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  • 2人~5人
  • 60分~90分
  • 12歳~
  • 2010年~

ナヴェガドールYYYKKKさんのレビュー

429
名に参考にされています
2017年10月16日 16時45分

古代~アンティーケ以降,ロンデルシステムとマック・ゲルツが大好きになってしまい,今後も追っかけプレイしていきたいと思っています。今回は、名作ぞろいのロンデルシリーズの中でもさらに名作という評判も高いナビゲーターをプレイさせてもらいました。

プレイヤーは大航海時代のポルトガルの冒険家です。船団が,アフリカ航路を開拓して,ジパングを目指します。ポルトガルからナガサキまでの航路と途上にある植民地を探検していくことを軸に置きながら,経済、経営、建設、有力者からの恩恵など,複数の要素が絡み合っており、それらの複数の要素をロンデル(円環)システムが見事にまとめ上げています。
以下、簡単にどんなゲームかを説明していきます(インストではないので細部は省きます)

このゲームは,ボードの左端ポルトガルから出発した船団のうちひとつでも、マップの右端ナガサキにたどり着いたら,つまり航路が開拓されたら終了します。航路の開拓(まだ誰も行っていない海域に船をすすめる)を行うには、船のコマを必ず失いますが、一度航路が開拓されるとボード(=世界)が広がり,広がった範囲内では船は自由に動け,植民地も買えるようになります。
同時にこの開拓航路が、

- アフリカ喜望峰
- インド

をそれぞれ越えると,ゲームのフェーズが変わり,船の移動力が増え,船の建造コスト,労働者の採用コストが跳ね上がります。ボードが広がっていく中で工場や植民地を経営しますから、もちろん収入の方も上がっていくわけで、まさに大航海時代。(ヨーロッパ人にとってですが)世界が広がり,植民地がひろがることによる経済の拡大が味わえます。

このように航路拡大と経済拡大を軸にしてゲームは進んでいきますが,得点源は5つあります。

- 植民地の数
- 工場の数
- 開拓した航路の数
- 造船所の数
- 教会の数

また、恩恵(Privilege)といって自分の労働者を消費して各得点分野におけるパトロンのような人と近づいて,対応する得点分野の点数を増やすことが出来ます。このゲームは広がっていく世界,拡大していく経済の中で,これらの得点源と,パトロンからの恩恵を他のプレイヤーと競合しながら,確保していくという流れになります。


さてこのゲームを司るロンデルを見てみましょう。
下の写真で3つのコマがのっていて見えないところはBuiding(建物建設)です。ここから順に見ていきましょう。

- Building 建物建設
- Sailing 船を進める
- Workers 労働者を増やす
- Market 生産物を市場で売ってお金にする
- Colony 植民地(砂糖,金,胡椒)を買う
- Privilege 労働者を消費してパトロンから恩恵を受ける
- Ships 新しい船を作る
- Market 生産物を市場で売ってお金にする


毎手番,プレイヤーは今自分のコマがいるところから時計回りに進み,止まったところのアクションを行います。1つの場所から1~3マス進むのにはコストはかかりませんが,4以上すすもうとすると船を一つずつ失います。なので理由がない限りは1~3の間で行動します。



実際にロンデルを眺めてみます。この円の中のアクションの並び順と距離にこのゲームのすべてが込められており、本当に多くの要素とジレンマが圧縮されているのですが,この記事では一つだけ、

- Sailing 船を進める

を例に、選択と集中とプレイ速度の問題を見てみましょう。
このSailingマスに直接関わるマスは

- Market 生産物を市場で売ってお金にする
- Colony 植民地(砂糖,金,胡椒)を買う
- Ships 新しい船を作る

です。それぞれ3マス以内ですので,あるプレイヤーがこの4つだけを選んで、ロンデルを常に2-3マス飛ばしで,スピーディーにまわって,あっと言う間にナガサキにつけてしまえそうです。
もちろん、そうは行きません。航路の開拓には新しい船が必要ですので,お金を稼ぐ必要があります。

では途中のMarketに止まります。
しかし、このゲームは前述したようにゲームの後半になると船の価格が暴投していきますので,かなりきちんとお金を稼ぐ必要があります。また、このゲームの経済システムでは、植民地での生産物ばかり売りすぎるとMarketでの収入が下がっていきますので、バランス良く工場でも生産をしないといけません。
だから、

- Bulding 建物建設

に止まって工場をつくりたくなります。また,船をつくりたいなら同じく、

- Building 建物建設

で造船所をつくる必要があります。建物をつくるには

- Workers 労働者を増やす

もいります。さらにお金が要るので Market に止まる頻度が増え,2-3マス飛ばしでスピーディにと思っていたのに、結局全部に止まる必要があります。常にまんべんなく回るとバランスは良いのですが,プレイ全体の速度が遅くなり,早い者勝ちの局面で他のプレイヤーに負けてしまいますので、ここぞという時は,大胆にロンデルを回す必要があります。

しかし船を使ってロンデル回すぞと思っても、支払う船を作るためには

- Ships 新しい船を作る

が必要ですし、その船を作るにはお金が必要と、とやるべきや思考がループします。

つまり逆算と先読みがループするジレンマ。

- 隣、2つ先、3つ先のアクションとの関係
- 中心を挟んで反対側に配置されたアクション同士の関係
- 線対称に見立てた場合の右側と左側のグループの関係

これがある一周の中でもジレンマを作り出します。しかし,円であるが故にさらに,

- 過去の周回での選択の影響
- 今の選択の将来周回への影響

と、も生まれます。つまり選択とその影響が過去と現在でループしつづけます。このループがゲームボード上に変化をもたらし、その巧拙によって勝ち負けを作り出していく様子は、実はループではなく螺旋です。なにかマンダラとか輪廻とかそんな宇宙的なものまで感じてしまいますね。

ゲルツのロンデル大好きです。 この記事を書く間も,ナビゲーターのロンデルを2時間眺めても飽きませんでした。文章に出来そうな考察も3~4つくらい出てきたけど、あまりに長くなるので、書くのは1つにしぼりました。

このゲームもっとやりたい!
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運・確率0
戦略・判断力19
交渉・立ち回り1
心理戦・ブラフ1
攻防・戦闘0
アート・外見12
作品データ
タイトルナヴェガドール
原題・英題表記Navegador
参加人数2人~5人(60分~90分)
対象年齢12歳から
発売時期2010年~
参考価格未登録
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