カードも万全とはいかないためリスクを楽しみながらバッグドローをすることができました。

この体験から,もし2人または3人などの比較的少人数でこのゲームを遊ばれる方には上記ハウスルール(宝石得点化の船員は半分。障害対応船員はプレイヤー数と同数)等、リスクを高めるルールの導入をお勧めします!リスクあってのチキンレースですからね 笑

また,船員カードの獲得タイミングもどうしても序盤になりがちです。これは船員を雇用するお金が,潜水で得た財宝から払うのでは無く,手札の船員カードに書かれているお金で払う仕組みになっている事に起因しているためです。一度もポイントに潜らないうちから船員を雇用することは可能ですし,どうせ潜水するなら宝石を得点化できる船員,障害に対応できる船員を手札に抱えてから潜水したいのが人情です。

こうして私が参加したゲームにおいては全て「第1ラウンド 船員雇用ラウンド 第2ラウンド 航海・潜水ラウンド」のような形になってしまったのです。そうしようと打ち合わせたわけでもないのに、です。

これは私がよく一緒にゲームをプレイする仲間が慎重派揃いだから,という理由もあるかもしれませんが,確率論で考えれば船員カードを獲得し、また雇用市場にバッグに宝石を入れる船員がどんどん出てきて障害を引く確率が薄まってからの方が点数が伸びやすいのが理論上も明らかだからです。もし「船員カード獲得せずのいきなり潜水の方が強いんだぜ!」等,他のご意見があれば伺いたいところですが,少なくとも現時点の私の視点からは「一見何から始めても良いように見えるゲームではあるが,その実,最善手は船員雇用→潜水という1ルートしか無いのでは?」という疑念が生じています。最善手が一つしかないというのは,それをしたくなくても勝つためには行動を制限・強制されるということに繋がり,若干のマイナスポイントと感じてしまいます。

上記二点が,私がこのゲームの弱点と感じるところです。

ただ,上記のような弱点は感じつつも「海賊」「宝探し」というテーマ性は特に男の子に強く訴えるものがありますし,リスクのあるチキンレース的なバッグドローというメカニクス,そして他の人のドローまで楽しんでワーキャー言えるというゲーム性もファミリー,パーティー向けとして非常に良いと思います。アートワークも非常に素晴らしく作りもしっかりしており没入感があります。

そんな訳で,特に小学生の男子がいるご家庭やチキンレース好きの皆様にはお勧めしたい一本です♪ただし、上記の弱点については認識してゲームに臨んだ方が良いかもしれません。

 長文を最後までお読みいただきありがとうございました。皆様の良きボードゲームライフに貢献できれば幸いです。

↑3人プレイの終了時。1位139点、2位131点、3位128点と非常に僅差の良いゲームでした^ ^

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