- 2人~4人
- 15分~20分
- 8歳~
- 2016年~
キングドミノdrillさんのレビュー
【まえがき】
フランスのメーカー「Blue Orange」社が多言語版として2016年のエッセンで発売した軽めのゲームで、Pegasus Spiele社からドイツ語版、時期は未定ながら国内メーカーによる日本語版も発売予定されています(2017.06時点で日本語版が国内流通しています)。
ゲームのルールは非常に簡単で一度遊べば誰でも覚えられる、子供も大人も楽しめる、単純ながらでも考えどころ・悩みどころもある、そういうゲームだと思いますので非常にお勧めしたいと思います。
【ルールの簡単な説明】
※わざと省略して書いてます。
以下は4人で遊ぶ場合の内容で、2人または3人の場合は若干異なります。
ゲームには48枚の「ドミノ」タイル(以降ドミノと略す)が入っており、このドミノを自分の領土である5 x 5の土地に並べることで価値のある土地を作り出していきます。
ドミノには2つの土地(田園・森・海・沼地・草原・鉱山)が描かれていて、いろいろな土地の組み合わせが存在します。
またドミノの中には「王冠」が描かれている土地があり、この「王冠」が土地の価値をあげるために必須のものとなっています。
まず48枚のドミノをランダムに混ぜて、山札とします。
このドミノの山からドミノを引いて、裏面に描かれている数字が小さい順番に並べます。
各プレイヤーは自分の色を選び、選んだ色のお城、駒、開始タイルを取り、開始タイルを手前に置きます。
そして、駒を誰か1人が集めてランダムに選び、選ばれた色のプレイヤーが並べたドミノの中からどれを取るか決めて駒を置きます。
全員が駒を置いたら今並べているドミノの隣に、最初と同じようにしてドミノを並べます。
ここまでがゲームの準備となります。
最も小さい数字のドミノを取ったプレイヤーからドミノの数字の順番どおり、各プレイヤーは手番を行います。
手番では、隣に並べているドミノの中からどれを取るか決めて駒を置きます。
そして今まで駒を置いていたドミノ(前の手番で駒を置いたドミノ)を、自分の領土に置きます。
ドミノを置くときは、
・既に置かれているドミノまたは開始タイルに縦か横で接すること
・ドミノに描かれている2つの土地のうち、どちらかが接するドミノと同じ土地であること
というルールを守らなければなりません。
もしドミノが置けない場合は、そのドミノは捨てなければなりません。
これを繰り返して、すべてのドミノがなくなれば、ゲームは終わりです。
ゲームが終わった後、各プレイヤーは自分の領土の点数を計算します。
縦または横で接している同じ土地のグループごとに計算し、そのグループの土地の数とそのグループに含まれている王冠の数を掛け合わせます。
その土地のグループに王冠がない場合は、そのグループは無価値、つまり0点となります。
土地のグループごとに点数を計算して合計した点数が、あなたの王国の価値です。
最も価値が高い王国のプレイヤーが勝利者となります。
【感想】
実際に2回ほど遊びましたが、簡単で覚えやすく、また悩むところもあるゲームでした。
例えば、土地の点数はその土地の数と王冠の数によって決まります。
そのため王冠を多く集めることが優先ではありますが、王冠があるドミノは数字が大きいドミノが多くなっています。
つまり王冠があるドミノを取ることは、次のドミノを取るときの順番が遅くなる可能性があるということです。
ドミノを取る順番が遅くなれば、いいドミノが取れない可能性も高くなります。
従って、自分が集めている土地や今目指しているものにあっているかどうか、そしてここで次の順番が遅くなってもいいかを考えなければなりません。
またドミノに描かれている土地の数は実は偏りがあり、田園・森・海は土地の数が多いですが王冠の数は少なく、沼地・草原・鉱山は土地の数が少ないですが王冠の数は多くなっています。
そのため、どの土地を集めるかということも考えなければなりません。
例えば、数が多い森・海をできる限り集めて数の多さで点数を稼ぐのか、それとも数は少ないが王冠が多い沼地・草原・鉱山で稼ぐのか、もしくはすべての土地をバランスよく集めて万遍なく稼ぐのかということです。
単純なようでいて、これらの考えどころや悩みどころがあるため、なかなか飽きにくい内容ではないかと思います。
また1回のプレイ時間は慣れてくれば20分もあれば終わると思いますので、繰り返して遊んでもいいですし、重めのゲームとゲームの合間に軽くやってもいいと思います。
なお、2人、3人でプレイするときは一部のドミノをランダムで抜いて遊ぶため、4人プレイのときと若干感覚が異なります。
(ランダムで抜くため、あるドミノを期待したけど山になかったり、抜いた土地が偏ってしまいある種の土地が減っていたりするため)
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