エルフェンランドチャンコスズメさんのレビュー

ファンタジー世界を、ファンタジーな乗り物に乗って旅するゲーム。
美しい世界観がとても好きなゲームです。

良かった点

アートワーク・世界観

ファンタジーな世界観がすばらしき！
現実世界にはない乗り物、竜・雲・エルフの帆車・ドワーフの山車・ユニコーン等のイラストがいい感じです。

古いゲームで古風なデザインですが、色あせない。エルフの国に生きているかのような雰囲気が楽しいです。

シンプルなルール

毎ラウンド、8枚の乗り物カードと4-5枚の道に置く乗り物タイルの組み合わせにより進んでいきます。
まず乗り物タイルでルートを作り、全員がルートを作り終わったらそのあと手札をプレイして進み、回った都市のマーカーを獲得します。一番多く都市を回れた人が勝ち。

というわかりやすくシンプルなルールですが、悩ましさはピカイチ。ルートをつくるのにまあ悩む悩む。
いろんな制限や不確定要素を含んだ旅を計画していくようなプレイ感ですね。

手札の乗り物カードで行けるところまで行きたいんだけれど、道に置かれた乗り物タイルとマッチしていなければ手札は使えない。じゃあベターなルートはどれか？
5－6手先まで常に考えているので脳みそがものすごく疲れます。

インタラクション

おすすめは4人プレイです。
3人プレイまでだとマップに結構ゆとりがありますが、4人以降はかなりわちゃわちゃになります。
自分の旅路と人の旅路がかぶり始めて、めっちゃ面白い！

自分が通りたい道に他プレイヤーが全然違う乗り物タイルを置いて「ぎゃー！　路線変更しなきゃじゃんー！」というシーンが多発しますし、また逆に「お、その乗り物タイルないすぅー！使わせていただきやすー！」という相乗りも多発。
で、悠々自適に1人旅しているプレイヤーにはお邪魔タイルを置いて妨害したりして。インタラクションが良い具合になります。

気になった点

プレイ人数

2－6人でプレイ可能ですが、2－3人だと、旅路があまりかぶらなくてインタラクション少なめで、醍醐味に欠ける感じがします。バチバチ過ぎない旅を楽しみたい方におすすめ。

一方で5－6人はダウンタイム長くて疲れる印象。4人が個人的ベストですね。

プレイ時間・ダウンタイム

頭の中で数手先まで考えてプレイするので、1手1手悩み勝ち。とりわけ、プレイ人数多くなるとルートを再計算するのにさらに時間使う。
5人で2時間半くらいかかったことも。やること自体はシンプルなので、プレイ時間全体が伸びると盤面にいまいち変化がなく、だれてしまう印象。

ダウンタイム対策として、砂時計使って思考時間に制限かけ、リアルタイム進行に近い感じにしたら、忙しい旅感が増してさらにわちゃわちゃ、思惑通りにいかない旅路となり、プレイ感も変わって楽しいかもしれないです！

駒の質

・プレイヤーマーカーと都市マーカーの見分けがつきにくい

色んな都市を回って、都市マーカーを回収していくのですが、プレイヤーマーカーと都市マーカーが若干見分けつきにくい。プレイヤーマーカーは、もうちょっと個性的な造形にしてもよかったんじゃないかなーと思います。これは小さな個人的な要望。

・都市マーカーが円柱系でコロコロ転がっていってしまう

ボードゲームをやっていると、思わずトークンを倒してしまうときなどありますが、そんなときに転がりやすいトークンはときにストレスを感じることも…。

まとめ

美しいアートワークの中、ファンタジーの世界で旅の計画をしているようで楽しいゲームです。

また、ルールもシンプルなのでとっつきやすいです。

ただし、個人的に適正なプレイ人数の幅がやや狭いのと、ダウンタイムが長めなことも相まって、ちょっと手を出しづらく棚にしまいがちなゲームになってしまっています💦
（これ書きながら、自分が参考にしているブログ「たっくんのボードゲーム日記」のレビュー読んだら、ほぼ全く同じことが書かれてました）

レビューを書きながら、ダウンタイム対策をして、もっと遊んでいきたいなと思わされました！