桜降る代に決闘をあすまさんのレビュー

桜花結晶というたった一種類のトークンのみでシールド（オーラ）、体力（ライフ）、敵との距離（間合い）、必殺技発動のためのゲージ（フレア）といった様々な要素を表現する非常に洗練されたシステムを搭載した体験型カードゲームです。

このゲームは3つのステップから成り立っています。第1ステップは6種類のキャラからお互い2つ選ぶこと。第2ステップは相手が選んだキャラを参考に、自分の選んだ2キャラに属する22枚のうち10枚を選択しデッキを作ること。第3ステップはそのデッキを使って相手と対戦することです。

このゲームはシステムが非常に洗練されているとは思いますし、カードゲームとして非常に楽しいと思うのですが、大きな欠点があると思います。それは対等に勝負できる相手の確保です。このゲームの肝は第2ステップにあります。相手の選んだキャラから戦略を予測し、自分はそれに勝てるようなデッキを作る必要があります。しかしそれができるようになるにはお互いが全てのカード、コンボ、キャラの特徴を把握していることが条件になります。最初の数戦では当然全てを把握することは難しく、結果としてこのゲームの一番面白いところを分かってもらう前につまらないと思われてしまう可能性があります。

このゲームの面白さを十分に伝えられるようなゲーム紹介、インストができるならばきっと楽しいプレイができると思います。