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  • 1人~4人
  • 30分前後
  • 13歳~
  • 2010年~

アセンションBluebearさんのレビュー

779名
3名
0
7年以上前

トレーディングカードゲームのトーナメントチャンピオンが、新たな感覚でファンタジーワールドのデッキ構築ゲームを作って見せたのがこの作品。

ドミニオン、サンダーストーンと比べると簡単で、やれる事も多く、手数が多いので、派手な展開になるものの、プレイ感はちょっと間延びした感じもあるかな〜っといった感じ。

このゲームは何と、アクションやカードの確保の回数に制限がなく、手札で可能な限り、自由にアクションを組み合わせる事ができるのです。おかげでドミニオンと比べるとだいぶプレイ感が異なります。

基本的には『ドミニオン』で有名になった、自分のカードデッキを拡充させて、それを手札に循環させることで、さまざまなアクションを行うタイプのゲームですね。

各プレイヤーは、英雄やイベントカードを入手していき、モンスターを倒すことで《名誉点》を集めていきます。(この名誉点が一定数溜まったら勝利宣言ですね)

カード構成はそれぞれ特色ある4グループから成っており、自分の戦略に応じてカードを集めて自分専用のカードデッキを作っていきます。

こんな感じで、なかなか幻想的です。(結構特徴が異なります)
絵柄には好き嫌いが出そうですが…。

ちなみに最初の手札は例によって弱小で、この10枚しかありません。(弱いですねー)
これを例によってシャッフルし、5枚を引いて手札にします。(ドミニオンと同じですね。)

ここから白い三角の《ルーン》をいくつ出したかによって、新たなカードを購入する事ができます。(だから『弟子』が4枚あれば、コスト4のカードが得られる、というわけですね。)

カード右上の白い三角がその購入コストにあたる《ルーン》です。当然強いカードはコストも高いです。

ちなみに《ルーン》と《攻撃力》は、必要であれば別の場にあっていつでも買える『秘術師』『重装歩兵』でアップできるので、手詰まりになる事は(たぶん)ないです。笑。

『ドミニオン』では、カードの《コイン》を集めて、効率的に《得点カード》を購入することが目的でしたが、このゲームは、カード自体に《攻撃力》が存在し、山札から次々に出現するモンスターを倒すことで《名誉点》がもらえる仕掛けなのですね。(そのためドミニオンよりも展開が派手になります。)

『ドミニオン』と異なり、プレイごとに使用するカード種類を限定せず、全部のカードを混ぜて、順々に場に公開していきます。そこから各自が欲しいカードを確保したり、出てきたモンスターを指定して倒したりするので、一見ゲームバリエーションは多くないように見えますが、多彩なカードを全部シャッフルして一山にしてしまうので、次に出てくるカードが読めず、展開のバリエーションは逆に多彩だと言えるでしょう。

こいつらが主なモンスター達ですね。右上の赤いマークが戦闘力なので、この数字分の戦闘力以上を出せれば倒す事ができます。

そうすると勝利ポイントにあたる《名誉点》がもらえる仕掛けですね。
《名誉点》はカードやトークンではなく、美しく透明なアクリルのクリスタルでカウントします。これもけっこう雰囲気いいです。

自分のターンにできるアクションが、割とフリー(やれるだけの事をやっていい)なので、デッキ上級者がいると、結構うまいコンボを繰り出して来ます。

うまい連鎖を駆使していつまでもドローやアクションが続くので、熟練者がやると『ずっと俺のターン!』をやられたりするので、初心者の方は要注意。(もちろんやってる本人は抜群に楽しかったらしいです。)

6人だったので、いきなり拡張を加えてプレイしたので、皆さんカードの確認に時間がかかり、余計に間延びした事もあります。

馴れれば、もう少しダイナミックな展開になるのかな? と思いますが、6人プレイでインストを除いても実質2時間越えたのは、チト長い。
(名誉点の総数180は初回としては多いかな。最初は130くらいで充分勝敗の趨勢は決すると思います。プレイも短くなるので、特に最初の1ゲーム目は早く決着させて「もう1回!」の方がスッキリしますかね。)

自分の手番にいつも場にモンスターが全く残っておらず、不運にも大差で負けた友人は「運が強すぎて、もうやらん!」と不満そうでした。


ゲーム自体はよく出来ていて、完成度も高いので、何とか味を掴むため、また再戦したいと思います。

カードデザインもちょっと味のある独特な雰囲気で、なかなかにムードたっぷり。

さらに付け加えるなら、この手のデッキ構築ゲームで最もめんどくさい宿命の「カードの仕分け」の手間がほとんどなく、スムーズにゲームができるというのは、すごい長所だと感じましたよ。

さらには、カードだけのゲームなのに、なぜかちゃんとしたボードがあります。(笑)本当にボードゲームですね。(独特な雰囲気になるのでけっこう好き)

<余談> 40過ぎのオッサンゲーマーには、このゲームに限らずカードのちっこい字がツライ(笑) 金はあるから、ラージサイズを誰か作ってくれんかなー


※ちなみに後日4人でプレイした時は、1時間かからないくらいで、なかなかいい展開でしたから、我々がいきなり6人プレイしたのがマズかったかもです。(*_*;
カードの内容が分かってくれば、狙いどころが分かってくるので、やりこむほど楽しく盛り上がるゲームだと感じました。

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まつさと(南斗レイ)
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clevertrick
Bluebear
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