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  • 2人~4人
  • 45分~60分
  • 8歳~
  • 2020年~

リネイチャー荏原町将棋センターさんのレビュー

942名
13名
0
約4年前

怖い顔3部作「メキシカ」の弟分と言えます。システムはほぼ同じ。メキシカをプレイ済みの方は、「だだっ広い土地を運河タイルで囲んでエリアを作る、あの逆発想の陣取りゲームか」と気付かれるはずです。リネイチャーでは、運河タイルの代わりに、生物が描かれたドミノを川の上に置いていき、囲みます。

普通のドミノ同様、数字合わせつまり絵合わせで置かなければなりません。

そして、メキシカで神殿を置く代わりに置くのが植物駒です。大きさ(高さ)1の芝、大きさ2の低木、大きさ3の杉、大きさ4のオークがあります。

VPの取り方もメキシカとほぼ一緒。各区画に配置した神殿のマジョリティ1位2位に与えられるカルプリ。リネイチャーではエリアトークンと呼ばれていて、植物駒の大きさの和で1位2位を見ます。

自分の手番ならいつでも何回でも使えるメキシカのアクショントークン。これもリネイチャーでは、雲トークンとして存在しています。

そしてなんと!ピリメシカ人が出来たテレポーテーション。これもリネイチャーで出来ます。(後述)


リネイチャーは、荒れ果てた土地に再び植物や生物を取り戻そう、という自然環境がテーマです。プレイヤーは、それぞれドミノ(プレイ人数によって)14〜26枚、植物11〜18駒を持ってスタート。手番は、3枚の手札ドミノのうち1枚を配置していくだけ。配置したら、そのドミノに隣接する土地に植物を一つ置きます。

得点源は主に3つ。

一つは、今置いた植物による得点。何か一つ置くだけで1VP。同じエリア内にすでに置かれている植物の数も含むので、今置いた植物より背の高い植物以外は全て1VPずつ貰えます。つまり低木や芝が3つあるエリアに低木を置くと、4VPです。

二つ目は、囲まれたことによる得点。これは前述したエリア内のマジョリティ。一つのエリアがドミノで囲まれた時、エリア内の各プレイヤーの植物の大きさの和で1位2位を決めます。VPを貰った後、囲ったプレイヤーはそのエリアのトークンを保持します。

三つ目は、終了時VPです。最後まで囲まれなかったエリアも全て1位2位のマジョリティボーナスを配分し(囲まれてないのでトークンは誰も貰えない)、さらにゲーム中手に入れた全てのエリアトークンを裏返してそのVPを貰います。(表の1位VPのおおよそ半分弱くらい)


プレイヤーは実は、自分の色の植物だけでなく、無色の植物も持っていて、これを使い分けて置いていきます。特筆すべきは、この無色も含めて、大きさの和が同数になったとき、その両色は、存在しないことになります!

つまり、大きさの和の1位が同点だった場合、次点の色が1位に昇進します。


このゲームの特徴は、ズバリ、「小さいVPを寄せ集める」ことにあります。

植物配置による得点もエリアトークンの裏VPも、極端に大きなVPではありません。

マジョリティ得点は、1位ボーナスだけ見ると、2〜13VPあります。しかし13VPエリアはスタート地点から一番遠い所にあるので、狙うのは流動的です。


なので、中盤の流れ次第なので、戦略は立てにくいです。ドミノですし。

強いて言えば、エリアトークンを大量に取っていく戦略、あるいは13VPや8VPエリアなどの大きなマジョリティを重視する戦略がありそうです。

基本的なポイントとしては、

■大きなVPエリアは、2位でもよいのでマジョリティに絡みたい。そのため、雲トークンや大きな植物(杉、オーク)はできれば終盤まで残しておきたい。

■たった6個しかない雲トークンの使い道は、終盤の「召還」がオススメ。召還は、芝なら雲1、低木なら雲2、杉なら雲3、オークなら雲4消費して、過去に配置した植物を自分の手元に戻せるというもの。マジョリティ逆転が可能となる。

↑ 10種類ある生物の中には常に一つジョーカー(オールマイティ)がいる(写真上部)。この変更には雲トークン2枚必要


■ゲーム終了時に手元に残っている植物は、全てその大きさのままマイナスとなる。オークなら−4VPだ)

■配置得点はバカにできない。低い植物が沢山あるエリアがあれば、優先して狙いに行きたい。

■マジョリティ争いで戦ってばかりいると、自分の色の植物が足りなくなる。無色植物で敢えて同点にし、相手の存在を消してしまう技がポイントだ。

↑ 13VPエリアの攻防。青は、左下、カタツムリとコウモリのドミノを配置。カタツムリは、カエルにもリスにも絵が合っていないが、今、ジョーカーなので配置可能。青は植物を使い切っていたが、雲トークンが1個残っていたので、無色の芝を召還し、すかさず隣に置く(配置2VP)。(これが「植物テレポート」です!)。すると3点(杉)あったオレンジと無色2(低木)+1(芝)が同点となり、1点の青がトップに躍り出る。エリアに1色しかない時は2位ボーナスもセットで貰えるので、この一手で19VP奪取に成功。(確定するのは囲まれた時かゲーム終了時だが、果たして…)


ドミノを置く川の場所、21箇所のエリアの数や形、4箇所のスタート地点など、盤上にはっきりと決められていて、サクサク進められる中量級です。

メキシカは、ただ漠然と広がる更地、どこからスタートしていいか分からないあの恐怖(?)、これに移動が絡み、やがて夥しい数の神殿で道を封鎖され……

戦略の複雑さでは、重量級のメキシカには敵いませんが、リネイチャーも結構悩ましいです…

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ジェシー
dino
荏原町将棋センター
荏原町将棋センター
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