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  • 1人~5人
  • 90分~180分
  • 12歳~
  • 2018年~

ネメシスmaroさんのレビュー

1895名
9名
0
3年以上前

過去に2回プレイしたのみですが、日本語版発売ということもあり、簡単にレビューしたいと思います。


なんといっても目を引くのがBGGでの高評価。1万程度の投票でレート8,4、評価の内訳をみても、8、9、10という高得点が多数を占めており、その人気のすごさを物語っています。

もっとも、BGGではミニチュアが豪華なファンタジー+複雑すぎない(ウェイト3前後)ユーロゲームというのは得点が高い傾向があり、かつこのネメシスは流行りの協力、半協力プレイで、ソリティアも可能と抜かりのない仕様です。


ゲームではまず宇宙船の中でエイリアンを退け、脱出ポッド、コールドスリープ(エンジン修理)により生存することが必要となります。

宇宙船の内部を模したマップは部屋の内容タイルが可変となっており、また、武器を含むさまざまなアイテムが用意されています。また各プレイヤーごとの目的カードあり、イベントカードあり、まるでダンジョン探索RPGのような冒険の要素が楽しめます。目的カードの中には他人と行動を共にしないことを求めるものもあるため、そこがまた1つの魅力ともなっています。

ダンジョン探索系のボードゲームはここ10年くらいで大きな潮流となっています。個人的にいままでで面白いと感じたものは、丘の上の裏切り者の舘、マンションオブマッドネスなどですが、ネメシスはSFテーマ、協力/非協力の混合体(協力ゲームとして、またはイントルーダー役もできる)、非シナリオ型で、多くのゲーマーに受け入れられやすい要素を持っていると思います。


行動はカードマネジメントによるもので、デッキビルディングではないクランクのようなイメージです。他の方の解説にもあるとおり、基本的な流れは比較的単純ですが、細かい処理がそこに付随しているため、注意しながらプレイする必要があるでしょう。


自分がはじめてプレイしたときは、時間を忘れて没頭することができました。それぞれ異なるプレイヤーの能力、プレイヤーごとに異なる目的(正体隠匿要素)、エイリアンの攻撃による感染のリスク、そしてランダムな各部屋の能力や各種アイテム、イベント、そしてカードドリブンによるアクション選択と、これまでの協力ゲームと探索ゲームの良い所を凝縮したシステムは素晴らしいものです。

もちろん、各プレイごとに異なってくるストーリーと、ゲーム中盤から後半にかけて高まるサバイバル感も申し分ありません。

冒頭でも少し述べましたが、BGGでは豪華ミニチュアのやや高価なゲームがおしなべて高評価を得ていると感じることがあります。まあ購入した身としては、高いお金を出して買った、一般的評価の高い、素晴らしいコンポーネントのゲームに対して低い評価をわざわざつけるなんてことはしないんだろうな、と思います。

私がこのようなミニチュア(主体の)ゲームを評価する時は、そのミニチュアを抜きにして(タイルか何かに変更したとして)なおそのゲームの価値を損なわないかということを考えますが、このネメシスについては、それはまったくの杞憂であり、重量級協力ゲームの筆頭としてその名を挙げることをためらうことはありません。


少し気になる点としては、そのプレイ時間と重さ(といってもそこまで複雑なわけでもないのですが)とプレイヤーの意思決定のプロセス(英語で言えばdecisionといえば良いでしょうか)がややアンバランスに感じます。このあたりのダイレクト感が少々薄いため、ゲームの展開自体は毎回ある程度異なるものの、内面的なプレイ感覚は同じように感じられてしまうように思えます。BGGのレビューでもリプレイ性に関する不満が散見されるのはこのような理由からではないでしょうか。

あとはやはりフィギュアありきのこの価格。アナクロニーなどはリテールではフィギュア別売りとなっており、(フィギュアのパックは国内ではプレ値で高価販売されているが)海外では普通の値段で買えます。ネメシスもコンポーネント的にはもしフィギュアがなければ7-8000円がいいところでしょうから、内容を考えると少し複雑ですね。


とはいえ、これだけの作品が日本語版で発売されるのは喜ばしいことですし、上手く流通し、是非拡張にも期待したいと思います。


PS 結局日本語版購入しました。

もともとのKSのストレッチゴールを大部分含んでおり、コンポーネントは素晴らしいですが20000円はやはり高いですかね。KSでは100$いかないくらいで売られていましたし。

あらためて購入してプレイして、やはり何が起こるか分からない、という部分について、戦略的なゲームというより戦術的といった感が強いです。その場その場のイベントに対処することが優先となるという点についてそう思います。例えば、スピリットアイランドなどは、次ターン、次次ターンの侵略者の動きが大方予想できますから、先を見据えた手順が重要になります。まあどちらも良いゲームですが。


評価810  重さ7/10

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