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  • 1人~4人
  • 90分前後
  • 12歳~
  • 2010年~

トロワmaroさんのレビュー

295名
0名
0
4年以上前

独特なアートワークを持つダイスプレースメント。

毎ターン始めにダイスが振られ、アクションスペース代わりになるカードが追加される。このダイスとカードの扱いがこのゲームの核である。

ダイスは庁舎、管区、宮殿に置いた市民駒の数だけ各プレイヤーが振ることが出来る。手番では3個までのダイスを選び、その合計数のパワーアクションを行う。ダイスの色は3種類あり、同じく3種類の色分けされたカードに対応している。活性化するカードを選択し、カード上に示された数字でダイスの合計数を除した回数だけアクションを実行できる。

ダイスは各プレイヤーごとの管理であるが、お金を払うことで、他人のものを使用できる。また、影響力を消費することで振り直しや変換も可能。他人のリソースを使うとか、カードをアクションスペースとするとか、パワーアクションで複数回の行動を行うことは、他のゲームでも見られた手法だが、トロワではこれらを融合してとても完成度の高いシステムを作り上げている。特に他人のダイスを使用できる仕様が、このトロワの最大のポイントである。

勝利点は大聖堂アクション、イベントの処理、カード効果、キャラクターカード、などから得られるが、この手のゲームにしては獲得手段は限定的である。お金、影響力、市民駒、そしてダイスそれ自体がリソースともいえるが、これらを上手くやりくりして確実に勝利点を重ねていく過程を楽しめるかが、この作品の評価を分けるところだろう。特定の種類のカードや、イベント、聖堂、お金などへの特化戦略が考えられるが、コンボも重要であり、各カードの内容を把握しておくことも大切だ。

アイコン化により言語依存はない。以前はトロワ語などといってアイコン自体の意味が分かりづらいと言われていたが、いまどきのゲームからすれば特別なものとは言えなくなっている。

一見、捉えどころのないシステムに思えるが、逆に考えると唯一無二の存在とも考えることもできる、未だに新鮮さを失っていない力作である。

評価8/10  重さ5/10

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maro
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