ブラフ / ライアーズダイスyukiさんのレビュー

　良作なのだが、ボドゲ会には持っていきにくいか…。

　ボドゲ会を主催する立場になりましたので、旧作かつレガシー作品ではありますが、今でも人気の本作品。

　ルールほか色々については、他の方が触れているので省略で。

　本作品については、結局のところ、以下の点がゲーム会（ボドゲ会）では問題になるのかな、と思います。

　(1)　妙なまでに大きいボックス
　・　主催する側も持っていく方も、車の有り無し等で持っていくゲームを選びますが、このゲームは内容の割に箱が極端に大きく（ただ、1993年とボドゲ黎明期でもあったであろうことから理解はできなくもない）、極端に面積（体積といったほうが良いか）を食ってしまう問題があります。一方で、ご存じの通り、ダイス、お椀（？）、ボードがあればゲームはできるので、それら「だけ」を持参することにも十分理解はでき（箱の大半が不要になっている状態…）、そうした持参を認めるか認めないか（個人的には、海賊版他でなく、本作品のように「携帯性が極端に悪いことを多くの方が知っている」ゲームに関しては許容の扱い）でモメそうな気がします。

　(2)　序盤にダウト宣言をするかどうか
　・　これは他の方も多く書かれていますが、ダウト宣言に失敗するとダイスが減ってプレーの幅が減ってしまうので、理論的にありえない状況（1の目が理論上の個数を超える等）はともかく、ダウト宣言をするほうがリスクがあり（自身の出目は確認できるので、他のプレイヤーの出目を期待値として見れば、ある程度確率・期待値計算は可能）、そこでゲームが進まなくなる問題点は確かにあります。

　ただ、このゲームはパーティゲームであり、「ダウト宣言をしないことでゲームを遅延させる」というメリットがほぼ存在しない（本ゲームをガチでプレーする方はおよそいないか）ことからある程度空気は読んでもらえると思うので、(1)の「携帯性の悪さ」と「それに伴って、根本的に必要なコンポーネントだけを持ってくる」ことをよしとするボドゲサークル、ダメとするサークル（本ゲームのように「軽い」ゲームでは、ボドゲサークル以外でも、マダミスやTRPGほか隣接分野でも付随的にプレーすることはあり得ます）で事前にすり合わせしたほうが良いように思います（自動車なら気にならないが、そうでなくカバンに入れてくるとなると、他のゲームの選択を一つあきらめるなどが必要になる。そこで他と重複しましたなんてなると悲惨なので、ボドゲサークル等ではツイプラで事前に把握するなりしないと、この意味でも「事故」は起きる）。