カンバンEVくろすんすんさんのレビュー

この点が知りたい、というリクエストがありましたらお気軽にコメントください。加筆します。

ゲーム全体については他の方が既に素晴らしいレビューを投稿されていますので、こちらでは本作が他のボードゲームと異なる点、良いなと思うポイント、初回プレイ時に意識しないと詰みやすい個人的に難しく感じるポイントに触れたいと思います。

●オリジナル性

①カラフルな車体コマが可愛い（実は車種ごとにコマの形が微妙に異なる）

②リソースのいくつかはコストとして消費するか、得点源として個人ボードに残すかを選ぶことが出来る（設計図、部品、車）

③得点源である車体の初期価値は決まっているが、これをプレイヤーの手で上げることが出来る

（同作者のギャラリストに似ている）

●良いなと思うポイント

①個人ボードが段差状になっておりコンポーネントがピッタリハマるスッキリ感

②程よい他プレイヤーとのインタラクティブ（競争性）（キツ過ぎず、箱庭過ぎない）

③序盤は上司サンドラに追われるミニ鬼ごっこ感、チキンレースを楽しめる

④今日も明日もノルマ、ノルマ、ノルマ！常にノルマに追われるスリルを楽しむことが出来る

●難しく感じたポイント

先述の②と関連し、これをああやってこうやって…と得点スキームを頭の中で組み立てていても他の人の1手で全てが崩れる瞬間があること。

Time is money.

そう、時は金の価値を持つでしょう。

手強いサンドラの査察も、ヘソクリした「時間」で乗り切ることが出来るかもしれませんね。。

そして我々会社員は社内政治も上手くやらないといけません。発言力（トークン）が無い人はノルマ報告、決算発表で自身の成果をアピールすることが出来ないでしょう。。

ちなみにこのゲーム、2人プレイはオススメしません。2人の場合には相手の手番が読みやすくなってしまうためこのゲームのミソともいえる取合いの要素で一方が不利になり得ます。

☆を3つ減らしているのは2人プレイの経験が多く、3〜4人プレイの経験が多くないためです。

ゲーム自体の完成度は素晴らしいと思います。

リプレイすれば車を完成させる過程を楽しめるようになりますが、初回は情報の渦に呑まれることを楽しみましょう。

良い会社員生活を！！