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  • 1人~4人
  • 45分~75分
  • 14歳~
  • 2020年~

マーチャンツコーヴレモネードさんのレビュー

838名
6名
0
6ヶ月前
レーティングが非公開に設定されたユーザー

昔、ドラクエのトルネコで、お店で商売するってゆうプレイがあって、

「嘘やろ、冒険せーへんの?」ってゆうカルチャーショックとともに、

なんかその発想の逆転が新鮮で楽しかった経験があるんですが、

その体験をまんまゲームにした感じで、

ファンタジーの冒険者相手に商売するゲームです。

友人たちと3人プレイしました。


このゲームはプレイヤーごとにプレイする職業が違ってて、

鍛冶屋、錬金術師、クロノマンサー、海賊の4つに

拡張を入れると、

宿屋の主人、ドラゴン牧場の牧場主、占い師の3つが加わります。


で、職業ごとにゲームのルールが異なり、

プレイスタイルが全然違うってのが大きな特徴です。


しかし、そーなると、ルール説明の時間も増えて、

しんどいわ、めんどいわってのがあり、

しかもゲームの準備もわりと大変です。


なので、実際ゲームをプレイするまでに

60分くらい要しました。でも、これはしゃーない。

慣れたら、もーちょっと短くなるかも。


ただ、いざプレイが始まると

意外にサクサク、プレイ出来て、

ルールも一度覚えたら、すんなりいけました。


なんで、そーなってるかとゆーと

全職業に共通のルールってのがあって、

これがよく出来てるわりに簡単で、

その共通ルールの上に、

うまく各職業のルールがのっかって機能しており、


例えると寿司に似てるかもしれません。

シャリは同じ、上に載ってるネタが色々あって、

それで味が変わって楽しめるみたいな。


シャリ部分のルールは簡単に言えば

ワーカープレイスメントで、しかも配置する駒は1つのみ。

手番にはその駒を配置して、そこのアクションを実行します。


各アクションのコストはだいたい時間で、

時間はゲーム全体で有限なので、その中で、

どのアクションを何回くらい実行するかを考えます。


「今回の手番ではこのアクションを実行しましょ。

でもなー、時間がだいぶかかるから、

こっちのアクションにしようかなー」みたいな。


で、何を目指すのかと言いますと、

もちろんお金を稼ぐことが最終目標であり、

お金の多さで勝敗が決まるのですが、


そのために商品を作って売るのが、

全ての職業のゲーム中の主な行動になります。


で、ここがナルホドと思うのですが、

例えば鍛冶屋の武器とか、錬金術師の薬とか、

商売ごとに売ってるモノって違うじゃないすか。


このゲームでは、それらの違うモノを

全て商品とゆう共通単位に置き換えてあり、

各職業の商品は、4色あり、各色ごとに大小にわかれています。

黄色の大の商品とか、青色の小の商品とか。


各商品はよくあるキューブみたいな簡素的なモノじゃなく、

職業ごとに違う絵になってるタイルを台にサしたモノで、

そのおかげで、職業専用の商品を扱ってる感があって、

仮想現実でのお仕事気分を盛り上げてくれます。


でも、ちょっと待ちーな、皆の衆。

鍛冶屋は売れる商品は武器とか防具とかわかるんだけど、

宿屋とか、海賊とか、占い師とかの

大とか小の商品って、どーなってるか気になるやん。


ところが、これもまたよく考えられていまして、

どんな職業でも、

その職業にみあった大と小の商品とゆーものを

見事に表現されてます。


例えば、宿屋だと、大の商品はお部屋です。

もっと詳しく言うと、部屋に置いてるベッドです。

そして、小の商品はお酒になってます。


ちなみに商品を買ってくれる冒険者なんですけど、

これは4色にわかれた駒で、色ごとに役職が違います。

赤は戦士、青は魔法使い、緑は吟遊詩人、黄は貴族。

(お邪魔的な灰色もあり、ならず者になってます)

冒険者はゲームの準備段階で1つの袋にごちゃまぜで入れておきます。


そんで、商品を売る場所が、ボード上には3つありまして

各場所によって売れる商品に制限があり、

一番左の桟橋が、大の商品だけを売れる場所、

真ん中の桟橋は、小の商品だけを売れる場所

右端の桟橋は、大と小どっちも売れるんだけど、

ペナルティを受ける場所となっていて、


そこに冒険者たちがやってきます。

どーうやってやってくるかとゆーと、

船に乗ってやってきます。


とゆーことで、ゲームの写真をご覧あれ。

めっちゃでかいボードに、立体的な6隻の船のコンポーネント。

この存在感、絢爛豪華でしょ?

しっかりファンタジー世界に浸れるルッキズム仕様です。


アクションのコストとして時間を支払うと、

自分の時間駒が時計の上で進んでいき、

あるマスを通り過ぎると船の補充アクションってのができます。

これは、沢山の冒険者が入っている袋から

ガチャ的に、冒険者を1個引いて任意の船に乗せる作業です。


そして船が満員(4個で満席)になると、

満席にした者が、その船を適切な桟橋に接舷させて、

その船の駒を全て、その桟橋に置きます。

これで、冒険者たちが、

商品を買う場所にゾロゾロ配置されるってわけです。


例えば、大の商品を売れる場所(左端の桟橋)に

青の冒険者1個、黄色2個、赤1個みたいな。


後は、もうわかりますよね?

