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  • 2人用
  • 120分前後
  • 12歳~
  • 1976年~

宇宙の戦士ちゃいさんのレビュー

636名
3名
0
約8年前

アヴァロンヒル社がハインラインの傑作SF小説「Starship Troopers:宇宙の戦士」を機動歩兵の能力の全てを、アレクニドの巣窟の脅威の全てをゲーム化し、7つのシナリオで学習していくプログラム学習方式を導入した本格派の戦術級ゲームです。

戦術級のゲームというのはどうしてもルールが複雑になちがちなのですが、これを緩和するために導入されたのがプログラム学習方式というもので、シナリオ1から順を追ってシナリオを進めていくだけで基本的な移動や射撃から機動歩兵の各種装備、アレクニドの地下に張り巡らされた巣の作成などが学べるようにルールが構成されています。


機動歩兵の装備、と一言にいっても様々な種類の装備があり、弾数無制限のHEロケットランチャーから弾数制限のある核ロケットランチャー、遅発爆弾、アレクニドの巣穴にぶち込む重神経ガスやHE爆薬、さらには広範囲に被害を及ぼす核爆薬なんてものまであり、テラン側プレイヤーは登場する機動歩兵ごとにこの武装を決定していきます。


逆にアレクニド側の装備は大して種類が多くありませんが設置された核爆弾などは別紙に記入されるのでテラン側プレイヤーにはどこに爆弾が設置されているのか起爆されるまで検討がつきません。

それどころか地下に掘られたアレクニドの巣や通路も別紙記入なのでそれすら最初は分かりません。

それをテラン側は聴音器や少数のエスパーユニットを使って巣の位置を暴き、突破口を開いて突入するのです。

このような非対称的な状況はユーロ系ボードゲームではまず見られないと思いますが基本的に史実を再現しようとしているウォーゲームでは極当たり前の設定です。

ただこのゲームを本当に楽しもうと思えばほぼ全ての道具などが出揃うシナリオ6までをプレイする時間と根気が必要になります。

いきなりフルルールで遊びたいというウォーゲーム初心者の方には敷居が高いかもしれませんが、このゲームの本質は全てのルールを覚えてからになるので、このゲームをプレイする機会があるのならば、なんとかがんばって頂きたいものであります。

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