- 3人~4人
- 25分前後
- 10歳~
- 1998年~
バザリBluebearさんのレビュー
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- 522経験あり
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テーマ/フレーバー
メカニクス
作品データ
タイトル | バザリ |
---|---|
原題・英題表記 | Basari |
参加人数 | 3人~4人(25分前後) |
対象年齢 | 10歳から |
発売時期 | 1998年~ |
参考価格 | 未登録 |
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Bluebearさんの投稿
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大好きなゲームシステムである「バッティング」と「競り」の2つを盛り込んで、白熱の展開を見せる傑作ゲームです。評判が良いのは知っていましたが、なにせ日本語版(ニューゲームズオーダー版)の表紙が、暗くて、怪しいおばあちゃんと美女が描かれた渋いもので、ちょっと取り出すタイミングを逸しておりましたが、最近たまたまスタート4人になることがあり、ちょっと試してみようかということで始めたところ、たちまち大好評な盛り上がりを見せる結果となりました♪(もっと早くやっておけば良かった。)
断言しよう、このゲーム気に入りました!
このゲームは、中東?の市場をめぐり、宝石商となって勝利点(お金?信用?)を最も稼いだ者が勝つ、というものです。
ボード上には、ぐるりと円周状にマス?があってバザーを表しており、自分の商人コマを『ダイスを振って、その目だけ進める』という、一見何の変哲もない『すごろく』ゲームのように見えます。(これはこれで、ダイス目に一喜一憂するボードゲーマー的には、シンプルで楽しいんですけどね。)
しかし、このゲームの真価はその先にありました!!
何と2つの盛り上がりポイントが導入されていたのです!
バッティングアクションで腹の読みあいが楽しい!
このゲームは、サイコロで止まったマスごとに、「得られる宝石」と「得られる勝利点」が描かれており、どちらを狙うかが重要です。ところがその効果は止まったら無条件で得られるわけではなく、どの効果を受ける権利があるかは『バッティング』と言って、「他の人とかぶったら負け」というシステムです。(『ハゲタカのえじき』が有名ですね)
各プレイヤーは、手元に3枚のタイルを持っていて、自分がやりたいアクションを1枚選んで伏せて出し、一斉にオープンし、かぶってしまったら「そのアクションは無効!」という、ヒリヒリした読みあいが醍醐味です。
3枚のうちもう1枚は、追加でダイスをひとつ振って、そのぶん追加でコマを進めることができる、というものです。(もちろんこれもバッティングしたら無効です♪)誰かが先に1周したら、そのプレイヤーには何と「10点のボーナス」が入るのに加えて、そのラウンドは終了してしまいます。(これを3ラウンド繰り返すことになります。)そのため相手より先に進むのも大事な戦法です。
それぞれが止まったマスによっては、どの宝石がもらえるか、勝利点を何点もらえるか、がかなり違うので、その表示を見比べながら、相手の思惑を考えて、ニヤニヤしながら手を考えるわけですね。
これ楽しいですよ!
2.続けて今度は、宝石を使っての『競り』で勝負!!
もしアクションでバッティングしてしまっても、それで終わりじゃないところがこのゲームの凄いところ。手持ちの宝石を差し出して「そのアクションの権利を譲ってくれ」と交渉をすることができるんです。もちろん受ける義務はありませんが、もし拒否するなら今度は「それを上回る条件」で相手に再提示する必要があるのです。(「同種の宝石のまま、総数を増加させる」か「総数は同じままで、宝石のランクを上げる」か、どちらかを選択しなければなりません。)
相手が持っている宝石(上位からルビー→トパーズ→エメラルド→サファイアの4種です。)の数は公開されているので、何を渡すとまずいのか、いくつ以上渡したら損なのかをよく考える必要があります。また、うまくやれば相手が拒否できない交渉へ持っていく事も可能です。(それ以上の数持っていないから、せり上げることが不可能だったりするわけで…)
ここでも足元を見たえげつない交渉をニヤニヤしながらやることになるのですね。
この宝石を集めることも非常に重要で、各ラウンドの終了時に決算タイムとなり、それぞれの宝石を「最も多数持っている」プレイヤーに大きな得点が入るのです。(同数なら折半ですね)
おかげで、相手よりも1個でも多くの宝石を確保するため、相手に渡す宝石の数をコントロールするのは非常に非常に重要なんです。
ここも抜群に楽しい!
「じゃあまず全員でダイスね。ほれ…あ、また1だ(笑)。くそっ全然進まない~!」
「おお、〇〇ちゃんはまた6だ!やばいよ!もう半周過ぎてる。」
「そっちだってかなり進んでる~!」
「じゃあ次はタイルね……せーの、はいっ!」
「ギャー!お前やっぱり宝石か!だろうと思ったんだけどなあー!」
「やったー、私はもう1回ダイスね。えい…5進みます。」
「ほらヤバいヤバいって!1周しちゃうよ!」
「私はそのまま5点もらいます♪」
「う~、こっちはバッティングだから競りな。じゃあエメラルド2個で勘弁して-(笑)」
「当然、Noだな。甘い甘い(笑)。じゃあこっちの番か。エメラルド4個でどうだっ」
「きゃー、いきなり釣り上げたねー」
「う…これ断ると、俺ルビーとか渡さなきゃいけなくなるの?うーこいつ俺がエメラルド4個しか持ってないのを承知で言ってやがる!(笑)」
「わはは、当然だ」
「くうう~、仕方ない受けるよ。」
「やったー、これでまたルビーをゲットだぜ!」
「いやー!誰か何とかしてよ~(笑)」
という感じで、ヒリヒリのバッティングと競りですが、殺伐としたムードではなく、終始笑いながら盛り上がります。
ルールも比較的シンプルで、インストには5~10分程度しかかからないし、一度説明してしまえば後からサマリー等を参照する必要もありません。基本のサイコロでの進行などは手番順がなく一斉に同時処理をするのでダウンタイムも少ない、といい事づくめの良作です。
無理やり難点を上げるとするなら、きれいな宝石コマが美しいのはいいのですが、ちょっと小さいので扱いにくく、これを頻繁にやり取りするとき机の下にころがったりすると無くしそうで心配です。
【補足】
5人ゲーム用追加タイル、他の人とバッティングしても実行できる優れものだが、効果は非常に弱く、単独なら宝石を1つ返却して、任意の宝石を2個もらえる。2人以上が出しても有効だが、その場合は任意の宝石を1個もらえるだけ。というチキンな内容です。
【さらに補足】
ここまで書いて気が付いた。
このゲーム、すごろく式にバザーを1周するのですが、実はスタート地点とゴール地点が決まっていません。自分で好きなところにスタートマーカーを置き、そこに戻ってきたら1周という扱いです。
こういったボードのゲームだと、ルートの構成が基本的に1種類で、戦略が固定されてしまうため、ボードが両面仕様になったり、組み合わせを可能にして幅を持たせたりしています。
しかし、このゲームは単純な工夫で幅を持たせているのです。それが「スタートマーカーを好きなところに置いて、そこから1周」というやりかたです。
これで展開にバリエーションが膨大にできるのに加えて、誰がより進んでいるのかが一瞬では分からないようになっているのです。
こういう見事な工夫があることで、デザイナーの情熱や意気込みみたいなものを感じるので、さらに良いゲームに感じました。