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  • 1人~5人
  • 90分~120分
  • 12歳~
  • 2016年~

テラフォーミングマーズマクベス大佐@Digブログさんのレビュー

535名
7名
0
3年弱前

火星を人の住める星に!火星地球化プロジェクト始動!不動のレジェンド級ゲーム!


【ざっくり解説】

 凍り付き、酸素もない死の惑星「火星」。火星に人工的に手を加えて、移住可能な惑星にしようと様々な企業がこの「火星の地球化プロジェクト」に乗り出すゲームです。

 温度、酸素、海洋面積率の3つのパラメーターを伸ばし、人や生き物が住める環境を整えていきます。固有の能力パラメーターも6種類あり、それらを特殊カードを使って行っていきます。


 カードはゲームのほぼ主役で基本セットで200枚ほどあります。ほぼ固有の効果だと思います。約200枚の固有効果のカードの巡り合わせで毎回固有のゲーム展開を生み出す仕組みになっています。

 これらを繰り返していき、温度、酸素、海洋面積率が一定以上になると地球化完了としてゲームは終了します。それらの要素や様々な形で最も貢献したプレイヤーが勝利します。


【長所】

 パラメーターを上げるのが楽しいです。パワーを上げてそのパワーを駆使するレベルアップの楽しさがあります。パラメーターが上がるほど、生物が住み始めたりそれらしいイベントが起こせるようになるのも良いですね。

 リプレイしたくなる仕組みが素晴らしいこと。200枚超のカードのめぐり合わせ、企業ごとの初期スタート条件の差別化など、何度も遊びたくなるようデザインされています。


【短所】

 圧倒的手続きの多さ。デジタルゲーム級の処理・判定作業の多さです。これを手続きミス・ルールミスなくプレイするのは困難で、プレイアビリティ(プレイし易さ)に大きく難があります。

 現代のゲームなのに古風な直接攻撃の要素があります。他人の資源を破壊・産出量を下げる効果があります。特に、長時間のゲームで直接攻撃はゲームの体験を悪くする可能性が低くないです。


【ベストプレイ人数】

 3人です。2人だとカードがほぼ引き切れずだいぶ余ります。また1位・2位にボーナスがある要素があり、そこで競争する相手が欲しいので3人はいたほうが良いと思います。

 手番の数は人数が少ないほど増えます。人数が多すぎると手番数が少なくなる+待ち時間の増加という二重苦が待っています。5人が不向きなのはそのためです。

 まとめると3人>4人>2人(必要十分の壁)>1人>>5人の順って感じです。2~4人が良い人数でベストが3人ってイメージで良いかと思います。 


【個人的な評価】

 火星開拓をテーマにした固有効果のカード役200枚を使うゲームです。企業ごとの差別化とカードの流れ次第のゲーム性で、高いリプレイ性を約束しています。

 そのためゲーマー向けの投票(※1)では5年連続1位を獲得する人気っぷりを誇り、今日本で最も多くのゲーマーが評価しているゲームといって過言ではないでしょう。

 テーマ・リプレイの価値を担保する仕組み、企業による差別化。様々な拡張セット、ソロプレイ可能などあらゆる面で隙がないです。凄いゲームなのは間違いありません。


 プレイ回数は3回。テストプレイ1回、2人プレイ1回、ソロプレイ1回。どちらも基本セットのみの初心者向け企業でのみのプレイです。ソロプレイのみテラクターでプレイ。

 このゲームはまず最初に言えるのは「賛否両論なゲーム」だと思いました。大きく分けると、圧倒的リプレイ性に魅了される人。もう1つがヒューマンエラー不可避の煩雑なゲーム性に頭痛を感じる人。この2パターンに分かれるゲームだと思います。自分は後者です。

 アナログなゲームとして人間が間違えることなくプレイできる限界を明らかに超えた作品だと感じました。なので自分は本作のアナログとしての評価は低いです。デジタルで遊びたいゲームだなと思いました。

 筆者は元『マジック・ザ・ギャザリング』のプレイヤーで、引退した理由の1つに「人間が処理できる限界を超えた」ことが理由だったりします。プレイ以外のことに集中力を取られるのは好きではないです。


 デジタルゲームとしてみれば、いろいろガチャガチャいじれるゲームとして面白いです。カードの内容をぼんやり覚えるほどやり込めば、評価はプラスに傾く可能性は十分にあります。


※1:日本版 The One Hundredという投票です。年末に1人15個のお気に入りゲームを投票する投票です。 


【宣伝】

 レビューの先行公開をブログでやっています。ただいま6本ほど先行しており、当レビューも1か月前に公開されたものです。よろしければ是非!青い文字をタップすれば行けます。時を超えた探索(Digブログ)

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