青の冒険者には青色の商品しか売れないし、

大の商品を売れる場所の者には大の商品しか売れないし、

大と小により商品の値段が違います。


つまり、どこに何色の冒険者が何個配置されるかを考え、

そのために、何色のどの大きさの商品をどれくらい作るかを考え、

効率のいいアクションを模索してプレイするってのが

全ての職業の共通概念ってわけです。


用意した商品を売るかどうかはプレイヤーが決めれますが、

1個売れば、その商品の値段×それに対応する冒険者数

のお金が手にはいります。


例えば、大の商品だけを買う場所に青い冒険者が3個いて、

鍛冶屋が青大の商品2個を作っていて、

それを全て売るなら、3人×2個分のお金が手に入ります。


冒険者は全てのプレイヤーから同時に商品を購入するので、

先ほどの例でゆーなら、

同時に錬金術師の青大の商品も同じように売る事ができます。

なので、いくら商品が売れたか、ルール的にわかりやすいし、

得点の集計も簡単なのです。


さて、このゲームのネタ部分なんですが、

これは、各職業によって全然違う種類の

ソリティア的なゲームになってます。


しかも、その仕事のイメージを、

うまくゲーム的にデフォルメしており、

ファンタジー世界で、お店屋さんゴッコしてるなー

って雰囲気をしっかり味わえます。


今回のプレイでは、僕が鍛冶屋、

友人2人には、どの職業がやりたいかを

雰囲気だけで選んでもらい、

ドラゴン牧場と宿屋になりました。


鍛冶屋は、合金と石炭ってゆうテイのサイコロ数個を使用し

その出目と色から、それに見合った場所(炉)に

サイコロを配置することで、様々な色の大小の商品を作ります。

出目にもよりますが、狙った商品は作りやすい方だと思います。


いっぽうドラゴン牧場は、商品がドラゴンになっており、

小ドラゴンと大ドラゴンのほか、この職業に限り、

特大サイズの商品(メガドラゴン)を

作り出すことが可能になっています。


マス目に区切られた牧場ボードの上に、

エサやドラゴンを配置したり移動させたりする

スライドパズルみたいなソリティアゲームで、


ドラゴンを同色のエサの場所に、

スライドさせることで成長していくのですが、

特大サイズはなかなか作るのが難しく、

友人は、結局、1匹もメガドラゴンは飼育しなかったです。


牧場マスの木を伐採して配置マスを拡大したり、

ドラゴンが障害物となるフンをするので、

そのフンの掃除をしたりで、結構、やることが多く、

最初は、なかなか思うようにいかずに最下位でしたが、

牧場の開拓が整った後半から、

爆発的に稼げるようになり、途中からトップになってました。


宿屋は、かなり変わった感じのシステムで、

このゲームのなかでも異彩な印象を受けます。

簡単に言うと、各場所の冒険者の最多の色を当てるゲームです。


小の商品を売れる場所の冒険者の最多の色は○○色ってゆーのを、

その色のベッドを準備する形で表現してまして、

当たれば、儲けることができます。


だだし、部屋の準備でベッドを用意できなかったり、

ベッドの色を外したりすると、

乱闘が起こり、ペナルティを受けることになるので、

ギャンブルの綱渡り的な側面があり、

結構、ハラハラできる職業かもしれません。


ちなみに友人は、かなりの確率で当ててました。

てゆーか、当たるように、船に乗せる駒の色の構成とか、

どの船を、どの場所に接舷させるか、

そっちを他のプレイヤー以上に考えて、誘導してました。


あとペナルティの説明ですが、

このゲームにはゲーム終了時にマイナス点があります。


堕落アイコンってのがあって、

堕落カードなどに記載されてるんですが、

この堕落アイコンを多く集めてしまうと、

それにみあった分だけマイナス点をくらいます。


実際のゲームの結果は、

ドラゴン牧場の友人がゲーム終了時はトップだったんですけど、

あこぎな商売をし過ぎたのか、

堕落カードをかなり引いてて、大量のマイナス点をくらい、


クリーンで見事な予想のベッドメイキングをこなした

宿屋の友人が勝ちました。僕は2位。


ゲームをする前は、各自が別々のゲームをする感じで、

ソロ感が強めかなーってちょっと思ってたんですけど、

テーマがいいのか、コンセプトがうまいのか、

そこまでソロ的な感じがしませんでした。


例えるなら、学生時代、皆で集まって、

同じ部屋で、それぞれが自分の宿題をしたら、

別々の作業してるのに妙な一体感がある。

あの感覚が近いかも。


他の人の手番でも、相手が悩んでる様を、

はたで眺めてるだけでも楽しめちゃって、

長いゲームでしたけど、あっとゆうまに終わった感じです。


んなわけで、ファンタジー世界での、

冒険者あいての職業体験ってのを味わってみたい方は、

ぜひぜひプレイしてみてください。


今後、漫画や小説のファンタジー世界の見方が、

少し変わるかもしれへんで。

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