コーヒーラッシュyukiさんのレビュー

人気がありすぎるコーヒーショップ、という印象。

　４×４で構成されているタイルから、４人プレーがデフォルトで、２～３人はオプション（か、そういうルールがない？）と思いますが（４人以外ではやったことがない）、他の方も書かれている通り、前の方、前の前の方（つまり、４人プレーの場合、自分からみて、自分と次の人）が何らか完成させたとき、レベル（待たせ度1）のところにどんどん注文がやってきます。

　基本的には３歩まで動けて、一定条件を満たすと特殊移動（斜め移動）や複数枚ゲット等の能力が開放されます。また、基本は３歩ですが、「ラッシュトークン」を使うとそれを超えて移動はできます。

　とはいえ、結局のところ、商品の作成が間に合わないし、４×４でいう、将棋の桂馬の（移動の）位置にある特殊なトークン（たいていの商品で要求される）はラッシュトークン６つ使って２つ取れるにすぎませんし（一つ前にいれば、７個使えば３つ取れる。最終マスにキャラクタがいるとそこには移動できないのでその前提に注意）、かといってラッシュトークン３つも取れるケースもレアですし（いわゆる「レア品」を完成したときのご褒美）、この「もう１歩動ける」は疑似的に特殊能力の「斜め移動」で実質代用できる場合があるので、その解禁が先かないう気がします。

　概して溢れやすく（５つ溢れたら終了）、姉妹品（ケーキバージョン）に多少緩和されたものがあるようですが、普通にプレーするとたいてい５つ溢れで終了です。結構かつかつというか、ダイス等振るゲームではなく、運に左右はされませんが、上記にも書いた通り、「最終移動箇所に他者がいてはいけない」というルールがあるため、やり方によっては本人が自爆覚悟の状態で他者を巻き込むような一種の迷惑行為も可能です（←４×４の、４か所にだけある特殊なアイテム（桂馬の位置関係にある商品）は各１つしかないため。斜め移動等も使えば居座ることは可能）。ただ、遺恨を残しやすい。このゲーム自体が極めてカツカツなので、そんな邪魔をされたらとても勝てない（勝てないというか、全員あふれることになり全員がゲームオーバーになってしまう（実際には順番通りに処理されるので、厳密に処理はされますが）。

　どうにも人気作品でここやアマゾンほかでも売り切れが出る等人気商品のようですが、ゲームバランス的にはどうなんだろう…といったところです。

　また、余談になりますが、トークンが結構多く（ご存じの通り）、「水・氷・スチーム・ミルク」と「キャラメル・コーヒー豆」は、ボドゲカフェ等では光の当たり具合では判別が困難なケースがあります。もともと紛失しやすいサイズのものが多くありますし、いわゆるダイストレイを使ったほうが良いです。

　および、「カップが空の状態で、移動経路を示した上で、ある商品が完成することがわかる場合」、取って戻すだけにしかなりませんので、そのことを示して時間短縮（だいたい提案すると認められることが多い。ルールに関係しない処理になるし、このゲームのトークンは異様に散らばる）を図るのも手かなというところです（もっとも、時間短縮も何も、どの店もオーダーがいっぱいですぐあふれ始めるんですが…）。