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  • 1人~4人
  • 60分前後
  • 14歳~
  • 2020年~

コンサンプション ~おかわり~荏原町将棋センターさんのレビュー

267名
6名
0
1年以上前

ソロプレイ感が薄まる「あり合わせ料理」拡張が秀逸。

このゲーム、時間が長いのと、カードの言語依存という大きな弱点がありますが、そのうちのインタラクション強化の方は、この拡張で多少良くなります。

また、新レシピカードが31枚増え、本体だけだと必ず捨て札から山を作り直す手間が無くなりました。

採用の価値(◎=是非 △=微妙)


◎31枚のうち、普通の新レシピカードは15枚。その内訳は、青効果14枚、ピンク終了時VP効果1枚なので、いわゆる「ピンクレシピ戦略」と言われる終了時VP効果特化の確率を低めた方向。15枚あれば、4人プレイでも山を作り直すこともないでしょう。


◎「あり合わせ料理」拡張は、新レシピカード8枚。

キッチンにある食材を他プレイヤーの食材と交換するとか、他プレイヤーの買い物した食材を1つ奪うとか笑、キッチンにある糖分を他プレイヤーに食わせるとか、ゴミを他プレイヤーのゴミ箱に移すとか笑

これは盛り上がります。早取り以外インタラクションが弱かったこのゲームの弱点が薄まります。


△「冷凍庫」拡張は、冷凍庫タイルと新レシピカード8枚。

肉、鶏肉、魚は、ラウンド終了時すぐ腐るので、ゲーム中は、すぐに料理する分しか買い物しないのが、全プレイヤーのスタイル。この拡張は、この3種類の食材を買った時、キッチンに置かず冷凍庫に置くというもの。これで多めに買ってもすぐにゴミ箱に捨てることは無くなるので、精肉類の買い物スタイルが変わるかもしれません。

が、冷凍するので、解凍しなければレシピに使えません。したがって、料理アクション中の3APのうち、食材1個につき1APを使って解凍庫に食材を移す必要があります。冷凍庫のキャパは食材4個、解凍個は2個です。

すぐに料理に使えなくなるので、レシピまで遠回りになり、この拡張を入れても、冷凍庫を使うだろうか?という懸念があります。

この拡張をもし使うのなら、肉、鶏肉、魚は、「はじめの4個までは必ず冷凍庫に入れる」というヴァリアントで使うのがよいかもしれません。この拡張を入れないと、冷凍庫の効果が書かれている新レシピカード8枚が本体に混ぜられなくなるからです。せっかくの新しい料理カードが勿体無い。カードだけ入れて冷凍庫を使わないのもナンセンスなので、冷凍庫の義務化ヴァリアントです。

また、ゲーム終了時のゴミ箱は、みんな上手に処理できるので、あまりマイナスVPが発生せず、スリルが無く面白くありません。ゲーム終了時、冷凍庫と解凍庫に残った食材は全てゴミ箱に行くので、それも面白くなります。

ついでに言うと、ただでさえ簡単なのに、レシピカードの効果「ゲーム終了時ゴミ箱の食材を無償で戻す」などという甘いカードも好きではなかったので、「追加の8枚の代わりに8枚抜いてください」という設定に則れば、そういう緩いカードを恣意的に抜いておくこともできます。弱かったつまみ食いアクションの価値も高まります。

↑ 冷凍庫拡張用のレシピ(左)とあり合わせレシピ(右)。あり合わせレシピは、そのまま本体に混ぜればOK。


△「目標カード」拡張は、ボードゲームにお馴染みの、終了時条件VPです。1位に7〜8VP、2位に4〜5VP貰える目標カード10枚から、ゲームスタート時に2枚選び公開しておきます。

どんなゲームでもそうですが、任意の数選ぶという時に、「簡単すぎ難しすぎでつまらない目標」や「オーソドックスな戦略がさらに強化されるもの」「視認性が悪くVP数値の暗算ができないもの」などは、初めから抜いてしまうのがよいと思っています。

コンサンプションの場合、レシピからVPを取るのがオーソドックスなので、レシピ数トップとか、5VPのレシピ総数トップとか、限定的に狙える目標は、新しい戦略となり得なく、また、早取りや体質に依る運要素が強まります。一例として、「断食」体質のプレイヤーにとっては、レシピ系の目標はほとんど不利となります。

その観点で行くと、「最後キッチンに余った食材の一番少ない人」という目標は、バランス的にもテーマ的にも合格で、あと一枚は、コンサンプションの弱点を補う、例えば終盤まで使いづらい「外食」を引き立たせるような、つまり運動カードのVPがよいと思われます。運動は、種類のセットコレクションVPがすでにありますが、外食→運動を繰り返す戦略があってもいいと思うのです。


△「食物アレルギー」拡張は、11種類の食材のうち一つを、体内に入れることができない、と定める拡張タイルです。例えば、「魚介アレルギー」を設定すると、体内の魚コーナーの上にアレルギータイルを重ねてゲームスタートします。ゲーム中は、魚の代わりに、肉、鶏肉、ナッツ食材を置きます。

問題は、視認性が悪くなり、ややこしくなるのと、外食などで魚を直接体内に入れるアクションが不可となることです。11種類が10種類になるのは面白いのですが、この拡張を入れると全プレイヤーに何かしらのアレルギータイルを1枚ずつ置くことが義務化されているので、これ以上ややこしくなるのを避けたい人は困るでしょう。

そこで、この拡張を使うのであれば、「標準的な食生活」を選んだプレイヤーにだけ、アレルギータイルを1枚セットしてもらうというヴァリアントはありかと思います。そもそも、全員いろんな体質を持って遊ぶのがこのゲームの醍醐味なので、「標準的」をプレイするぐらいなら、何かしらの特徴を持ってもらいたいものです笑。4枚のタイルから、好きなアレルギーを選んでもらうので不満はないでしょう。とにかく、このタイルを使えば、体質個人ボードの組み合わせが、何十種類にも広がります。

↑ 例えばナッツアレルギーなら、ナッツの代わりに、鶏肉と乳製品と魚と穀物と野菜を置いていく。ややこしくないかな?写真下、目標カード。どうせなら接戦になって盛り上がりたい。「質素な食生活」の他にもう一枚、いい目標カードがあればよかったが……。残りの9枚のカードはオーソドックスなので、余計点差が離れそう…


特に重ゲーでは、新しいルールを追加する拡張は、面白さがさほど変わらなければ、煩雑になるだけです。カードの追加のような、総数を増やしたり、バランスの弱点を埋めたり、(新しいルールではなく既存の中で)新しい戦略が生まれる拡張は嬉しいです。ヴァリアントでカスタマイズするのも楽しみの一つです。

コンサンプションが得意のプレイヤーには、4つのアレルギー一人で全部使ってチャレンジしてもらいましょう!



※ レビューにご感想・ご不明な部分等ございましたら、ご遠慮なく下にコメントください🙂

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荏原町将棋センター
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