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  • 3人~7人
  • 120分~240分
  • 14歳~
  • 2020年~

フォーゴットン・ウォーターズBluebearさんのレビュー

502名
7名
0
1年以上前

『デッド・オブ・ウィンター』や『マイス&ミスティクス』『サモナー・ウォーズ』などで、キャラクター性と物語性の高い内容に定評のあるプレイドハットゲームズ社が、2020年にリリースしたゲームです。

今回のテーマは『海賊』!(…と言っても歴史上のリアルな海賊ではなく、ファンタジー世界の海賊です)

このメーカーらしく、自分の分身にあたる海賊キャラクターを動かして、波瀾万丈の冒険の航海に出るのです。

しかも、最大7人までプレイ可能で、お互いに別々の陣営…ではなく、同じ海賊船の乗組員どうし。お互いに協力しながら、シナリオごとの目的達成のため様々な試練に立ち向かうのです。…とは言っても、完全な《協力ゲーム》ではなく、各キャラクターごとに秘密の目的があったりして、それぞれ勝者がちゃんと決まる仕掛けです。

もう、この設定だけでワクワクしますよね!

さすが、世界最大のアナログゲームサイトBord Game Geekランキングでも上位の275位というところです。(まあ世界的評価の目安なので参考程度ですが)

『デッド・オブ・ウィンター』と同じく《Crossroads Game》とありますが、特に同一シリーズというわけではなく、《キャラクターの選択肢によって物語が分岐してゆくゲーム》という事みたいです。

ちなみに《Crossroad》とは《交差点》の事ではなく、物語の《分岐点》の事のようです。(『デッド・オブ・ウィンター』では、思いっきり『交差点カード』と訳されていましたねー。これじゃ意味通じないやん!)

◾️キャラクターは7人

基本キャラクターは7種類。厚紙キャラクターをスタンドに立てる形式です。(最近多いフィギュアではありません。個人的にはフルカラーだし、こっちの方が好みです)

これに加えて、細かい設定シートが21種類あって、成長のしかたや、背景設定、エンディングなどが細かく異なるというという豪華さ。(作り込みがすごい。こりゃ日本語版じゃないと到底無理ですね)

シートは細かく書き込む形式ですが、後から公式ページからダウンロードする事ができます。(私らはもちろん全部先にカラーコピー♪)

それぞれ名称が付いているので、中味を見ないで選びます。『暗殺者の海賊』とか『子連れの海賊』とか『生き残りの海賊』とか、名称だけで面白そうじゃありませんか。

◾️シナリオは全部で5つ

シナリオ数は少なく感じるかもしれませんが、海賊の組み合わせや、ストーリーの選択肢によって異なる展開になるので、一度やったシナリオは二度とできない…と言うほどの縛りはありません。(ネタバレ要素はあるので、まあリプレイにも限度はあるでしょう)

内容は書けないので、せめてタイトルだけでも紹介しましょう。

①『大洋の縁を超えて』

②『魔女の心臓』

③『賞金首』

④『不浄の財宝』

⑤『大自然の神話』

…どうです、ワクワクして来たでしょう?

しかもこのゲーム、アプリを使います。アプリの指示で物語が進み、行動の結果などを入力し、またそれによって表示された展開を見る、という流れです。(もちろんアプリは無料。でもダウンロード形式じゃないので通信環境は必要みたいです。ちゃんと日本語化されてます。)

いやぁ、イマドキのゲームはすごいですよねぇ。

効果音も入っていて、音声読み上げをONにする事もできるのですが、残念ながら英語セリフだけでした。(ここは何とか『マンション・オブ・マッドネス』みたいに、日本語音声にして欲しかった!)

我々はとりあえず、最初のプレイ推奨のシナリオ①を7人集めてプレイしたのでした。

◾️詳細が書けないので雰囲気だけ

基本的な展開は、《絵本》のように大きくイラストが描かれた冊子の指定ページを広げて、その右ページに並んでいる《行動欄》から、制限時間以内に相談して行動を決めます。決まったらその欄に自分のコマを置きます。全員が選んだらその横の結果を読んで、それに従うわけです。

(↑右ページの詳細はお見せしない方がいいでしょう。)

あれ?これってまるで『タイムストーリーズ』ですね。これをやった事のある人は、流れが掴みやすいと思います。(このタイプのゲームは女子ウケが高いのもなかなか良いです♪)

しかもアプリで時間制限がカウントされ、それまでに決まらなかったら、船員たちの《不満》が+1されるのです。(タイマーはアプリで設定できるので、そこはどうにでもなります)

7人いると、あーだこーだとキャーキャー盛り上がってうるさい。(でもこれが楽しいのです)

で、その結果で、スキル判定をしたり、スキルを得たり、物資やお宝を受け取ったりして、これを繰り返していくゲームだと思って下さい。

↑こうしてマップ上の船を進めていくと、進んだ先にタイルをランダムに置いて、その結果を適用する事で話が進むのです。(ごめん、逆光だわ)

◾️《協力》と《対戦》が混ざると多人数は楽しい!

全員が海賊船の乗組員ですから、協力しないと船がいろいろとピンチに陥ります。

それぞれ《一等航海士》《操舵手》《見張り》などの役割が割り振られ、《沈没》や《叛乱》の危機に対処しなければならんのです。

(気づけば船長役はいませんね。ううむ、みんな中間管理職みたいな役割の上級士官なんだなぁ)

いやぁ、アプリなので先の読めないの冒険展開と、仲間とのあーだこーだと練る作戦や、密かに達成を狙う自分のクリア条件など、没入感はばっちり!

やはり仲の良いメンバーどうしでやると、この手のゲームはやたら楽しいですね。

けっこうオススメです。

◾️ルールを理解するまでにちょっとかかる。

アプリ併用ゲームにありがちなのですが、ルールブックの書き方が非常にあっさりしていて、細かい点が良くわからないまま始めてしまう事になるので、途中で「あれ?このあとどうすればいいんた?」と、プレイが止まることしばしば。

ゲーム慣れした我々でも、流れが理解できるまで、非常にもたついたプレイになってしまいました。

そこだけちょっと難があるので、気をつけてプレイして欲しいと思います。

補足

このゲームは、ストーリーブックの左にイラスト、右に《アクションの種類》と、その《行動選択の結果》一覧があるのですが、同一のページに表記されているためどうしても全部が見えてしまうのが難点です。(タイムストーリーズのようにカードをめくって初めて結果がわかるわけではない)

そこでオススメは、Bord Game Geekに投稿されている選択肢を隠すシート。これ便利ですよ!

(何で最初から入れなかったか謎ですよ!メーカーさん!)

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