- 5人~10人
- 30分前後
- 13歳~
- 2012年~
レジスタンス:アヴァロンぼうし@宝石の煌きさんのレビュー
正義側(青)陣営と邪悪側(赤)陣営とにわかれて戦うゲームです。
聖杯を求めて旅をするクエストと呼ばれるミッションが5ラウンドあります。(このミッションとは『リーダー担当のプレーヤーによって選出されたメンバーが全員「任務成功」カードを出せばミッション成功、青陣営の勝ち。「任務失敗」カードが1枚でもあればミッション失敗、赤陣営の勝ち。』というものです。)
全5ラウンド中、3ラウンドを先に勝った方がこのゲームの勝利チームです。
赤陣営はお互いを知っています。(最初の役職確認の時に顔を上げて確認します)
青陣営は誰が味方なのかは知りません。ですが、そのままでは青側が不利なので、役職者が存在します。
まずその役職者を詳細に紹介しましょう。
青陣営には「マーリン」そして「パーシヴァル」と呼ばれる役職者がいます。
まず「マーリン」ですが、「マーリン」は赤陣営のメンバーすべてを知っています。
最初の役職確認の時に赤陣営は親指を立てて目をつぶります。その時にマーリンは目を開けて
赤陣営を確認します。「マーリン」はこのゲームのすべての陣容を知っている事になりますが、あからさまに自分の知っている事を喋ってはいけません。なぜならば自分が「マーリン」であるとバレてしまうと最後に暗殺されてしまうからです。
「パーシヴァル」は「マーリン」が誰であるかを知っています。同じように最初の役職確認の時にマーリンは親指を立てて目をつぶります。その時にパーシヴァルは目を開けてマーリンを確認します。
つまり「パーシヴァル」は「マーリン」の身代わりとなって議論を進めて誘導していく役目を負います。
赤陣営の役職ですが、「アサシン」「モルガナ」「モードレッド」そして「オヴェロン」がいます。
「アサシン」は青陣営の「マーリン」を暗殺する役目です。どういう事かというと、クエストで青が3勝した場合に赤陣営は一旦負けとなります。
しかしながら、その後にラストチャンスとして「マーリンの暗殺ターン」というものが設けられています。
この「アサシン」が「マーリン」が誰であったかを当てる事ができれば、すなわちマーリン暗殺成功となり、赤陣営の逆転勝利となるのです。
ですので、「マーリン」役のプレーヤーは自分が「マーリン」であるとバレないように行動しなくてはなりません。
「モルガナ」は偽マーリンです。この役職が入っている時は「パーシヴァル」が目を開ける時に「モルガナ」も指を立てておきます。
そうすると「パーシヴァル」には「マーリン」と「モルガナ」2名のプレーヤーが指を立てているのが見えます。どちらがどちらであるかは「パーシヴァル」にはわかりません。「パーシヴァル」はプレー中にどちらが本物であるかを見極める必要がありますし、「モルガナ」は「マーリン」を装いながらプレーする必要があります。
「モードレッド」は赤陣営のボスです。自分が赤陣営であるという事を「マーリン」に教える必要はありません。すなわち最初の確認の時に親指を立てないようにします。
「オヴェロン」は赤陣営ですが、他の赤陣営には知られていません。すなわち最初の役職確認の時に顔を上げて顔合わせをしません。ただし、マーリンには知られています。マーリンの確認時には親指を立てておいてください。
※「モードレッド」は赤陣営強化役職です。赤陣営3,青陣営6という9名プレー時に入れると良いでしょう。
「オヴェロン」は赤陣営弱体化役職です。赤陣営が4名になる、10名プレー時に入れると良いと思います。
ゲームの進め方を説明します。
まずスタートプレーヤーを決めます。
スタートプレイヤーが最初のリーダーになります。後は時計回りにリーダーの役割が移っていきます。
(1)リーダーはクエスト毎に定められている人数を全メンバーの中から選出します。人数はプレー総数とクエスト(第1クエストから第5クエストまであります)ごとに定められています。たとえば7人プレーでする時、第1クエストは2名です。
このリーダーが選んだメンバーで良いかどうか全員で話し合って、全員による投票を行います。
それぞれ「却下」あるいは「承認」と呼ばれるトークンを一斉に出します。
過半数を超える「承認」がとれた場合にそのメンバーがクエストのメンバーに選ばれます。
過半数を超えなかった場合はそのリーダーは流れ、次のリーダーに順番が回ります。
※5回連続して流れた場合は即座に邪悪(赤)側が勝利しますので注意が必要です。
(2)選ばれたメンバーには「任務成功」カードと「任務失敗」カードを1枚づつ1組にして渡します。
