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  • 2人~4人
  • 30分~45分
  • 14歳~
  • 2020年~
358名
2名
0
約3年前

渋い本格派陣取りゲームの第2版です。新しいカードが加わり、より遊びやすくなっています。

The King Is Deadは、アーサー王の死後の混乱期のイギリスを舞台にした、政治と権力闘争のボードゲームです。

国の利益のために、指導者はスコットランド人、ウェールズ人、ローマ人を、征服ではなく外交によってまとめなければなりません。

プレイヤーは指導者の1人として、8つの区域のなかでの3つの勢力のエリアマジョリティをコントロールして、最終的にもっとも多くの区域を支配下に収める勢力を掌握することを目的とします。

2015年にしては驚くほど研ぎ澄まされた陣取りが主体で、特殊効果を持つカード7種類8枚が初期手札として配られます。プレイヤーは手番で使用するカードの効果に従い各勢力のキューブを配置/移動し、そして盤面からキューブ1つを取り自らの仲間とします。任意にパスを行うこともできます。プレイヤー全員が1周パスしたら1つの区域での決算となり、当該区域での最多キューブの勢力が支配します。

これを8回(実質的には6回)繰り返し、ゲーム終了時最も多くの区域を支配している勢力のコマを最も多く持っているプレイヤーが勝利となります。

ただし、決算にて同数1位の勢力があるときまたはキューブがない時は共倒れで黒(サクソン)の外敵がその区域を支配することになります。もし3つの区域がサクソンの影響下となるとサドンデスでゲームは終了し、この場合プレイヤーは3種類の勢力コマ1つずつのセットコレクションを比較し勝利判定を行います。

エルグランデのようなエリアマジョリティをさらにつきつめて軽めにした印象です。システム的にアブストラクト色が強く、2015年のゲームと思えないほどのクラシック感があります(といってもシャムのリメイクではありますが)。

カードプレイ後、勢力のキューブを1つ手元に招くのがミソで、これにより特定の勢力に対する影響力を増すのですが、同時に盤面ではその勢力がキューブ1つ分弱くなってしまいます。

また、サクソンの侵略でゲームが終わるのかどうかで勝利条件が全く異なるため、ここも激しい読み合いとなります。手札も各プレイヤー同じ内容ですので、カウンティングも必要です。

相手の手札を読んでその行動を考慮しつつ、自分の支援する勢力が支配できるようにカードを使用してアクションを行い、自分の支援する勢力にとって影響の少ない区域からキューブを取ります。状況により相手の支援する勢力の勢いを削ぐためにキューブを取ることも考慮しなければなりません。

存在する勢力が3つということもあり、3人プレイでは各自が2つくらいの勢力を支援する展開となるため、とてもスリリングです。ちなみにルール上4人プレイでは2on2での争いになります。

2020年に発売された2版では、すべて同じ初期手札だったところが、拡張ルールで新規カードを初期手札から3枚入れ替えるものが追加されています。こちらの方が不確定要素が少し増すため、展開にゆらぎが加わります。また、効果がダイナミックなカードが入るため、アブストラクト度がやや減るということもありますが、基本ルール、拡張ルールともに異なる魅力で楽しむことができます。

アーサー王の、というテーマ性は実際ほぼ感じられませんが、往年の名作っぽい雰囲気をもちながら現代的な面も持ち合わせている作品です。軽いがピリリと辛い陣取りを求めている方にはおすすめです。

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