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  • 1人~5人
  • 110分~140分
  • 12歳~
  • 2020年~

ファイユームwinterkoninkskeさんのレビュー

143名
7名
0
11日前

二人プレイ時の感想を書きます。

ファイユームは、古代エジプトの大きな湖に突き出た半島を舞台にした開拓ゲームです。

プレイヤーは王から託された限りある資源を使い、湿地からワニを排除し、道を整備して、やがて大きな都市やモニュメントを建設することで、優れた参謀として名声を得ることで勝利します。

なお、筆者はフリードマン・フリーゼの作品を遊ぶのは本作が初となります。彼の他作品と比較しないレビューであることを、予めご了承ください。

プレイヤーが手番に与えられた選択は三つ。

・手札からカードのプレイ

・市場からカードの購入

・管理アクション

です。

このゲームの特徴として、プレイヤーの選択は全て70枚以上に及ぶカードに支配されています。

番号が振られたカードがランダムに、若い順に市場に並ぶような仕組みになっていて、最初はごく僅かな開拓しかできません。しかし次第にカードの番号が高くなって来ると、大きな効果をもたらすようになります。

プレイヤーはゲーム中、このカードをプレイして開拓しつつ、同時に報酬や勝利点を得ます。

最初はこんなカードプレイの仕組みだけで2時間級のゲームになるのか?などと思いますが、やってみると恐ろしく計算し尽くされたシステムにただただ驚き、夢中になります。

まずゲームには「プレイヤーカラー」が得点勘定のマーカー以外に存在しません。盤上に置かれた道や町は、全てのプレイヤーの(王の)所有物なのです。基本的には自分の持っているカードの効果に沿うように町を発展させて行くのですが、時としてその建造物を他のプレイヤーに利用されたり、逆に利用しながらカード効果で得点を重ねていきます。

そのため常に他人が盤上で起こすアクションに注視するインタラクションがあり、誰がどこで得をするかの睨み合いが効いています。

そして多種多様なオールユニークのカード効果です。収穫や建設の効果は、それぞれが別のカードとシナジーを持っていて、ひとつ手に入ると次はアレが欲しい、コレも欲しい…となるのですが、それがある時突然カード市場に並びます。一枚の効果が高いほど有利になり、かつカードはそれぞれが希少なバランスになっているため、必ず欲しいカードが出現します。ボーッとしていると他の人に取られたり、ゲームから除外されてしまうので、買うタイミングが本当に難しい。

盤面を見てカードのプレイを優先すべきか、多少無理をしてでも高いカードを買うのか…非常に悩ましいジレンマが毎手番襲って来ます。

更に選択を難しくするのが、プレイしたカードがその順番に捨て札に重なっていくルールです。一度の回収アクションで、無料で回収できるのは上から3枚まで。しかも無駄な手札は手番や金を損する設計なので、とにかくプレイのタイミングに悩むハンドマネジメントが要求されます。

こうして、各プレイヤーは自分が取れる最も効率の良い選択をし、ライバルと差をつけます。

ゲーム開始から徐々に半島が発展し、出来るアクションも強力で油断ならないものになって来る…カードの強さがじわじわ上がってくることで、ゲームの展開も刻々と変化していくゲーム性。カードにゲーム展開を語らせるゲームというか、そんな巨匠の巧妙な手口を感じさせてくれる素晴らしい作品です。体感1時間で2時間経ってます。

少し気になった点は、終盤ギリギリになるとちょっと勝敗が分かり始める点ですね。それまでの深いゲーム展開の結果がたんに出ているだけ、という状況なんですが、終了後に追加得点があるわけではないので、終了前に勝敗はほぼ確定しています。ただ、「何故そうなったのか?あの時ああしていれば…」などといった反省点がいくらでも出てくるので、今度はもっと上手くやろう、と次へのモチベーションも維持できる、のめり込み型の楽しいゲームだと思います。

プレイ人数は二人でも問題なく遊べます。三人の方がカードや盤面のインタラクションが強く働くと思うので、より難易度を上げたいのなら三人以上の方がいい予感はします。どのみち、私はこのゲームを今後も二人プレイで繰り返し遊ぶことになると思います。二人でも全然面白いですから。

コンポーネントはワニを始めとした大量の木駒がベースです。そして最重要なカード群と、巨大なメインボード。

最近のユーロゲームとしては相当地味で素朴なアートワークと感じるかも知れませんが、ゲーム後半は盤面の情報が増えて複雑になって来るので、余計な派手さはかえって不要なようにも感じました。各木駒の見やすさが際立ち、遊びやすいです。

それとゲーム開始時は大量の緑のワニコマが置かれています。

緑だらけのフリーゼのゲームが始まります!

からの、いや簡素なメインボードだな…からの気づけば獣のような唸り声を上げてカードと睨めっこするまでハマり込む…までの流れが本当に素晴らしく、作家の思うつぼになりました。


「面白いゲーム」や「楽しいゲーム」に出会う機会は幾度となくありますが、「凄いボードゲームだ!」と思えるような満足感にはなかなか辿り着かないと思います。

貴重な体験をさせてくれたファイユームには、感謝しかないです。

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Atsumi Yukihiro
鎌倉
マツジョン
Sato39
びーている / btail
Bluebear
Nobuaki Katou
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winterkoninkske
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