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  • 3人~5人
  • 20分~30分
  • 8歳~
  • 2024年~

ハリコッツ新版18toyaさんのレビュー

104名
5名
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9日前

【レビュー】手札の出し切りを目指す、ハイテンポなゴーアウト系カードゲーム!

【評価7.5/8】

ゴーアウト

2024年春のゲームマーケットで新作としてリリースされ話題沸騰した作品が、早くも商業版としてリリースされたのが本作である。制作サークルさんは豆が大好きなことで知られるHOY GAMESさん。作者は「マメィ」「豆と共にあれ」「老師敬服」などで知られる矢沢賢太郎さんだ。

本作は非常にハイテンポに進むゴーアウト系の「手札出し切りゲーム」である。ルールもシンプルでインストにも時間を要しないし、隙間時間に遊べて使い勝手が良いゲームだった。


基本の流れ

全員手札10枚からスタートし、手札からカードを出して最後は手札を誰よりも早く0枚にするのが目標となる。また、個人山札として4枚のカードをそれぞれが持つ。

できる行動は

  1. 場に出ている数字より大きい数字を出すか
  2. 個人山札からカードを引いてパス

の2択と非常に分かりやすい。

また、「大きい数字を出す」方法も分かりやすく、1枚で場の数字より大きいカードを出すか、または同じ数字のカードを何枚も出して数字を合計し、場の数字より大きくするかのどちらかだ。

例えば場に8というカードが出ている場合、7が1枚だと場のカードより小さいため手札から出せない。しかし7が2枚あれば7×2=14として場より大きい数字となるため、場にカードを出せる、という寸法だ。

手札を出せない、または出したくない場合はパスして個人山札からカードを引く。個人山札が尽きてなおパスした場合は引くカードが無いので脱落となる。

自分の出したカードより大きな数字を誰も出さず自分の手番まで戻ってきたら、一旦場のカードは流れ、好きなカードを手札から出すことができる。

こうして、いち早く手札を無くすか、他の人が全員脱落したら勝利となり、「勝利チップ」を1枚受け取る。

以上を1ラウンドとして何ラウンドか遊び、勝利チップを2枚獲得した人がゲームに勝利する。非常にシンプルで分かりやすいゴーアウトだ。恐らく九九を習う小学2年生くらいから容易に遊べるだろう。


本作の醍醐味

やはり「同じ数字を一気に複数枚出しして、大きな数字を作りつつ手札枚数を減らす」時の気持ちよさが本作の醍醐味

これはもちろん手札運に左右されるものだが、本作ではユニークなカード構成により意図的に数字が偏りやすく工夫されている。というのも、各数字の枚数が均等ではなく、一番少ない3と15は1枚しかないのに対し、最も多い6は10枚も入っているのだ。こうした偏りにより「6の4枚」とか「7の3枚」「10の2枚」などはチョコチョコ目にすることができ、たまに「7の4枚で28!」とか「11の3枚で33!」などを出せたりすると、も〜これが気持ちいい!

手札を一気に減らせる工夫や、行動が2択(出すかパスか)に絞られている事などにより、本作は非常にハイテンポなゲーム展開となる。

少しだけ特殊な1・2カード(1は場が15以上なら17として出せる。2は場が15以上なら16として出せる)も丁寧に説明すればすぐに理解を得られる。スピード感のあるゲームを遊びたいなら本作はうってつけだ。フィラーとしての使用にも堪えるだろう。


上級ルール

上記に加えて、今回改めて商業版としてリリースされるに当たり「上級ルール」が追加された。これは自分の手番での選択肢が上記1,2の他に

3.ラウンドから降りる

という選択肢が増えるものだ。上級ルールにおいては、誰か一人が手札を0枚にする、または1人以外が全員降りた際、勝者が勝利チップをもらえるのは基本ルールと同じだが、それ以外のプレイヤーは手札の残り枚数に応じてマイナス点を受けるルールとなった。

ただし、この時「手札のうち連番1組」をマイナス点から除外できる。これによって「パスをした時に山札から変なカードを引くくらいなら、今降りて被害を最小限に留めた方がいいのか?」という打算が生まれることになる。これは参考文献にも書かれている「ラマ」みを感じた。

ちなみに筆者は一度、手札が1〜10までの連番だったことがある。この時は1枚も場に出さず速攻で降りた 笑 おかげで失点は0点であった。勝ちに繋がる行動とは言えないが、下手に連番を崩してマイナス点を増やすくらいならこういう選択もアリだろう。


弱点

本作は上記で見てきたようなハイスピードゴーアウトバトルな訳だが、弱点というか特徴として「手札運が非常に強く作用するゲーム性」であることは疑いようがない。ただ、本作はかなりのスピードで遊べるので、お気に召さない結果であれば再戦を挑むのが一番の解決策かもしれない。


まとめ

以上、本作は

・手番でできることは基本ルールで2択、上級ルールでも3択となっており

・非常にハイテンポで分かりやすいゴーアウトだ。

・ルールはシンプルで、恐らく小学生から遊べるだろう。

・手札運は勝敗に大きく絡むものの、短時間で遊べるため再戦するのが一番良さそうだ。

井上磨さんの可愛いイラストも目を惹く本作、ルールも簡単で家族でサッと遊ぶのにも良さそうだ。皆様も一家に1箱常備してはどうだろうか^^


以上です!非常に遊びやすいゲームでした♪

最後までお読みいただきありがとうございました。皆様の良きボドゲライフに貢献できましたら何よりです♪

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mari
touring123
footstand
じむや
びーている / btail
18toya
18toya
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