マイボードゲーム機能「持ってる」「興味あり」など知人に共有できるコレクション管理機能。人数別や時間別などの並び替えも。
ボードゲーム発見機能マイボードゲームの登録データを統計分析し、未経験かつ未所有のおすすめボードゲームを自動抽出します。
レビューや日記の機能投稿した記事が読まれるたびに、通販でお得に商品を購入できるボドクーポンをGET! ハードル低めです。
コミュニティ機能専用掲示板・ボードゲームリストの合体機能が便利!公開コミュニティ、秘密のコミュニティ、設定も豊富。
ボドゲカフェ情報自分の「興味あり」「お気に入り」に登録したボードゲームカフェが提供するゲームが一目でわかるように。
通販ショップ国内主要メーカーや同人ゲームなど様々な商品をご購入いただけます。会員登録しないで購入することもできます。
  • 2人~5人
  • 75分~90分
  • 12歳~
  • 2019年~

マウンテン・キングmaroさんのレビュー

1362名
9名
0
3年以上前

トロルを雇って洞窟を掘り進んでいく、ファンタジーテイストの中量級〜軽めの重量級作品です。

BGGのウェイトでは約2.7、プレイ時間は4人で90分程度。ウイングスパンよりも若干複雑といったところですが、ゲームの骨子としては、

トロルを雇って資源を入手⇨資源を使ってトンネルタイル設置⇨トンネル部の埋められた彫像、資源など獲得⇨工房、大広間設置、彫像の移動⇨

を繰り返す感じです。トロル10体を2人のプレイヤーが雇うとそろそろゲーム終了です(各手番でトロルを雇うか、トンネルタイルを置くかのどちらかを行うのは半強制です)。

その他、魔法カードの使用や、台座の設置など、細かい事柄もいくつかありますが、取りあえずプレイする為に覚えることは多く無い為、意外とさくっと遊べます。

内容的にはパズルの要素が目立ちます。いわゆるタイル配置、ネットワークビルド、ピックアンドデリバリーが中心です。そこにリソースマネジメント、エリア管理が絡みます。


トロルを雇って資源を入手と説明しましたが、トロルは1体ずつカードで表されており、これをピラミッド状に配置していくことでエンジンビルドのように、下位のトロルにもリソースが載るという仕組みがあります。資源ぐりは楽ではありませんが、すごく厳しいというわけでもない、良いバランス。

カードが増えるに従い資源は大量にはいってきますがが、ゲームを通じてもらえる資源数は有限のため、計算も必要でしょう。トロルカード上の資源は使わないと追加で補充されないなど、細かい管理が求められます。

ゲームはその資源を使ってタイルを置いていきます。置く場所、置き方により彫像を手に入れたり、大広間を作るスペースを確保したりします。ここも悩みどころがあり、このゲームの核心部分とも言えます。

ラウンドは実際には、①スペルと工房の使用 ②トロル雇用またはトンネル採掘
③大広間建設 ④彫像の移動 の4フェイズからなります。

各アクションに対する必要コストが明確なのも特徴で、スペルには1ルーン、工房はフリー、トロル雇用は1レべルはフリー・2-3レベルは下位のトロルにそれぞれ1コイン、トンネルは1マスにつき1資源、大広間はフリー、彫像移動は1区画につき種類の合ったカート1つ。

得点は、掘り進んだ量(実際にはタイルの配置数)の他、掘り起こした彫像、台座トークン、大広間などが関係してきます。彫像は点数獲得のポイントとなりますが、より洞窟の奥に配置され、台座に乗っている方が高得点です。また、大広間に設置することで大広間の得点がアップします。彫像、台座、大広間はともに早いもの勝ちですので、レース的な要素もあるといえます。

システマチックなところが非常に印象に残るゲームです。一見おどろおどろしい見た目とテーマですが、全く異なるテーマでも通用しそうな内容であり、その上で感覚的に理解しやすいルールにまとまっていると感じました。

時々言われるのが、ソリティア感の強さです。確かに、洞窟がぶつかるのはゲーム後半、しかも今更ぶつかったからといってそんなに困ることもありません。見た感じインタラクションが強そうですが、直接的な関わりは少なく、現代的なユーロといえます。

言語依存はスペルカードくらいですが、文章自体は中学レベルです。一般流通しているバージョンは米アマゾンで3000円台中盤で販売されていますから、これはかなりコストパフォーマンスが高いのではないかと思います。2020年10月には日本語版の発売も予定されていますから、期待したいところです。

要素はいろいろ含まれていますが、コアなゲーマーでなくても対応できる難度であることや、現在国内で一般的に流行っているゲーム(ボドゲーマなどでのお気に入りランキングに入っているもの)とは少し異なるジャンルであることなどから多くの方にお勧めできる作品です。


追記:2020年11月末に日本語版発売となりました。価格は・・・・せめて6000円台中盤くらいだとよかったのですが。内容は多数のカード、タイルの他、樹脂製の彫像なども含まれているので、最近のゲーム価格相場からすると妥当なところでしょうか。コロナのこの時期、1人や家族でも遊びやすいよう、拡張も同梱されているとさらに良かったと思います。

前にも述べましたが、パズルを取り入れたゲームはしばしば見ますが、ネットワークビルド的なのは中量級では最近あまりないと思います(もっと重めのものでは結構ありますが)。最も、リソース管理、トンネル配置、ネットワークなどが全体として広義のパズル的要素となっており、考えどころがありながら重厚過ぎることもない、バランスの良いゲームといえます。

ぜひ多くの方にプレイして頂きたいと思います。

評価8/10  重さ6/10

この投稿に9名がナイス!しました
ナイス!
おとん
ボードゲームワイワイ
mirin
ささきさん
バナナと池照面太郎
ゲンシ
塞翁の馬
こうちゃんとうちゃん
マウンテンキング
マウンテンキングの通販
キックスターターで大きな注目を浴びた人気ゲーム
残り2点
1~2営業日以内に発送
日本語ルール付き/日本語版
セール中
¥6,534(税込)
¥ 7,260(税込)
10%オフ(¥ 726
セール期限まであと約1ヶ月
maro
maro
シェアする
  • 248興味あり
  • 657経験あり
  • 185お気に入り
  • 487持ってる
ログイン/会員登録でコメント
ログインする

maroさんの投稿

会員の新しい投稿