マイボードゲーム機能「持ってる」「興味あり」など知人に共有できるコレクション管理機能。人数別や時間別などの並び替えも。
ボードゲーム発見機能マイボードゲームの登録データを統計分析し、未経験かつ未所有のおすすめボードゲームを自動抽出します。
レビューや日記の機能投稿した記事が読まれるたびに、通販でお得に商品を購入できるボドクーポンをGET! ハードル低めです。
コミュニティ機能専用掲示板・ボードゲームリストの合体機能が便利!公開コミュニティ、秘密のコミュニティ、設定も豊富。
ボドゲカフェ情報自分の「興味あり」「お気に入り」に登録したボードゲームカフェが提供するゲームが一目でわかるように。
通販ショップ国内主要メーカーや同人ゲームなど様々な商品をご購入いただけます。会員登録しないで購入することもできます。
  • 2人~4人
  • 30分前後
  • 9歳~
  • 1980年~

キャントストップ18toyaさんのレビュー

257名
6名
0
約3年前

やめられない止まらないのはサイコロ振りかゲーム自体か?

【評価8/10】軽量級・2〜4人

シド=サクソンの傑作軽量ダイスゲーム。

ゲームの設定は山登りや道路横断など様々なバージョンがあるようですが,山が一番ゲームの説明がし易いので山設定で進めさせてもらいます 笑

山には2〜12までの番号が振られた11本の登山ルートがあり、このルートを最初に3本登り切った人が勝者となります。


<遊び方>

①自分の番にサイコロを4個振る。この4個のサイコロを2個ずつ組み合わせると、2個のサイコロの合計値が2種類できる。この数字のルートに登山隊を派遣する。


②登山隊は自分の番の間、3隊までしか動かせない。つまり、11のルートのうち3つのルートしか選べない。

3つのルートが決まってからもずっと4個のサイコロを振り続けるが、この時3つのルートのうちどれかの数字を,4個のうち2個を使って作る事ができれば,そのルートにいる隊は一歩山頂に近づき、登山を続ける事ができる。

しかし、もしサイコロをどう組み合わせても3つのルートのどの数字も作れなければ…バースト、つまり山の斜面を滑落したことになり、登山隊は3隊全部,元の場所に戻されて自分の番が終了してしまう。

頂上を取った時すら、そのまま続けてバーストすると頂上に行ったのも無かったことになる。恐るべしバースト。


③バーストを防ぐためには、サイコロを振るのをストップする事。バーストする前に自分で振るのをストップすれば、登山隊はそこでキャンプを張る。

もちろんストップすれば自分の番は終わって次の人の番に移ってしまうが、次に自分の番が回ってきた時にそのルートをまた選んだ場合はキャンプを張った地点から登山を始める事ができる。RPGで言うセーブポイントみたいなもの。

頂上を取った時も、バーストする前にどこかのタイミングでサイコロをストップして,頂上を取った事を確定しよう。


④なら、キャンプを貼りながら安全確実に登ったら良いじゃ無い?となるかもしれないが、そうも言っていられない理由がある。

実は登山のルートはそれぞれ、誰か一人が頂上に着いてしまうと、そのルートが閉鎖されてしまう。すると、どんなに他の人が頂上が近かったとしても、もうそのルートは登れなくなってしまうのだ。


⑤従って、ルートが先取りである以上、勝負に勝つためにはどこかで危険を冒し、バーストの恐怖に耐えながらサイコロを振り続けなければならない場合がある。

ただし、無謀にサイコロを振り続ければ良いわけでも無い。どこまで勝負し、どこでストップしてキャンプを張るかを見極める事が重要となってくる。


⑥また、ルート選びも重要だ。11本の登山ルートは見れば分かるがそれぞれ長さが全く違う。2のルートや12のルートはたった3マスで頂上に着くのに対し、7のルートだと頂上まで13マスもある。

ただし、確率で言えば7の方が圧倒的に出やすい、つまり進みやすい。また、選んだルートをサイコロで出せなければバーストして振り出しに戻るルールなのだから、6、7、8など出やすいルートの方がバーストしづらいため、サイコロを何度も振りやすいという面もある。

その点、2や12はバーストの可能性が高い。一気に登ろうとしてバーストし、何度もスタート地点からやり直す…なんて事にもなりかねない。


こうして、自分はどのルートをどこまで登らせるのか。いつまでサイコロを振り、どこでストップしてキャンプを張るか。同じルートで他の人と一番乗り争いになったら頑張って戦うのか、それともそのルートは諦めるのか。

などなどを考えながらサイコロを振ったり止めたりして3本のルート先取りを目指すのが、キャントストップというゲームです^ ^


<止まらない欲望>

やってみると分かりますが、サイコロを振ってるうちに、ここで止めるべきなのか…ああでももう一歩進ませたい…次も進める気がする、バーストしない気がするっ…!と、サイコロを振り続けたい欲望に駆られます 笑

まさしく、これがタイトルのcan't stop(止められない!) な訳です。

本当に進めるのか,ああやっぱりやめときゃ良かったと後悔するのか。サイコロ止めたけどまだ行けたかも…と悔やむか、良いところで止めたと喜ぶか。全て決断するのはあなたです。


<BGAで遊ぼうとしてる方に…追加情報>

このゲームをBGAで遊んでる際、「あれ?自分の番だったはずなのに何も出来ずに飛ばされたぞ?バグか?」という現象に出会うかもしれませんが,実はそれ,バグではありません。


このゲーム、登り切ったルートが塞がれるというルールがミソで、中盤以降、自分や他の人がルートをどんどん登っていくうちに、サイコロがバーストしやすくなる仕様となってます。

というのも、誰かが登り切ったルートは塞がれてしまう=サイコロでその目が出ても何もできない目=バーストの数、となるので、ゲームが進むにつれサイコロでバーストとなってしまう数、出してはいけない目が増えてくるのです。

そのため、ゲームも終盤になると極端な場合、最初のサイコロ振りでどう組み合わせてもバーストの数しか作れず、一隊も動かさないうちに自分の番が終了…という事もあるんです。これが、BGAで何もしないうちに自分の番が終わる現象の正体です 笑

こういうバーストに自分は何故か足止めされるのに、相手はスイスイ登れて逆転負けした!勝てたはずなのに!…なーんて事もあるかもしれませんが、それもまたこのゲームの醍醐味。勇気と運で一発逆転もありうるゲーム、それがキャントストップです^ ^


ただし、逆転を狙った側も欲をかきすぎて結局バースト…なーんて事もあります。サイコロを振るか振らないかは自己責任でね!笑


<適正人数>

2〜3人です。

上に書いた通り、登り切ったルートはバースト数になってしまうので、4人でやると使えない数がどんどん増えてバーストだらけになる可能性があります 笑

ただし、バーストしまくり対戦を爆笑しながら楽しめるメンバーでやるのなら4人も無しでは無いかと思います。


という事で,シンプルで手軽なのに熱くなれてもう一回!となるゲーム。このゲームそのもののcan't stopな魅力を是非味わってください♪

長文をお読みいただきありがとうございました。皆様の良きボドゲライフに貢献できれば幸いです^ ^

この投稿に6名がナイス!しました
ナイス!
じむや
モノアシ
凸凹ママ
[退会者:32843]
Sak_uv
きむにぃ
18toya
18toya
シェアする
  • 351興味あり
  • 2951経験あり
  • 542お気に入り
  • 1022持ってる
ログイン/会員登録でコメント
ログインする

18toyaさんの投稿

会員の新しい投稿