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トレコマTrade x Commerce

レーティングの登録/分布

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求ム!守銭奴!とある大陸を舞台に貴方の交渉と経営ビジョンが試される正統派ボードゲーム

1)トレコマとは
「トレコマ~Trade×Commerce」はファンタジーの世界観を下敷きにした架空の大陸が舞台の正統派のボードゲームです。
プレイヤーは駆け出し商人となり、大陸を行き来し、各地で売られている交易品の売買や、他プレイヤーとの商談を行い、最初に配られた銀貨を元手に大陸一の大商人となることを目指します。
プレイ人数は3~4名です。

2)目的
ゲームの目的はズバリ一つ、お金を稼ぐことです。
最初に配られる銀貨7枚から、銀貨および資産の合計が50枚に到達し勝利宣言を行ったプレイヤーの勝利となります。

3)ゲームの流れ
トレコマは典型的なターン性のボードゲームです。
最初にプレイヤー間で「街」の配置を決めゲームをスタートします。

プレイヤーはターンごとに「移動」「交易品の売買」「資産の売買」「市場交易品の交換」を各1回ずつ行うことが出来ます。「移動(サイコロを振る)」のみ必須行動で、あとは任意行動となります。
なお行動の順番は自由ですので、戦略を考え効率的な行動を心掛ける必要があります。
また、プレイヤーは初期状態では「交易品」を1つまでしか所持できませんので、
自分の運べる荷物の数や利鞘などと相談しながらゲームを進めなくてがいけません。

またトレコマの重要なポイントとして、自分のターン以外の時でも、
自由に他プレイヤーとの商談(交易品や資産の売買)を行うことが出来ます。

この「商談」が非常に重要で、プレイヤーはいらない交易品を他プレイヤーに売却したり、
あるいは逆に他プレイヤーから交易品を購入、あるいは資産を売買したりすることでゲームをより優位に進めることが出来るようになります。

この「商談」があることにより、プレイヤーは自分のターン行動以外に、他プレイヤーの動向や方針に注意を向けねばならず、
常にゲームに参加した状態で進めていくことになりますので、
全体を通してプレイに参加していない退屈な「待ち」時間が少ないという特徴があります。

4)リスク(盗賊)
基本的にプレイヤーは各「街」を行き来し交易品を売買することで、銀貨を増やしていくゲームシステムなのですが、
この基本的な部分に大きなリスクが潜んでいます。

「移動」の際にはサイコロを2個振って出た目の数を動くのですが、
その際にゾロ目(2つのサイコロが同じ目であること)が出てしまうと、
せっかく購入し所持した交易品をどこからともなく現れた盗賊に奪われてしまいます。

高値で売却できる交易品を、街の目の前で遭遇した盗賊に奪われてしまった時の
ショックがトレコマの醍醐味でもあります。

ゾロ目の出る確率は1/6ですので、
これから銀貨に換金できるはずの「交易品」を失ってしまう可能性はかなり高く、
そのために「遠くの街に売りに行ってなくなるくらいなら他プレイヤーに売ってしまおう」などという
打算と駆け引きがマップ上で繰り広げられることになります。

また後述ですが、この「盗賊」のリスクを回避できる「騎士」や「交易船」という資産カードもあり
資産を用いてリスクを回避することも重要な要素となってきます。

5)交易品の売買
プレイヤーは各街に売り出された「交易品」を売買し銀貨を稼いでいきます。
「交易品」は「リンゴ」「蛸」「豚」「薪」「酒」「小麦」「鉄鉱石」の7種類で、
その中でも通常品と高値で取引される高級品の2種類があります。

「交易品」を街で売却した際に、取引実績というものがあり、
端的に言うと一つの「交易品」を集中的に取引した人にはマイスターカードという専売特許のようなカードが送られます。
マイスターカードを所持していると多大な恩恵が得られますので、
多少無理な取引でもマイスター目前ならば引き受ける価値があるということが
プレイヤー間の駆け引きにさらなる彩りを加えています。

6)資産
数々の商談や、リスクのある売買を行いせっかく増やした銀貨をそのまま寝かせておくのはもったいないとしか言えません。
トレコマではその銀貨を使って各街で売られている「資産」を購入することが出来ます。
簡単にいうとプレイを助けてくれるお助けカードです。種類は7種類です。

[商会]
不動産所得を得るための資産です。商会をプレイヤーが街に置くと、
他のプレイヤーがその街で売買を行うたびに銀行から銀貨を受けとることが出来ます。

[交易船]
通常状態では渡ることが出来ない海上・湖上を移動することが出来るようになります。
また海上・湖上では盗賊が出現しませんので、安全かつ最短な独自ルートを開拓できる素敵な資産です。

[キャラバン]
通常状態では1つしか持てない交易品を2つまで所持することが出来るようになります。

[馬車]
移動の前に銀貨を1枚銀行に払うと、サイコロを3つに増やすことが出来ます。

[騎士]
「盗賊」から交易品を守ってくれる心強い味方です。
1枚しか所持できない上、使用後に1/3の確率でいなくなるので過信は禁物です。

[傭兵]
他プレイヤーと同じ街道に止まった際に、相手に勝負を挑んで勝むことができます。
勝負に勝つと相手から「交易品」や「資産」「銀貨」を奪うことが出来ます。
直接的にライバルに攻撃をできる唯一の資産ですが、
あまり武力をチラつかせると商談の場でハブにされるリスクがあります。

[会計士]
所持している交易品を街で売却する際に、銀貨1枚分高値で売ることが出来ます。

以上です。

これらの資産は数に限りがあり、特に「交易船」「会計士」などの人気の資産は他プレイヤーとの争奪戦になります。
この資産の存在により人によりプレイングの仕方が大きく異なっていくことが
トレコマ最大の醍醐味と言えます。

7)トレコマをおすすめしたい理由
トレコマの非常に面白いと思える点は、目的が「銀貨を稼ぐ」という1点でシンプルなものにもかかわらず、
そこに至るまでのプロセスを各プレイヤーで選択し、理想の商人道を目指して歩んでいけることが出来ることです。

それはさながらフリーシナリオ性のロールプレイングゲームを遊んでいるかのような感覚であり、
きっと想像力豊かなプレイヤーの方には面白いと感じることが出来ると思います。

人によってプレイや交渉、お金の稼ぎ方、マップの移動し方、本当に個人の性格が出ます。

交易船を購入した後は絶対にリスクを冒さず、常に海上にいて商談でライバルプレイヤーを牛耳る女傑。
大きく稼ぐをモットーに、キャラバンを編成してはここぞという場面で盗賊に全てヤラれ悲鳴を上げる営業マン。
真っ先に交渉の核となる街に商会を置いて、多額の不労所得をせしめる悪徳商会主。
とりあえず女キャラクターを集めてハーレムを構築を目指すスケベな人。

狭いA3のマップの上ですが、そこにプレイヤーの数だけドラマや物語が生まれます。

『トレコマ~Trade×Commerce』
騙されたと思って、一度プレイしてみていただきたいと思います。

上記文章の執筆にご協力くださった方
  1. 夜更カシ夜更カシ
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メカニクス
作品データ
タイトルトレコマ
原題・英題表記Trade x Commerce
参加人数3人~4人
プレイ時間60分~120分
対象年齢未登録
発売時期2016年~
参考価格5,000円
クレジット
ゲームデザイン
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