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  • 1人~5人
  • 90分~120分
  • 12歳~
  • 2016年~

テラフォーミングマーズBluebearさんのレビュー

1012名
13名
0
2年以上前

世界最大のアナログゲームサイトBord Game Geekで総合第4位という、非常に世界的にトップクラスの評価を誇るゲームではありますが、最近、ビギナーや女性が多く混ざるようになり、なかなか出せずにいたこれを、最近ついにプレイできました。

(男の子のSFロマンをくすぐる火星テーマも、どうも女性陣には難しそうな印象が先行するようです。)

初回なので拡張ゲーム用の《企業時代》は含めず、代わりに企業カードだけは「初心者用企業」ではなく、しっかり基本用の企業を使い、比較的ゲーム慣れした5人でプレイ

(もちろん個人ボードは自作の2重ボードです♪)

やってみての感想は、私個人的にはBerryGood!

だたし女性陣に聞くと、「高評価」ではあり「高い完成度」は実感したものの、反面「難しい」「勝てる気がしない」「疲れた」という声がありました。

確かに基本構造はシンプルであるものの、管理するパラメーターが複数にわたり、それらを計画立てて管理する必要があるため、かなりしっかりルールの理解が必要です。

そこに加えて、膨大なカードが次々に現れるため、それらの効果を理解して判断するのにかなり労力を要します。(このゲームは非常に珍しく、テキストでの説明と、アイコンでの表示が両方とも記されており非常に親切な設計になっています。が、それでも情報量の多さは致し方ないですね。)

結局、最近のゲームでは珍しく、ルール説明に30分以上を要しました。(自作サマリーシートを配った上での説明で30分越えたのは久々です。)

実際のゲーム時間も3時間超でした。

(それでも考える事が多いので、それほど間延びした印象はありませんが、少々私の科学ウンチクが含まれていることは否定できません…すまん。)

結論としては、「非常によくできたゲーム」と言えるでしょう。

さすがは世界第4位といったところです。(個人的には順位はどうでもいいのですが、これやろうよと勧誘する時には非常にいい誘い文句ですよね)

以下、私なりに感じたことを書いてみましょう。ゲームの紹介レビューは、他の方々がたくさんの好レビューを書かれているので、少し勝手な事を書いてみようかと。(駄文ですみません)

■膨大なカードの世代区別があえて無い

カードには使用条件があり、酸素◯◯以上とか、気温◯◯以上とかいろいろ達成条件による制限があります。

従って、ゲーム前半に必要なカードと、プロジェクトが進んだ後半に必要なカードがまるで違うわけです。

通常なら、カードの山を『I』『II』『Ⅲ』とかに分けて、効果の強いカードは後半にのみ出現するようにするところです(よく見る構造ですよね)。

ところが何とこのゲームは全部混ぜ混ぜ!

どのタイミングでどのカードが出てくるかが全く分からないので、ルールを読んだ時にバランス的にどうかな…と心配でしたが、やってみて思いました。意図的にこうしているんだなと。

カードの強さとのバランスは、支払うコストでバランス調整しているし、後半条件のカードのほうが効果が強いとは限らないように設計されているわけです。

これかなり設計に時間と労力がかかっていますね。

またそれ以外にもカード区分があえて廃されている理由がありました。

■カード運の影響とリアルなプロジェクト観

一般のゲームのように引いたカードが手札になるわけではない。

4枚という、比較的多めのカードを引いた中から欲しいカードを選んで、別途『購入』しなければならない。そして自分の計画を考えて、購入しなかったカードはどんどん捨てる。

あえて多くのカードバリエーションを作り、手札からどんどん不要なカードを流す事で選択肢を増やし、単なる引き運だけにならないようにしている。また、特定のカードを狙って待っても、それが出てくる確率は極めて低いから、固定した戦略が立てにくい。

カード総数が多いから、一度廃案となった計画が再度陽の目を見ることは非常に難しい、という非常にリアルな現象が生じるところが大人目線で見ると面白いです。(だからこれだけのカード数があり、重複がないことが納得できるわけですね。)

前述のように、ゲームの進行時期によるカード区分がないので、冒頭にいきなり最終段階で必要なカードが出てきたりする。これも何十年にもわたる遠大なプロジェクトゆえに、先の先の先まで計画を見通し、初期段階で計画を通しておかないと、いざその時期になったらすぐ提示できない。

だから前項で書いたように、ゲーム時期によるカード区分がないんですね。意図的に。

ゲーム終盤の落としどころまで、中盤までにイメージして計画しておく、長期展望が要求されるわけです。

まあ、ほぼカードゲームなので、行き当たりばったりでもたまたまうまく行くことがないとは言えませんが、総じてこれによる腕の差がもろに出るゲームだな、と感じました。

ここが久しぶりに非常に気持ちいい。

思考力を要求される《ゲーム》として、これは相当奥が深いな、と感じました。(やっぱりアナログゲームはこうでなくちゃね)

■結論として

なるほど、確かにやり込むほど味が出るゲームです。

手に入りやすくなった今こそ、一度経験する価値はあると思います。

また時期を見て再チャレンジしたいと強く思いました。特に、慣れたベテランどうしでやったらさぞ面白いと思います。(今度は「企業時代」を混ぜてみよう)

このような思考性の高いゲームが相当数売れている、また実際にプレイされているという事実に、ボードゲーム普及に長年かかわってきた者としては明るいものを感じます。(下手なウォーゲームよりよっぽど難しいだろうに)

そのぶん、ゲームに不慣れなグループが、評判だけで買ってしまうと、少々ハードルが高いのかな…と心配になりました。

(余談ですが、BGG上位のゲームが必ずしも誰にでも合うとは思いません。たまにBGG上位ばかりを持ち上げて、下位ランクを卑下する人がいますが、これってベストセラー本しか読む価値はありませんって言ってるのと同じです。面白いと感じるポイントは人によって全く違いますし、ボードゲームは複数の人が集まってプレイするので、メンバー構成によっても向き不向きがあります。読書や映画と同じく、自分の感性で「良いゲーム」に巡り合って欲しいと切に思います。BGGランキング5000番以下でも我々の大好きなゲームはいっぱいあります。…すみませんホントに余談)

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