ロストシーズJampopoノブさんのレビュー

🌊『ロスト・シーズ』｜この海、深すぎる…！？“置くだけ”なのに悩みが止まらないパズル系ボードゲーム！

「よし、この条件は達成できた……けど、そっちは捨てなきゃダメか…！」

たった16枚のタイルを配置するだけなのに、脳内がぐるぐる唸るパズルボードゲーム、それが『ロスト・シーズ（Lost Seas）』です。

シンプルなルールで誰でもすぐに遊べるのに、
ゲームが進むほど「あぁああ～それじゃない～！」と、うめき声が漏れるジレンマの数々。
“海の冒険”というテーマにぴったりな、奥深い戦略性が楽しめる一作でした！

🎮遊んでみた感想：置くだけのはずが、最後には完全に黙りこむ（笑）

ルールは超シンプル。

• 自分のボードに「縦4×横4」＝16枚のタイルを置いていく

• 各行・各列には1枚ずつ得点条件カードがある

• 最終的に条件を達成できていれば得点ゲット！

なのに、なぜこんなに悩ましい！？

「このタイル、右の列には合うけど、上の条件に合わない」
「あとで使いたいから今回はスルー？でも次来る保証はない……！」

と、シンプルな見た目に反して、めちゃくちゃジレンマが詰まってます。

🌟GOODポイント

✅ 誰でもすぐに遊べる！それでいて悩ましさがしっかり

• タイルを1枚取って配置するだけ

• 条件カードに書かれたことを満たせばOK

という覚えやすさ抜群のルール。
でも、得点条件が絶妙にかぶったり、干渉しあったりして、
「これが来たら完璧だったのにー！」というもどかしさがクセになります。

タイルに描かれた“海のアイコン”も種類が多くて、
「このアイコンだけは欲しい」「これは来ないで！」など、毎手番が選択の連続。

軽く見えて、かなり“考えさせられる”構成です。

✅ 自分で難易度を選べる設計が優秀！

得点条件カードは両面仕様。
裏面の方が高難易度かつ高得点ですが、無理して選ばなくてもOK。

• 初心者や子どもと遊ぶなら表面で

• ゲーム慣れしてきたら裏面でチャレンジ！

という感じで、プレイスタイルやメンバーに合わせて調整できるのが好印象でした。

✅ プレイ時間が短く、何度も遊びたくなる

1ゲーム20～30分。さっと遊べて、満足感もあり。
「今度は別の配置にしてみよう」「あの条件で狙えるか試したい」など、繰り返し遊びたくなる設計。

ドラフトのルールもほどよく、
「他人への妨害」より「自分の最適解探し」に集中できるのも魅力です！

🤔気になる点（＝ちょっと注意）

❗終盤は“捨てる覚悟”も必要。パズル苦手な人は辛いかも？

全8列（縦4・横4）の条件すべてを完璧に達成するのはまず無理。
なので、どこかで“諦める決断”が必要です。

パズル慣れしてない人だと、「結局得点ゼロが多かった…」とちょっと凹むかも？
でも、それも含めて次のチャレンジがしたくなる設計なので、徐々に慣れていけば大丈夫！

🏁総括｜“ただ置くだけ”の海に、ここまで深みがあるとは。シンプル＆悩ましさのバランスが絶妙な戦略パズル！

『ロスト・シーズ』は、プレイ感・見た目・テンポのすべてが良くできた、
“軽量に見えて中量の悩ましさ”を秘めたタイル配置パズルでした。

• 複雑すぎず、それでいてしっかり悩める

• 早取りドラフトが程よく緊張感あり

• 難易度を自分で調整できる柔軟さ

どれをとっても、万人におすすめしやすい秀作！

🎯こんな人におすすめ！

• パズルゲームが好きだけど、毎回同じ感じになりがちな人

• サクッと遊べて、考えごたえのあるボドゲを探している人

• ソロでも、家族でも、2～4人で気軽に回したい人

• 「ルールは簡単。でも脳は使いたい」という人！

「静かにじわじわ盛り上がる、そんなボドゲが好きなんだ。」

『ロスト・シーズ』は、そう思ってる人にドンピシャな、穏やかで悩ましい大人のタイルゲームでした。
静かな卓でも、きっと「うーん……」という唸り声が飛び交うことでしょう！