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  • 2人用
  • 60分~180分
  • 2015年~

江戸幕府の黄昏yuishiさんのルール/インスト

69名
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20日前

テーマとスコープ

本作のテーマは、幕末における佐幕派と討幕派の争いです。

メインシステムには、冷戦をテーマにした名作『トワイライトストラグル』(以降、『TS』)のカードドリブン・メカニクスが採用されており、影響力の配置やイベント解決の構造など、随所に同作の設計思想が色濃く反映されています。

ゲーム内で「長州征伐」や「蛤御門の変」などの戦闘を伴うイベントは扱われますが、戦闘そのものを描くことはありません。同様に「鳥羽伏見の戦い」や「戊辰戦争」は完全に対象外になります。政治的駆け引きと影響力の拡大をテーマとしています。

ゲームの勝利判定

勝敗は彼我のVP(勝利点)の状況により判定されますが、一部サドンデス条件もあります。


通常勝利 8ターン終了時のVPの状況
サドンデス勝利
(3パターン)
  • いずれかの陣営のVPが「20」を超える

  • 「列強の介入レベル」が制限ラインを越えた場合、代理戦争が発生したとして、レベルを越えさせる原因をつくった側が敗北(『トワイライトストラグル』(以降、『TS』の「デフコン」に相当)

  • 「錦の御旗」イベントが発動。発動させた側が勝利(「朝廷工作レベル」が最高値(=5)にある状況で、カードイベントにて発生させることができる。「朝廷工作レベル」は『TS』の「宇宙開発」に相当)

VP獲得方法

VP獲得手段のもっとも大きなものは、マップ上に描かれた日本地図上に配置された藩やエリア*1での自勢力の「影響度」を拡大させ、支配状態にすることです。

雄藩(有力大名)(『TS』の「主戦場国」に相当)

水戸藩(東北)

福井藩(中部)

長州藩(中国)

土佐藩(四国)

薩摩藩(九州)

その他の諸藩 各地方に割拠する大名家(会津藩、尾張藩、福岡藩など約30箇所)
エリア

京都

横浜(開国後に開放)

長崎

これらの藩や特別エリアに自陣営の「影響度」を増やし、「支配」状態に置きます。強制イベントして含まれている「エリア情勢」イベント*2が発動した際にその時点でのエリア毎の支配状況により得点されます。

エリアの支配状況に基づく得点の他、VPの獲得方法としては次のようなものがあります。

  • 「攘夷」の実行
  • 「朝廷工作レベル」の上昇
  • 一部のカードイベント


カードドリブンシステム

毎ターン、プレイヤーはその時点での「条約レベル」*3に応じた枚数の手札を受け取ります(5~8枚)。
カードデッキは最初「鎖国デッキ」を用いるのですが、イベントにより「条約レベル」が進行すると開国し、「開国デッキ」を使うようになります。

「開国デッキ」が開放されてからのほうが手札枚数も増え、またカードのイベントも派手になります。

カードの構成

各カードには以下の要素が記載されています。

  • アクションポイント(AP):アクションを実施するためのポイント
  • イベント:幕末を彩った様々な歴史的出来事

イベントには大きくは以下の3種類があります

  • 佐幕側に有利なもの:例)安政の大獄、四カ国艦隊、池田屋事件、長州征伐 など
  • 倒幕側に有利なもの:例)桜田門外の変、攘夷実行、薩長同盟、海援隊 など
  • 両陣営に影響を与える強制イベント:例) 井伊直弼大老就任、横浜開港、京都守護職 など


プレイの流れ

手札は次ターンへの繰越しはできず、全てのカードを使い切る必要があります。そのターンの先手より1枚ずつカードを実行します。

実行のパターンは次の3種類です

  • 自陣営のカードを用い、イベントを発動
  • 自陣営のカードのAPを用い、アクションを実施
  • 相手陣営のカードを使い、アクション実施とイベント発動を行う

自陣営のカードであればイベントを発動させるか、APをもちいてアクションを実施するかのどちらかになります。パターン3についてはAPによるアクションの実施とあわせ、相手陣営に有利なイベントの発動を伴うため、ジレンマが生じます。

実施できるアクションの種類

アクションポイントを使うことで実施できるアクションは4種類あります。

  • 影響力配置:任意のスペース(藩/エリア)に自陣営の影響度を配置する(『TS』と同様)
  • 内紛:任意のスペース(藩/エリア)を対象に両プレイヤーがダイスを振る。数値(修正あり)が大きい方が勝利し、負けた陣営は差分分の影響度を失う(『TS』の「不安定化工作」に相当)
  • 政変:アクションを実施したプレイヤーがダイスを振る(修正あり)。成功すると相手陣営の影響度を下げることができる。藩の安定度が低いと成功しやすい。ペナルティとして「列強介入レベル」が+1される(『TS』の「クーデター」に相当)
  • 朝廷工作:使用したカードのイベントの実行をキャンセルできる。その後、ダイスを降って成功すると「朝廷工作レベル」が上昇する(『TS』の「宇宙開発」に相当)。1ターンに1回のみに限定される

アクションの構成は『TS』のアクションを読み替えたものになっていると言ってよいでしょう。

中でも注目は「朝廷工作」です。このアクションにより相手陣営が有利なイベントの実施を自動的にキャンセルでき、さらに「朝廷工作レベル」の上昇にチャレンジできます。1ターンに1回という制限があるため、特にイベントが目白押しになるゲーム後半には、どの相手側イベントをキャンセルさせるかで悩むことになるでしょう。

マップと藩/エリアの支配

「雄藩」もその他の「藩」についてもそれぞれ「安定度」という数値が与えられています。これがゲームでの大きなポイントになります。

「安定度」が低い藩(例:水戸藩、長州藩など)は少ないコストで藩論を変えることができ、支配状況が簡単にひっくり返すことができます(ひっくり返されるリスクも高い)。

いっぽう普通以上の「安定度」の藩(例:土佐藩、薩摩藩など)の支配状況を変えるにはそれなりの時間やコストが必要となります。

「影響度」を加えたり減少させたりする「影響力配置」「内紛」「政変」といったアクションを行う他、カードイベントでも「影響度」の状況は変化します。

特にゲーム後半の「開国デッキ」では、影響度を大きく動かすカードイベントが多く含まれていることには注意が必要です。一気に形勢が逆転することも珍しくありません。

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