タイムボムQyukiさんのレビュー

（普通の）タイムボムはやったことがあり、今回初挑戦。

　基本的なタイムボムのルールは踏襲しながら、色々なルールが追加されています。ここは好き嫌いが分かれるかなという気がします（いわゆるタイムボムはルールのわかりやすさもあって、ボドゲ会では常連だった）。

　本作品の特徴として、箱の裏面に「文科省参加」とあるように、文科省協力となっている点で、実は（他の方も降られていますが）量子力学的な知識がある程度必要です（知らなくても何とかなるが、まったく知らないと、ついていきにくい。一方、高校物理で量子力学は最低限なのでそこも厳しい）。

　タイムボムの延長にはあたるので（細かいルールは違う）、それが好きでタイムボムの「一発負け」に抵抗があるなら本ゲームも出番があると思いますが、上述通り、タイムボムの「わかりやすさ」が損なわれていることと、文科省協力とあるように、突如量子力学の話が出てくるなど、理系の方は何とかなっても文系の方にはややわかりにくく（かつ、量子力学という分野の特性上、知っていても説明はしづらい）という点がネックかなというところです。

　ただ、長所短所にあげたように「一発即死」が緩和されている、役や効果が増えている等、初代版に比べると面白さはアップしていますが、ボドゲ会等で「最初に遊ぶゲーム」としてはやや難易度があがるので、そこが好き嫌いわかれるかなといったところです。

　※　私も実際にプレーしたとき、役（スキル等）の効果が結構増えていて、その都度みなさんと確認しながらとなりました。初代版ではそういったことは一切なかったので、シンプルさを求めるか、ある程度の拡張性をもとめるかの二極論点になると思います。