そのうちどちらかのカード1枚を他の人にわからないように伏せたまま出します。
※青チームに所属する人はクエスト(遠征・探検・冒険の旅)を成功させなければなりません。
→成功条件はミッションカードすべてが「任務成功」となる事ですので、必ず「任務成功」カードを出します。
※赤チームに所属する人はクエストを失敗させるために妨害してください。
→失敗条件はミッションカードの内少なくとも1枚が「任務失敗」となる事です。
「任務失敗」を出してもいいですし、潜伏するためにあえて「任務成功」カードを出しても構いません。
(※オヴェロンは絶対に「任務失敗」を出さなくてはなりません。)
※クエストは全部で5ラウンドあります。
3回クエストが成功したら青チームの勝ち、逆に3回失敗したら赤チームの勝ちです。
赤陣営が敗れた場合、最後の一発逆転ゲーム「マーリン暗殺」が用意されています。
邪悪(赤)側は全員カミングアウトし、アサシン(暗殺者)のカードを持つプレイヤーを中心に、
誰がマーリンであるかを話し合います。
指定するプレーヤーが決まったら、暗殺者のカードを持つプレーヤーがマーリンを指名してください。
見事マーリンを当てる事ができれば邪悪(赤)側の勝利となります。
【写真はタイ版のレジスタンス・アヴァロンです。珍しいので載せてみました。】
●すべての陣容を知る「マーリン」がいかにうまく立ち回るかがこのゲームの鍵。ただ、あからさまに動いてしまうとすぐにバレてしまうので、あえて赤陣営をクエストのメンバーに選び失敗させるという手もある。自分以外の青陣営が正しく推理できている場合には静観し、動かないようにした方が良いだろう。問題は青陣営がミスリードし、自分が動かなければならなくなった時。実はこうなってしまうと自分が手をくださなければならないので、ほぼほぼアウトな状況と言える。ただ何もしなければそのまま負けるのみであるので、運を天に任せる気持ちで大胆に動こう。
一番良い方法は「パーシヴァル」が早めに「マーリン」を察知し、マーリンの身代わりをして動いていく事である。言い換えると「マーリン」は「パーシヴァル」に自分がマーリンであると暗に伝えなければならないという事にもなる。
「パーシヴァル」は「ボディーガード」とも呼ばれる事があり、「マーリン」暗殺ターンに於いて自分が指名されるのを仕事とする。故に「パーシヴァル」COは決して良い手ではない。赤陣営が騙りでパーシヴァルCOしてきた場合は仕方ないだろうが、このパーシヴァルCOはマーリンである可能性もあるので、自分が知るどちらかのプレーヤーであれば慎重に事を運びたい。(逆に言えば「パーシヴァルCO」騙りは「モルガナ」が適しているのかもしれない。)
いずれにせよ、「マーリン」「パーシヴァル」の両名が機能しなければ、そのゲームは青陣営にとっては手探り状態の苦しいゲームとなり得るだろう。
一方赤陣営は初めから答えを知ってる同士で動くわけだから、その手法は多彩である。
私見ではあるが、赤陣営の内1名は早々に赤認定されても良いものと考えている。(もちろん赤といわれても否定はするのだが)ならばそのプレーヤーは初期の2名のクエストでも「任務失敗」のカードを堂々と出していっていいのである。他赤プレーヤーはそのプレーヤーを叩き身内斬りをして行ける事になる。好都合である。(ちなみに、このプレーヤー役はアサシンが適任と思う)
「モルガナ」は「マーリン」騙りをするわけだから初期のクエストでは潜伏し、クエストを成功させたい。
問題となるのがクエストに選ばれたメンバー中複数の赤メンバーがいた場合である。
この時お互いにお見合いをしてしまい、どちらも「任務成功」を出しクエストが成功してしまう事がある。
前述したように「アサシン」役であれば、早々にバレても良いので「任務失敗」、モルガナであれば潜伏したいので「任務成功」、このように決めておけば良いのだが、全員のメンバーが同じ決め方ではないし、その時の状況でどちらを出すかは決めかねる。そこは運任せという事になってしまう。それがこのゲームの面白いところでもある。
ただ、その時の状況に於いて矛盾が生じないか(湖の乙女を使った場合など)、次のクエストメンバーの選出に不都合はないか、それは考えておかなければならない。
いずれにせよ、このゲームにきっちりとした必勝法はない。人狼ゲームのように占い師・霊媒師もいないので論理的な推理ができないのである。
そこがこのゲームの面白さにもなっていると思う。
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