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  • 120分前後
  • 14歳~
  • 2023年~

太平洋の戦士MIFFYBXさんのレビュー

240名
1名
0
6ヶ月前

太平洋戦線を舞台歳、ダイスも定規も使わずに日米の空戦を再現する作品


シミュレーションウォーゲームならシビアな性能差とかわずかな高度の違いとか様々なムーブ等の要素が入って難しくなるところを、適度に簡略化してファミリーゲームとしてプレイ可能なレベルにしている(ルールはわずか8ページ)


登場する機種は日本軍が零戦、99艦爆、97艦攻、米軍はワイルドキャット、ドーントレス、アベンジャーで、機種の違いは「スピード」「装甲」「飛行特性」で表現されている

例えば、零戦は「敏捷」という飛行特性で小回りが利くものの、装甲が薄い為1度の着弾で撃墜となるが、ワイルドキャットは2度着弾しないと撃墜にならない、といった具合(1回着弾した機体には「煙」の駒が下に置かれる)

機種毎に「射界」が決まっており、そのレンジに敵機を入れなければ攻撃する事ができない(ちなみに零戦は20mm機銃を搭載している為射程が少し長い)


日米両軍は開始時戦力を地図上に配置して作戦を開始し、一定時間が経過すると定められた増援が登場する場合もある(シナリオによる)という形、ゲームの長さは作戦毎に異なり、個別の勝利条件が定められているものの基本的には「勝利点をたくさん取った方が勝ち」


各ラウンドに行う事は「イニシアティブ判定」「移動」「攻撃」のみ

イニシアティブをとった側の軍から移動を開始するが、移動は「編隊単位」となっており、隣接する航空機は編隊を構成する(高度が同じの場合)

編隊単位の移動を交互に繰り返すところがこのゲームのポイントの1つで、移動の結果敵機を射界に捉えても相手が移動前の場合は回避行動をとる事ができる(従ってどの順序で移動するかは結構頭を悩ませる)


航空戦という事で3次元で闘いは行われるが、航空機駒に表と裏があり、背景が青なら高度が低い、背景が白なら高度が高い(雲の上という意味らしい)と判別しやすくなっている

前述の「煙」の駒も含めビジュアルのわかりやすさがなかなか映える


敵機を射界に入れる為の操縦がこのゲームの肝になっているので敵味方が入り乱れてくると「そこから来るのか?」的な展開も起こりやすく、やり合っている感じがなかなか楽しい


拡張シナリオ集として「珊瑚海開戦」「ミッドウェー海戦」も別売されており、追加機種や艦船も登場するのでかなり(低い負担で)やり込み甲斐がある好ゲーム


ヨーロッパ戦線版も近々登場するので買わないと、という気にさせてくれる

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Bluebear
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MIFFYBX
MIFFYBX
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