パティスリーカード山田さんのレビュー

3枚のカードしか使わないカードゲーム。

キャバレーフォーカードなどを制作したやれやれ氏の新作ゲーム。

使うカードは「だす」「ださない」「最後の一枚」の3枚。あとは共通の場に置かれる「を」と説明書。

基本ルールは6枚のカードをシャッフルして3枚ずつ配る。この時「を」のカードは真ん中に配置しておく。

あとはカードを一枚ずつ選んで、「を」の右か左のどちらかに出す。カードを全て出した方の勝ち。これだけ聞くと簡単そうだが、ルールがなかなかに奥深い。

手持ちのカードは「を」の左右どちらに出しても良いが、どちらかが空いている場合は必ず空いている方に出さなければならない。また「最後の一枚」を出すときは必ず左側にしか出せず、右側のみ空いている場合は出すことはできない。上記の場合や後述する制約等で出せるカードがない場合は、場のカードを一枚手札に加える。

手札から出せるカードはカードによって決まる。例えばこのような状態の時

〇〇(ださない)を「だす」なので、手札からは〇〇(ださない)しか出すことは出来ない。

逆に〇〇(出す)を「ださない」の時は〇〇(だす)以外を出すことが出来る。

「最後の一枚」だけは特殊で「最後の一枚」だけではなく、手札が最後の一枚のとき（文字通り最後の一枚）の時も適用される。つまり手札が一枚の時に「最後の一枚をださない」となっていた場合、いかなる手札であっても出すことは出来ない。

このように特殊な制約を受けながら、手札を無くした方が勝利。

感想としては「シンプルかつ掴みどころのないゲーム」と言った感じ。必勝法がありそうだけど、そう単純に教えてくれない。そうこうしているうちにもう一回！って感じ。

勝っても負けてもすぐに次のゲームに行けるのはすごく良い。このくらいシンプルなゲームが世の中にあっても良いよね。おすすめ。