ビヨンド・ザ・サン白州さんのレビュー

6/10（BGAでプレイ）

なかなか独特な複数のシステムをゲーマーが好きそうなバランスにまとめあげた宇宙テーマのワーカープレイスメント。

ルールを文章で読むと宇宙テーマ用語が頭に入ってこないので、わかりづらかったが（笑）、説明動画を見て遊んでみると、想像以上にシンプルで遊びやすいゲーム。やっぱり、宇宙はそういう意味で苦手だ・・・。

このゲームの特徴は３つあって、まず１つ目がテックツリー。

重ゲーに人気のシステムで、だんだんといろんなものが開発できるものだが、面白いのが、レベル２以降は、作ってみるまで何ができるかわからないところ。

テックツリーといえば、これをつくったらこれができるというのが常だが、それがランダムになっているのは独特。おまけに技術ができる前にイベントが発生するのだが、これが全員に影響したり、いいものも悪いものあったり様々で、ほどよい刺激があった。

２つ目の特徴が、リソースダイス。

このゲーム、サイコロが大量に入っているので、なかなかのお値段なのだが、その大量のサイコロは振らずに、６種類のリソースコマとして、使用する。

個人ボードには、あらかじめ、いくつかダイスが並んでおり、自分の手番では、生産アクションを行って、ダイスを人に変換したり、宇宙船に変換したりできる。

人は技術開発に必要で、宇宙船は惑星を植民地化するのに必要なのだが、むやみに変換して使いまくっていると、手元になくなり、生産もできなくなったりして詰む可能性があるシステムになっている。

植民地化すれば、リソースダイスは帰ってくるのだが、これをうまく回さないといけないので、なかなかシビア。

ここらへんは、ゲーマーが好きそうなハラハラ感をもたらしてくれるだろう。

そして、３つ目が惑星の陣取り要素。

テックツリーやらリソースダイスやら、独特なシステムがあって、今のトレンドに合わせて、箱庭ゲーやんのかなと思いきや、地味にインタラクション強めの陣取りをしなければならない（笑）

ここらへんは、正直、わりと人は選ぶレベル。遊ぶときは、そういうのが大丈夫なメンツがいいかもね。

この陣取りの影響でgeekでは、ベスト３人となっている。※２人だと陣取り要素が弱いし、４人だと長いため。

やった感じでは、わりと重めのゲームの割に、つくれるカード効果がランダムなので、そこらへんが正直、好みではなかった。宇宙テーマが好きな人なら、ここらへんは、考慮できるのかもしれないが。

とはいえ、面白くないわけではないので、テーマに興味ある人はありかな。

逆にガチ要素強めのワーカープレイスメント好きには、ワーカープレイスメントとして遊ぶと、運はちょっと強いと感じるかもね。