ニューヨーク・ズーJampopoノブさんのレビュー

🦒『ニューヨークズー』｜かわいくて悩ましい！動物と一緒に理想の動物園を作る“癒し系ロジカルパズル”

「よし、囲いが埋まった……あっ、繁殖タイミング逃したーーー！！」

こんな絶叫が飛び交うボードゲームがあるなんて誰が想像したでしょうか。
『ニューヨークズー』は、あのウヴェ・ローゼンベルク氏が手がけた“動物×テトリス系パズル”の傑作。

見た目はほんわか。でも中身はしっかりロジカル。
動物たちの繁殖をタイミングよく狙いながら、園内に囲い地をパズルのように配置していく……癒しと悩ましさが絶妙に同居した作品です。

🎮遊んでみた感想：癒される……のに脳がフル回転！？

第一印象は、「動物コマがかわいい！」「シンプルそう！」
でもプレイを始めてみると……

• 繁殖タイミングに合わせてどう動く？

• この囲い地はどこに置く？それとも動物を増やす？

• 繁殖ライン、あと1歩足りない……！

と、まさかの**“優しげな見た目詐欺”**。めちゃくちゃ考えさせられます（笑）

でも、ふと見返すと、囲いでいっぱいになった動物園に、ちょこんと並ぶ動物たち。
……これがもう、とんでもなくかわいい。

悩ましくも、終始ほっこりした気持ちで楽しめる、“脳と心が両方動く”ゲームでした！

🌟GOODポイント

✅ シンプルなのに、戦略性バツグン

手番でできることは2つだけ！

• タイル（囲い）を取る

• 動物を取る

これだけ。でも毎ターンが悩ましいジレンマの連続。

• タイルを先に取れば盤面は埋まるけど、繁殖のタイミングを逃すかも？

• 動物を優先すれば増やせるけど、肝心の囲いがないと無駄になる！

というように、“いつ”“どれを”選ぶかが鍵になる構成がすごく良いです。

✅ 動物コマがめちゃくちゃかわいい！癒される！

• ミーアキャット

• ペンギン

• フラミンゴ

• キツネ

• カンガルー

どれも見た目がすごくキュートで、コマとしても視認性バッチリ。
子どもと一緒に遊ぶと必ず「どれが好き？」で盛り上がります。

家族で囲む食卓にもぴったりな“優しい空気感”のあるゲームです。

✅ ソロでも、2人でも、何人でもしっかり面白い！

プレイ人数によってゾウの進み方が変わったり、ショートゲームルールがあったりと、どの人数でも最適化されているのがすごい！

• ソロでは「2周する前に埋めろ」という明確な目標と得点化

• 2人だとサクサク遊べるコンパクト感

• 4～5人でもテンポよく回せる調整感

全人数対応でしっかり面白いのは、本当に見事です。

🤔気になる点（＝ちょっと注意）

❗最初は“繁殖タイミング”がわかりにくいかも？

• 繁殖ラインをゾウが通った時だけ、指定動物が2匹以上いる囲いで増える

というルールがちょっと直感に反するのか、初プレイでは混乱しがちです。
でも、1～2ラウンド進めばすぐ慣れます！

むしろその“タイミング管理”こそがゲームの肝なので、気づいた時にはハマってます（笑）

🏁総括｜ロジカルと癒しのベストミックス。“ちょうどいい”戦略性が光る動物パズルゲーム！

『ニューヨークズー』は、ウヴェ・ローゼンベルク作品らしい**“思考パズルの快感”と、愛らしさ満点の動物テーマ”が融合した名作パズルゲーム**です。

• 「難しすぎず、でも手応えはしっかり」

• 「動物たちの見た目で癒されつつ、繁殖のジレンマで悩まされる」

• 「プレイ人数問わず楽しい！」

という要素がきれいに整っていて、家族ゲームにも、大人のじっくりプレイにも対応できる懐の深さが素晴らしい。

🎯こんな人におすすめ！

• テトリス系パズル＋“繁殖のタイミング管理”を楽しみたい人

• 動物好き・かわいいコンポーネントで癒されたい人

• シンプルすぎず、でも複雑すぎない“ちょうどいい重さ”のゲームを探している人

• 1人～5人まで、どんな人数でも楽しめるゲームを探している人

「悩ましいけど、かわいい。難しいけど、温かい。」

『ニューヨークズー』は、そんな“優しさと知性が共存する”素敵なボードゲームでした🦊🐧🦘🦩🐘