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  • 2人~4人
  • 60分~120分
  • 14歳~
  • 2017年~

シヴィライゼーション:新たな夜明け勇者アッキーさんのレビュー

750名
5名
0
9ヶ月前



各プレイヤーは異なる8つの文明から一つを選び、自分の領土を拡大しつつ、新たな技術を獲得しながら、都市国家との交流をしてリソースを増やしたり、世界遺産を建設していきます。また、他国との戦闘はもちろん、中立の都市国家と戦闘して支配することもできます。

ゲームスタート時に公開される3枚の勝利カード(全部で5枚)の課題を1つずつ全てクリアしたプレイヤーが勝者となります。


ソロプレイ評価
かなり楽しい(85点:Aランク


戦略・判断    ★★★★★★★
攻防・戦闘    ★★★★★
運要素      ★★★☆☆
交渉・取引    ★★★☆☆
アート・外見   ★★★☆☆
斬新さ      ★★★☆☆
緊張感      ★★★☆☆
リプレイ性    ★★★★★
ランダム性    ★★★★★
パズル要素    ★☆☆☆☆
プレイスペース  ★★★★★
プレイ時間    ★★★★★
準備・撤収時間  ★★★★☆
ゲームの複雑さ  ★★★☆☆
ゲームの難易度  ★★★☆☆
販売価格     6600円

【各カテゴリー要素についてはこちら】
https://braveaki.game.josoakixpooh.com/2024/02/02/



【ソロプレイの詳細】


2~4人用のゲームですが、ソロプレイは公式HPにバリアントルールがあり、オートマカードを使用してオートマとの対戦が可能です。(ソロルール・オートマカード共にダウンロード可能)
https://www.fantasyflightgames.com/en/products/sid-meiers-civilization-a-new-dawn/

ソロプレイはオートマとの対戦。オートマよりも先に3枚の勝利カードの課題を1つずつ全てクリアすることで勝利します。

専用のルールに従い、ゲームの開始前に地形タイルを用いてランダムマップを作成。プレイヤーはコアとなるマップにランダムに選んだ地形タイルと首都を置きます。ゲームは5枚のフォーカスカード(文化・科学・経済・産業・軍事)から1枚を選択して指示に従うだけのシンプルなルール。


オートマとの対戦は、プレイヤー同士の対戦と同じく手番を交互にプレイしていきます。オートマカードはプレイヤーのフォーカスカードと同じく5枚あり、ゲーム開始前にオートマの初期フォーカスカードレベルを変更して、オートマの難易度を調整することが可能です。(全部で5段階)


プレイ時間は約90分ほど。重量級ゲームのため準備&片付け時間はやや長めですが、ルールはシンプルなため、ほど良いプレイ時間も合わせて「やや軽めの重量級ボドゲ」として遊べます。



【良かったところ】


①重量級+戦略重視の陣取りボドゲだが、ルールはかなりシンプル。毎手番に5枚のフォーカスカード(文化・科学・経済・産業・軍事)から1枚を選択して指示に従うだけなため、「5択から1つを選ぶだけ」というルールが非常に分かりやすい。どれを選択するかで展開は大きく異なるため、原作をうまく再現している。

フォーカスカードはパワーを溜めるほど強力になり、使った後はパワーが極端に弱くなるため、同じカードを連続で選択することが非常に難しくなっているのも良くできている。このルールは「連続したカードプレイが難しい」という話からも、たとえばこの手のゲームでよくある「毎手番に軍事行動で力押し」という戦法ができなくなっているのも◎。



②この手のSLGによくあるのが「敵国を攻め落としたら勝ち」という勝利条件で、力と力のぶつかり合いで長期戦になりがち。しかしこのゲームは「開始時に5枚の勝利カードから3枚をランダムに選択し、1枚につき上下どちらかひとつ達成すれば勝ち」というところがミソで、敵国と必ずしも戦闘せずとも勝利できるところがとても面白い



③ゲーム開始時に地形タイルを用いてオリジナルマップ作成をするのが非常に楽しい。この時点ですでに様々な戦略を考えることができ、ちょっとしたパズル要素もある。プレイのたびにマップが異なるため、リプレイ性も非常に高い




④ゲーム開始時に選択できる文明は全部で8種類あり、それぞれ個性ある特殊能力(いわゆる固有能力)を持っている。戦略も異なるため、リプレイ性が高い





⑤世界遺産(全部で24種類)を自国の都市に建設することが可能。建設には資源が必要となるため、手間暇がかかる。しかし建設した世界遺産は強力な特殊能力がそれぞれあるため、自国がさらに強くなったり、勝利に近付けるのが嬉しい


⑥定期的に湧き出る中立の敵「蛮族」が予測できない動きでマップ上をうろつき、都市や支配トークンを荒らす様子が良いスパイスになっている


⑦各コンポーネント(首都・都市・キャラバンなど)が可愛い






【気になるところ】


・ゲームルールはシンプルだが、最初に覚えることが色々とある(都市や世界遺産の配置条件・攻撃ルールなど。しかし覚えてしまえば楽)

・軍事カードを使用して敵国を攻撃する際、軍事ユニットなどはなく、現在の支配地域から直接相手の都市や支配地域を攻撃するため、ちょっとシンプルすぎるところも

・攻撃側と防御側の判定は、最初に基本ボーナスが加えられた後にダイスで行われるため、運要素も絡みやすい(わたしは好きです)

・各文明ごとの固有能力にやや差がある

・各ターンごとに様々なイベントやクエスト達成によるボーナスなどがあると良かった

・ソロプレイ用のオートマカードはなく、ソロルールを含め公式HPからダウンロードして自作する必要がある 



【総評】


このゲームはPCゲームが大元になっていますが、 ほかの戦略ゲームや戦略ボドゲによくある良いところを取り入れ、しかしルールはとてもシンプルで遊びやすく、プレイ時間も90分前後と、非常によくできた作品であると感じています。 

発売されたのが2018年8月。少し前のボドゲですが、大戦略や信長の野望などSLGが大好きなわたしにとっては、ガッツリとハマることができました。 ちなみに、前作(シドマイヤーズシヴィライゼーション)は未プレイです。

自手番に5択のうち一つを選ぶシンプルなプレイスタイルや各目的の達成が勝利条件は、人気戦略ボドゲ「大鎌戦役(サイズ)」にもかなり似ていますが、こちらは多種多様なマップの作成や8つの文明、世界観も含めて、このシヴィライゼーションのほうが個人的に好きです。

これ以外の重量級戦略ボドゲでは、前述した大鎌戦役のほかにモニュメンタルなどもかなりプレイしましたが、このシヴィライゼーションが一番しっくりきました。


拡張「未踏の大地」も同時に購入しましたが、こちらを入れたプレイで基本版がさらに楽しくなります。

詳細のレビューはこちら↓

https://bodoge.hoobby.net/games/civilization-a-new-dawn-terra-incognita/reviews/45404


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