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  • 2人~6人
  • 30分前後
  • 8歳~
  • 2021年~

パロットダイム荏原町将棋センターさんのレビュー

861名
1名
0
11ヶ月前

100年前のトリテです。

世界恐慌最中のフランスで生まれたトランプゲームは、「barbu」という名前だったそうで、内容は、ハーツ系でした。

トランプにお詳しい人は、ハーツ系と聞けばすぐお分かりでしょうが、ハーツの代表「ブラックレディ」は私も良く遊びました。ただ、トリックテイキングの範疇では、面白さは物足りませんでした…

barbuは、4人専用、マストフォロー、全7ラウンドで、各ラウンド、ハーツ系の命題(即ち、減点対象)が切り替わる!というのが画期的で、ヒットしたそうです。

その時の命題が、調べてみると以下の通り。

・ハーツ(ハートを取らない)

・Barbu(ブラックレディ(スペードのQ)の代わり、ハートのKを取らない)

・クイーンズ(Qを取らない)

・切り札(トリックを取る(一転してプラスラウンド))

・Nullo(トリックを取らない)

・ラスト2(ラスト2トリックを取らない)

・ファンタン(七並べをする(!))

順番に決まりがあったかどうかは不明です。「ファンタン」というのが、物議を醸した「七並べ」で、突然、別のゲームに変わるのです。


さて、パロットダイムですが、一昨年発売された時買いそびれて…再販されました。barbuはトランプだったわけですが、パロットダイムは4種スーツを赤黒黄青4色に変え、数字は1〜10計40枚の構成。プレイ人数によって手札の数も調整されます。

令和版barbuですが、命題は10個

・赤(赤を取る、取らない)

・黒の6(黒の6を取る、取らない)

・8(8を取る、取らない)

・切り札(スタピーが色指定でトリックを取る、取らない)

・トリック((プレーンで)トリックを取る、取らない)

・最後の2回(ラスト2トリックを取る、取らない)

・ペア(同じ数字のペアを取る、取らない)

・フリーチョイス(スタピーが上記4つの命題から選ぶ)

・全て適用(上記4つの命題を全て適用)

・全てのカード(七並べをする)


さすが令和。まず、最初にカードをリードするスタピーが、このラウンド、取ったトリックからのVPを、プラスにするかマイナスにするか選べます!

いいですね、選択肢。自分の手を見て決めることができます。自信があればプラスに、無ければマイナスにして勝負できます。

命題は、単純に山から一枚捲ります。命題の数は、2人プレイだと8(ラウンド)、3人プレイだと6、4人プレイだと8、5人プレイだと10、6人プレイだと6となっています。これは単純に、スタピーの回数を等しくするという配慮。パロットダイムは2〜6人向けなので、10枚というのは、5人の場合をカバーしているわけですね。スタピーは時計回りに変わります。


そしてこの命題が、barbuを全て踏襲しつつも、面白い!

やはり、この「全てのカード」と言われる七並べが強烈で、爆笑が起こります。トリテを遊んでいるつもりが、異種格闘技のゴーアウト系にルールが変わるのですから。

正確には七並べではなく、スタピーが最初にリードした数に対し、その前後の数が出せるというもの。例えば赤の4を出した場合、赤の3、5、そして他色の4、が縦横隣り合わせに出すことができます。後は、隣り合わせに出していき、一番最初に上がった人(と2位)が勝ち(負け)となります。


各命題に対するVPもバランスが考えられており、

赤…1枚につき±4VP

黒の6…±15VP

8…±10VP

切り札…1トリックにつき±4VP

トリック…1トリックにつき±4VP

最後の2回…ラストトリック±25VP、ラス前トリック±15VP

ペア…1ペアにつき±4VP

全てのカード…1抜け±25VP、2抜け±15VP

と強弱があり、楽しいです。

↑  スタピーは、プラスマイナスカードを使って、今ラウンド、VPが増えるのか減るのかを宣言。「フリーチョイス」を捲ったらラッキーだ。プラスマイナスだけでなく、命題も4つから選べるので、宣言の妥当性が高くなるだろう。


感想ですが、命題カードの「全て適用」「ラスト2」「七並べ」は、ぜひ後半に現れてほしいですね。VPも大きいし、後半の方が盛り上がります。命題カードの山を作る時、意図的に下の方にしてしまってもいいと思います。3人プレイの場合は、6ラウンドではなく9ラウンドがオススメです。どの命題も面白いので沢山経験できる方がいいです。

命題の内容に関しては、敢えて内緒にして遊んでもらったほうが、喜んでもらえると思います笑

↑  6と9が分かりにくいので、四隅の小さい数字を見ましょう💦



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つっちー
荏原町将棋センター
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