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  • 2人~4人
  • 75分前後
  • 10歳~
  • 2013年~

枯山水9割ぼっちさんのレビュー

204名
1名
0
2年以上前

砂紋タイルを配置し、石を配置し、苔にも注意しながら美しい日本庭園を作ろう、というゲームです。

コンポーネントのクオリティが素晴らしく、石もちゃんと大きさや雰囲気の違うもので、お値段がはってしまう理由はこれを知れば仕方ないか、という感じです。

ゲームの流れ自体はそこまでごちゃごちゃしていませんが、何といってもプレイ後の「採点」がかなり細かいです。

そのため、「ゲーム終了時にすぐ勝敗が分かった方がいい」方には合わないかもしれません。

点数処理も含めてゲームだ、くらいまで意識を広げてゆったり楽しむテンションのゲームです。

しかし、ゲーム内容自体は有限の石を取り合い、砂紋タイルを強奪したりという要素もあり、戦略性は高いです。


各プレイヤーは配置する寺院ボードと、作庭家カード・お寺のカードを規定数ランダムに受け取ります。

作庭家カードはゲーム中発動できる使い切りカード、お寺のカードは、指定された種類の石を指定された場所に配置できていればゲーム終了時ボーナスが入るもので、各プレイヤーは他人の目指す形は明かされません。


ゲームの流れは「砂紋タイル」関係のフェイズと「座禅、石、禅僧コマ移動、カード発動」などその他の事をするフェイズで1手番です。


砂紋タイルを山タイルから引き、「寺院ボードに配置」か「相手に譲って徳 (マナ) を得られる交渉をする」か「一時置き場に置く」か「徳を失って破棄」かを選びます。


配置する場合、最初の一枚はボードの左上か左下、それ以降は辺が触れる位置に配置します。また、1枚目のタイルの上に禅僧コマを配置します。

砂紋には各タイル事に違うものがあり、横直線の他に円を描いているものや苔が生えているものがあります。

ゲーム終了時、砂紋に「矛盾」があると減点対象となります。

例えば、タイルの端まで苔が生えたタイルの隣に普通の砂のみタイルを置くとぶつ切りで途切れた見た目となり、減点となります。


相手が欲しいなら譲るという行動も取れます。相手が了承すれば譲渡し、受け取った相手は即座に配置します。譲渡したプレイヤーは徳ポイントと呼ばれるコストを得られます。

一時置き場への保管は一旦保留する事ができます。1か所しかないため、次に引いたタイルも保管したい場合、既に置いてあるタイルは破棄できず必ず配置しなければなりません。

保管したものは最後まで保持する以外どこかで必ず使わないといけなくなるので、そういうリスクを避けたいなら徳を払って破棄する事も出来ます。


また、自分がタイルを引いた時、相手が規定以上の徳を持っていれば「強奪」される事もあります。

カード効果以外で拒否する事は出来ず、強奪されたプレイヤーはそのターンのタイル関係の行動はできなくなります。強奪したプレイヤーは即座に配置し、徳を下げます。


後半フェイズでは、タイル関係以外の行動をどれか1つ行えます。

「座禅」では、徳ポイントを1つ得られます。徳は前述した譲渡で増やしたり強奪で減らしたりする他に、石の配置に使用します。石にも種類があり、置く石によって必要な徳ポイントは違います。また、指定された徳よりも多く持っている場合でも、石を配置したら徳ポイントは0まで下がります。

例えば、「自分が徳ポイントを4持っていて、置きたい石に必要な徳が2の時でも、4ポイント全て支払って配置」しなければなりません。


また、石の置ける場所には制限があり、「禅僧コマがいるタイルかその縦列のどこか」です。斜めや横に離れた場所に配置は出来ないので、置きたい場所が決まっていれば、禅僧コマを動かしつつゲームを進めなければいけません。

禅僧コマのいるタイルに石を置いた場合は、禅僧コマを縦横1マス移動させることができます。

また、石を隣接させて置く事は原則不可で、「隣接させたい石が両方とも苔タイルに配置されている場合」に限り可能です。

隣接させるメリットは、最初に配られたお寺カードで指定されているものもあれば、ゲーム終了時の採点で特定の置き方ボーナスで必要になるものもあります。

これらはすべてタイルの配置されている所のみで、目的の場所があれば、まずはそこまでタイルを繋げなければなりません。


作庭家カードの発動条件が揃っていればここで使う事も出来ます。この場合でも1枠消費してしまうので、カードを発動するターンは座禅や石の配置は出来ません。

作庭家カードには、徳をいっきに得るものや、配置済の石を移動させるもの、相手の強奪を拒否できるものもあります。効果自体は地味に感じてしまうものが多いですが、使い切りカードのため、使用タイミングは見極める必要があります。


これらを繰り返していき、全プレイヤーが砂紋タイルをすべて配置し終えたら終了です。

砂紋のみタイルで一番大きい長方形のマス目分の加点、苔タイルの枚数に応じて加点、砂紋の真円、半円が成立している箇所や枚数につき加点、特定の石、特定の場所に特定の置き方で配置されていればそれぞれ加点、お寺カードの指定配置を達成していれば大きく加点など、終わってからは各項目毎に各プレイヤー順番に、全員で確認しながら採点していきます。


表記されているゲーム時間は長いですが、作るべき庭の目指し方が掴めてくれば長考ポイントは少なそうです。

最初は取れる行動が多い+採点基準がとても多いので、何をしたらいいか分からない内に半分くらい庭を埋めてしまい、もうボーナスを狙えない…という状況も起きやすいかもしれません。

重そうに見えるゲームですが、回数をこなすにつれ進行自体はサクサクでき、また戦略性も上がってくるように思います。


採点が多い以外にも人を選ぶゲームだとは思いますが、もしも購入出来て自宅で出来る友人がいれば、お酒を呑みながらゆったりするのに合いそうだと個人的には思います。

二人プレイと3,4人プレイでは若干ルールが違い、二人プレイではお寺カードをオープンにしたり、配られる作庭家カードの枚数も多かったりと、二人用に最適化されている項目もあるため、改めて調整する必要もないです。

場所も取るのでなかなか限られるかもしれませんが、個人的評価は上位のゲームです。

1つずつ解説しているプレイ動画もあるので、少しでも興味を持てればまずは見て雰囲気を確かめてみてください。

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びーている / btail
仙人
9割ぼっち
9割ぼっち
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