打天九てんじくさんのレビュー

かなり中毒性が高く、一度始めるとやめられない病みつきゲームです。

中国の遊戯牌である「天九牌」を使ったトリックテイキングゲームです。

8回行われるトリックのうち、最後の8トリック目を獲得した人がゲームに勝利します。（ただし、それまでに１トリック以上は獲得していなければ最終トリックを取ったとしても勝てない、という条件がつきます）

トリックテイキングゲームなのに、牌のスートは2種しかありません。

そのかわりに、牌の出し方として役に沿って1枚出しから4枚出しまでを選択することができます。

2種のスートと4種の切り出し方の組み合わせにより、合計9種のマストフォロースートがあるゲームと同じようになっています。

これが非常に面白くできていて、スートと切り出し方の組み合わせを考えるのがとても悩ましく、この選択が勝敗を分けます。考えどころ満載の奥が深いゲームとなっています。

同じ牌でも出すタイミングと切り出し方次第で強くも弱くも変化するため、仮に初期配牌があまり良くなくても立ち回りで切り抜けたり、失点を最少に抑えることができます。

心理的な読み合いとカウンティング能力の両方が求められるゲームで、短時間ながらヒリヒリする戦いになっています。

ハマる人は、とことんハマるゲームだと思います。

難点は、ゲームを始めるまでに覚えることが多いこと（牌の強弱、役など）、日本ではマイナーなゲームのため競技人口が少ないこと、でしょうか。

覚えるまでは大変ですが、本当に面白いゲームだと思います。

個人的には、もっと広まってほしいゲームです。