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  • 2人~4人
  • 60分前後
  • 14歳~
  • 2012年~

十二季節の魔法使いmaroさんのレビュー

880名
3名
0
4年以上前

多くのレビューではTCGライクとか、TCG経験者に人気とかと言われているが、長いことMTGを遊んできた(アライアンスくらいから)自分からすれば、非戦闘的なこのゲームをTCG的と呼ぶことは少し憚られる。

確かにある一定のエネルギーを支払いカードをプレイし、その特殊効果でドローしたり、魔力トークンを得たり、相手を妨害しつつ勝利点を獲得していくというのはTCGに近い概念である。

しかしこのゲームは結局はソリティアなのだ。カードのシナジーを積極的に利用して出来るだけ強力なカードを多く展開していく。勿論これで戦闘、デュエルとなればそれはTCGそのものであるが、ここには(一般的なTCGと比較すると)ゆるやかなインタラクションがあるのみである。

その観点では結局のところ、やはりレースフォーザギャラクシーや世界の七不思議などのカードゲームと似ている。きつい直接攻撃や、過度のインタラクションを気にせず楽しむことが出来る。TCGの皮をかぶったボードゲーム(カードゲーム)であるこの作品は、むしろ間接的な妨害を行いつつ相手より有利な立場を確立していくという点で、自分にとっては逆に興味深いものであった。

ゲームバランスの良さは特筆に値する。MTGの構築などでは、フォーマットにもよるが、一定の割合で一方的な展開となることがみうけられる。十二季節では、カードリストを見る限り獲得するカードが偏ってしまうとまずそうに思えるが、ドラフトもあり、調整も上手くされているのだろう、意外とそのようなことは少ない。カードをドローする運もあるが、ダイス目のランダム性も無視はできないが、それもまた長所の1つかもしれない。

根強いファンがいるのも頷ける、カードゲームの良作である。2020年6月に再販され、入手もし易くなっており、GBAでもプレイ出来る。

評価7/10  重さ4/10

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