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  • 2人~5人
  • 90分前後
  • 12歳~
  • 2004年~

マハラジャ(ラージャ)maroさんのレビュー

489名
5名
0
約3年前

クラマーとキースリングの共作による2004年の作品。

この時代のゲームの例にもれず、救済要素の少ない厳しいシステム、余裕のない資源、強いプレイヤー間インタラクションの中でのせめぎあいが印象的だ。

16世紀のインドを舞台として、ラージャという摂政をプレイヤーが演じて宮殿を建築していくゲームである。

7つの都市の間を建築家を移動させて宮殿や家を建築していく。

先に7つの宮殿を作ったプレイヤーが勝利となる。7つの都市での、宮殿を始めとした建築物等のマジョリティにより決算時に賞金を得ることができる。ただし宮殿の建築には多額の費用が必要ありお金の管理はキツい。

実際のプレイでは、キャラクター選択、ディスクでの行動決定、都市での陣取り・早取りがうまく絡み合い絶妙なプレイ感を生み出している。

陣取りはゲームを通して重要なメカニクスであるが、決算都市が毎ラウンド変わることや、建築家のいる場所でのみ建築が可能で道中の村に立てた家により通行料が発生するなど、ネットワーク/ルート構築のメカニクスも強い。

ラウンドごとのアクションはディスクにより秘密裏に選択していく。

一種の可変的バリアブルプレイヤーパワーとも言えるキャラクター選択、相手の行動の読み合いが重要なディスクでの行動決定など、現在の視点でも十分通用するシステムが素晴らしい。

ただしゲームバランスとしては一昔前の、ガチガチなアブストラクト様の、弱者は去れといわんばかりのものである。お金のマネジメントもシビアなら、1手1手の重みが強く細かなアドバンテージの積み重ねが要求されるシビアさもある。インタラクションも、通行料はおろか、キャラクターの交換、行動不能時のペナルティ、決算都市の順序変更など相当のハチャメチャぶりだ。

途中でトップ争いから脱落したことがはっきり自覚できてしまうことも多々あり、かなり好き嫌いは分かれるだろうし、ボードゲーム慣れしていない人には勧めがたい。

2021年春には新版の一般発売も予定されているが、当バージョンも中古市場では時折見かける。むしろこの時代のゲームをあまり知らないゲーマーにこそプレイしてみてほしい傑作である。

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