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  • 2人~6人
  • 45分~60分
  • 10歳~
  • 2003年~

マカバナBluebearさんのレビュー

223名
4名
0
2年以上前

南国のリゾート島にライバルより好条件でコテージを建てて、ビーチを開発するゲーム。

元々は2003年にフランスでリリースされ好評だったものの、その後なかなか流通せずにいましたが、2013年にSweet Gamesから再販され、それをアークライトが2020年に日本語版として国内リリースしたものが現在見かけるバージョンです。

元々は5人まで対応でしたが、このバージョンでは6人まで対応人数が増えており、大変ありがたい♪

↑パッケージはこんな感じ。

南国風の楽しそうなビーチですが、描かれているフラダンスのオネーちゃんも、オウムも出てきません。
しかし、ペンキを持った怪しげなオヤジは出てきました。(笑)

ちなみに印刷はカラフルな上に光沢紙を使用しており、全体的にテカテカしてます。

テーマは、リゾートビーチの開発なので、南国ムードの割と明るいのんびりしたゲームかなと思っていましたが、実際にはヒリヒリした足の引っ張り合い、スリリングでえげつない妨害・嫌がらせゲームでした。(我々グループには大変好み♪)

割とルールがシンプルなので、ウチの女子チームを召集し、またまた新人を入れて5人でプレイしてみましたが、歓声が上がるほど大変盛り上がる好ゲームでした♪

◾️南国ビーチにコテージを建てよう!

プレイヤーたちは島の観光開発担当として、競合他社をだし抜いて自分のコテージ群を確保するのが目的です。

島には複数の美しいビーチがあり、そこには森や岩場、砂浜など、コテージを建てるのに適した場所があり、それらをいかに効率よく確保できるかを争います。

全員が共通で場所を表すカードをもち、コテージを建てたい場所を密かに決めます。

①ビーチを指定

島には(プレイヤー人数ー1)の数だけビーチがあり、それらから1つ選びます。(頭文字がA、B、C…となっているのでわかりやすい)

②地形を指定

島には《森》《岩場》《砂浜》《海》の4種類の地形があり、そこから1つ選びます。

③特徴

3枚の特徴アイコン《魚》《花》《渦巻き》から1つ選びます。(魚と花はわかるとして、この南国風の渦巻きマークは何だろう。島の民族的な場所って事かな?と勝手に解釈)

これら3枚を組み合わせて自分の前に伏せて出す事で、どこのマスにコテージを建てたいか、を指定する事ができるようになっています。(ちゃんと被らないようになっているわけですね。)

これによるバッティング方式の読み合いがゲームの基本となります。(親プレイヤーは順番に決まっているので、被ったら先手番が優先)

◾️相手の建設を妨害しよう!

さて、ここからがこのゲームの真骨頂!

全員が建設予定地を決めたら、順番にティキ像コマを、相手が建設しようとしている場所に置きます。
(うむ、建設現場でよくあるやつだな。そこから遺跡や遺物が出てくると、いったん建設がストップなるという。)

そのため誰かにティキ像を置かれてしまうと、そのラウンドの自分の番のコテージ建設は妨害されて、無駄になってしまうのです!

まさにダイレクトな妨害行為なので、最近敬遠される《直接攻撃》に相当します。

この妨害が肝なんですねー。
(きっと夜中にこっそりティキ像を埋めに行ってるに違いない、笑)

もちろん相手が狙っている場所を推測して妨害するわけですが、当てずっぽにやっても意味ないので、当然そこにはヒントがあります。

各プレイヤーは、先ほどの3枚の場所カードのうち1枚を公開しなければならないのです!

これによってだいぶ絞り込みができます。

↑このように3枚のうちどれを公開してもいい。

元々コテージは、同じ色を隣接して建てるとポイントが高いので、そこを狙う可能性が高いのですが相手もそう予想するので、あえてそこを外し、違う場所を狙うという作戦もありです。

この辺の読み合いが熱いのですね!

