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  • 2人~4人
  • 30分前後
  • 10歳~
  • 2016年~

キャピタル・ラックスミチミツさんのレビュー

360名
0名
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約8年前

【まえがき】
ノルウェーのメーカー「Aporta Games」社とフランスのメーカー「PixieGames」社が英語・フランス語版として2016年のエッセンで発売したゲームで、残念ながら現時点では国内での一般流通はありません(2017.1.10訂正、国内メーカーから和訳付版が流通しています)。
作者は「マングローヴイア」「ドゥードルシティ」のEilif Svensson、「エスケープ」「オートマニア」そして「4人の容疑者」のKristian Amundsen Østbyによる共作です。

ゲームのルールは簡単でありながら、非常にいいジレンマを楽しめるゲームとなっていて、カードゲームながら濃厚なプレイ感を味わえるゲームだと思います。

【ルールの簡単な説明】(2017.05.22 手札枚数を2-3人時の枚数で説明していたため修正)
※わざと省略して書いてます。
以下は4人で遊ぶ場合の内容で、2人または3人の場合は若干異なります。

このゲームではドラフトで手札を手に入れ、そして各手番では手札を場に出す(首都)か、手前に出す(ホームタウン)かのどちらかのみとなっています。

まず、首都カードを真ん中に並べてここを首都とし、各プレイヤーの手前がホームタウンとなります。
次に変更カードを混ぜて、金貨とともに首都の隣に置きます。
そして残りのカードを混ぜて、山札とします。
これでゲームの準備は完了です。

このゲームは3ラウンド行います。
各ラウンドではドラフトの後、それぞれのプレイヤーの手番の繰り返しとなっています。

ドラフトは、山札から5枚ずつ各プレイヤーに配り、その中から2枚を選んで右隣に渡します。
左隣から受け取った3枚からさらに2枚を選んで右隣に渡して、左隣から受け取った残りの1枚を加え、計5枚が手札となります。

スタートプレイヤーから時計回りの順番で手番を行います。
手番では「手札からカード1枚を首都に置く」または「手札からカード1枚をホームタウンに置く」のどちらかを行います。
これを誰かの手札がなくなるまで繰り返して、その後手札がなくなったプレイヤー以外が1回ずつ手番を行ってラウンドは終了します。
ラウンドが終わったときに持っていた手札は、強制的にホームタウンに置かれます。

「手札からカード1枚を首都に置く」場合は、手札のどの色でもどの数字のカードでも置くことができます。
ただし首都に置いたカードは直接的な点数とはなりません。
カードを置いた後、置いたカードの色ごとに用意されている特殊効果を行います(必須)。
赤色の聖職者は、首都に置かれた他の色のカードで最も小さい数字のカード1枚をホームタウンに置きます。
黄色の商人は、真ん中に置かれている金貨1枚を獲得します。
緑色の学者は、山札から1枚カードを引きます。
青色の代理人は、真ん中に置かれている変更カードの山札から1枚引いて自分だけが数字を確認し、そしていずれかの色の首都に置きます。

「手札からカード1枚をホームタウンに置く」場合も、手札のどの色でもどの数字のカードでも置くことができます。
ホームタウンに置いたカードは直接的な点数となりますが、首都の特殊効果は使えません。

ラウンドが終わったら、まず首都とホームタウンとの上限確認をします。
ホームタウンに置いたカードの数字を色ごとにすべて合計、首都も同じように色ごとにカードの数字を合計します。
ただし首都に置かれた変更カードがある場合は変更カードを公開して、その数字も合計します(マイナスもあります)。
そして色ごとに、首都の合計とホームタウンの合計を比較して、ホームタウンの合計が首都の合計を超えていた場合、ホームタウンに置いたその色のカードはすべて捨て札となります。
金貨が1枚あれば、その人だけ首都の合計を+1して比較することができます(金貨は何枚でも所有しているだけ使用可)。

次に色ごとに最もホームタウンの合計が大きいプレイヤーは、首都に置かれているその色のカードで最も大きい数字のカードをボーナスとして取ることができます。
これはホームタウンとは別にしておきます。

最後に変更カードをすべて混ぜて、使用した金貨とともに首都の隣に置きます。
首都とホームタウンに置いたカードはすべて、そのままにしてゲームを続けます。

これを3ラウンド繰り返して、最後に点数計算を行います。
各プレイヤーはホームタウンに置いたカードの数字をすべて合計して、これにボーナスで獲得したカードの数字も合計します。
この合計が最も高いプレイヤーが勝利者となります。

【感想】
まだ1回しか遊んでいませんが、ルールはシンプルで覚えやすく、また悩むところもあるゲームでした。

このゲームは一言でいえば、首都の数字の合計を超えないぎりぎりのところまで、ホームタウンの数字の合計を増やすゲームです。
手札はできる限りホームタウンに置きたいところですが、首都との上限確認があるため、すべてホームタウンに置くことはできません。
そのため首都にもある程度、少なくともホームタウンと同じになるまでは手札を置かなければなりません。

これは他のプレイヤーも同じことです。
他のプレイヤーと協力すれば、首都に置くカードも少ない枚数、少ない数字で済むでしょう。
しかし、ラウンドが終わったときに獲得できるボーナスは「1人のみ」です。
協力しつつ、ホームタウンのカードは他のプレイヤーより大きい数字にして出し抜かなければなりません。

首都のカードは聖職者の効果や変更カードによっても変わるため、他のプレイヤーがどの色を狙っているのかを考えつつ、どの程度首都に置くのか、どの程度ホームタウンに置くのかを考えなければなりません。
時には超えた分を金貨で補ったり、変更カードで調整することも必要となるでしょう。
他のプレイヤーとの絡みも多く1手番が重く感じますが、手番は5回しかない(学者の効果で手札を引いた場合は別)ため、そこまで時間がかかるわけではありません(長考気味にはなってしまいます)。

他のプレイヤーと濃密なやり取りをしたいという人には、お勧めしたいゲームです。

※2017.05.22 追記
久々にプレイしましたが、ルールの「カードの数字合計」を「カードの枚数合計」に間違えていた方がいましたので、インスト時にはっきり説明しておいた方がいいようです。

また初プレイの方2人と経験者(私)の3人でプレイしましたが、経験者がかなり有利と感じましたので初プレイの人がいる時は初プレイの人だけで遊ばれた方がいいと思います。

※2017.06.03 追記
やっと4人でプレイできました。個人的には3人プレイより4人プレイの方が、難易度が下がったように感じました。また3人プレイの方が、場が見えやすいようにも思えるため、個人的には3人プレイをお勧めします。

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