基本的にコテージ1つで1点ですが、ひとつのビーチ内で、自分のコテージが《最大多数》になったり、特定の区画エリアにコテージを隣接させて建てたりするとボーナス点が入る仕掛けなので、段々とみんなの狙いが絞れて来て読み合いが白熱する、という構造ですね。

相手の狙っているところをピンポイントで妨害できると、とっても楽しい♪
もちろん逆に妨害されると、すごく悔しい(笑)
そういうゲームです。(それでいいんです)

◾️ライバルのコテージは塗り替えてしまえ!

さらにこのゲームには荒れる要素があります♪

なんとライバルが一度建てたコテージを、自分の色に塗り替えてしまう事ができるのです!(ここで使用するのが4枚目のカード、パッケージにも描いてあったあの怪しいオヤジカードなのですね♪

泥試合を避けるためにゲーム中2回の成功に限られていますが、これがかなりキツイ!

しかも4枚目のカードを提示するので、皆が「ああ、なんかやったな」と事前に分かる、という仕掛けがいいです。(他にも4枚目としてダイビングクラブがありますが、ここでは割愛)

このルールのため、一度建てたコテージも決して安泰ではなく、奪われる可能性があるため、かなりスリリングな展開になるところが非常に面白くできています。(一応、自分のコテージにティキ像を置く事で防衛する事は可能です。でもそうすると他人の建設妨害もできなくなってるしまうわけですね。)

これがうまく決まるとなかなか爽快!
まさに「やった」「やられた」で大騒ぎになりますよ♪

しつこいようですが、そこを楽しむゲームです。

◾️異なるマップを用意

人数によるバランスは、ビーチのマップが2枚あり、それぞれ人数ごとに別にする事で対応しており、人数が増えても特に問題は…たぶん生じないかな(笑)。(4人以下でやった事がないので、そこは何とも…)

見た目的には、オリジナル版の5人用マップが一番カッコいいと思います。

6人プレイの時は、上記の3人用+4人用両方のマップを同時に使います。(これによってビーチが5つになるわけです。)

青い海と緑の自然。
だんだんとカラフルなコテージでこれらのビーチが埋まっていく様子は、見た目にもいい感じ。

テキーラやモヒートなどを片手に、明るくゲームしたくなります。

◾️好きな人はたぶん大好き

『相手の出かたを推測』『相手の計画を予想して直接妨害』といった要素が中心なので、苦手な人も居るとは思いますが、抵抗ない人にはきっと抜群に楽しいゲームです。(やっぱり対人ゲームはこうでなくちゃ!)

ルールも比較的単純なので、一度覚えると、途中計算や表の参照などはありません。
5人でやって説明除いて1時間少々。6人で1時間半弱といったところ。

充分手軽に出せる軽さです。

「よし、じゃあみんなティキ像を置くよ」
「◯◯ちゃん絶対ここでしょ?《岩場》だもの」
「ぎくっ!(笑)」
「そこならコテージ3つが繋がるもんね」
「分かりやすすぎる〜♪」
「そう言う△△ちゃんはたぶんここねっ!」
「ふふ〜ん、どうかなぁ♪」
「こっちと言う手も考えられるよ。」
「あ、そうか。…うう、どっちだろう(悩)ええい、こっち!」
「よしみんな置いたからオープン!」
「あああ!外した!ええっ?そっち?」
「絶対そう来ると思ってたのよ♪やーい引っかかったー♪」
「確かに、何も取れないより単独でも確保した方がいいからね。」
「うー、まずい!負けちゃうー」
「もう塗り替えオジさんに頼むしかないな〜(笑)」

…といった感じの展開でした。

みんな和気あいあいとお邪魔合戦を楽しみました。
ぜひともこういうゲームを互いに楽しめるメンバーでプレイしてみて欲しいと思います。

追記】

それでも難点がひとつ。

印刷はカラフルで非常に映えるのですが、ボードのアイコンが識別しにくく、慣れるまでちょっともたつきます。
下地の地形の上に、特徴のデザインが重なるから、とっさに地形が見分けにくいのです。

もうちょっと分かりやすくデザインして欲しかった…。

余談】

ティキ(Tiki)とは、石や木彫りで作られた神の像のことで、元はニュージーランドのマオリ族の言葉と言われています。
古代ポリネシア時代に広まり、偶像として崇められるようになったそうです。

クニツィア氏の『ブルーラグーン 』等の作品にも出てきますね。

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