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  • 3人~5人
  • 15分~30分
  • 10歳~
  • 2019年~

オリフラムBluebearさんのレビュー

317名
3名
0
約1年前

テーマ的にはめちゃめちゃ好み♪

中世を舞台に、崩御した国王の座を賭けた貴族勢力同士の暗躍をテーマにした傑作カードゲームです。

Oriflammeとは、中世フランス王国の軍旗の事ですね。

2020年のフランス年間ゲーム大賞の受賞作と聞いて早速買いに走ったものの、効果の異なるカードの組み合わせを効果的に使って複数陣営が入り乱れて戦う内容に、なぜか面倒臭さを感じて、「とりあえず買ったからいいや」と、しばらく眠ったままにしておりました。(パッケージがやたら暗いというのも少しあるかな、笑)

しかしそのうち《面白い!》という評判を目にする事が増え、「そんなに面白いなら、ちょっとやってみてもいいかな」と、ゲーム会で取り出してみた。(5人でできるというのも魅力だった)

半信半疑ではあったものの、結果は…抜群に面白かった!(もっと早くやるべきだったと反省)

ゲーム会の最後に時間調整で始めたのですが、結局全員の合意で時間延長、3連戦となりました。

全員納得の高評価で、2人は翌日に買いに行ったそうです(笑)。

◾️内容はとてもシンプル

コンポーネントはほぼ5色のカードだけ。それぞれが5つの陣営を表しており、混ぜてシャッフルなどしません。それぞれが自分の色のカード10枚(全て内容は共通)を持ち、その中からランダムに7枚だけを抜き出して手札にします。

それだけです。山札なんかありません。

カードは伏せたまま《横一列》に並べていきます。つまり2枚目からは《右端に置く》《左端に置く》かどちらかしか選択肢がありません。

並べたら矢印を表す槍トークンの向きに従って《公開するか》《伏せたまま》にするかどちらかを選びます。伏せたままにすると、正体がバレないかわりに効果も発揮せず、またそのカード上に1点の《影響力トークン(勝利点)》を乗せる事ができます。

このように、このゲームでは基本的に2択の限られた選択肢を考えてプレイしていくのです。

手札も7枚しかないので、その中から順に1枚を出すだけなので、複雑な処理はありません。

このシンプルな構造が非常に心地いい。

ゲームの基本構造のうまさを実感しますね♪さすがフランスゲーム大賞は伊達ではないです。(何でも複雑に盛り込めばいいってものでもないという良い例ですね。)

カード効果もシンプルなので、一度しっかり理解すれば、あとはゲームプレイに集中できます。初心者でもしっかり説明すれば、かなり熱いプレイができるので、ぜひぜひ2回戦以上のプレイをして欲しいですね。(きっとそうなると思いますが…笑)

初心者がいるときは、実際にカードを並べて、具体的に効果の例を挙げながら説明する時間をしっかりかけた方がいいでしょう。

◾️デザイン性の高さも魅力

テーマがシリアスな陰謀劇であるためか、カードイラストもダークでリアルな絵画調。下手なディフォルメ漫画調や萌え萌え美少女だったら雰囲気ぶち壊しになるくらい、緊迫したゲーム展開となります。(ごめんなさい、コミカルな絵を否定したい訳ではなく、イラストイメージとゲームのテーマが一致しているって大事ですよね!…という話です。)

そもそもカードゲームは、イラストが持つイメージ効果が無視できない大きな要素となるものですが、このゲームもイラストの完成度の高さがすごくしっくりハマっていて、個人的には最近の作品の中でもトップクラスに絶賛レベルです。

またそれだけではなく、軍旗や家紋を表したカード裏のデザインも粋で美しく、やはりフランス製のこだわりの高さなのでしょうかね。

このデザイン性の高さだけでも買って損のない作品、と言ったら大袈裟でしょうか(笑)

◾️短時間で緊迫した戦い

カードの効果は直接攻撃を含むので、この辺は好みです。

公開されたら隣接したどちらかのカードを抹殺する《兵士》とか、

カード列のどちらかの端のカードを抹殺する《射手》とか、

任意のカードを1枚抹殺する(暗殺》なんてものまであります。

それに対しカウンターとして働く《待ち伏せ》とか、任意のカードの位置を変えてしまう《勅命》なんてものもあります。

相手のカードを抹殺しようとしたら、カード順を入れ替えられてしまい自分のカードを倒してしまったー!なんていう番狂わせも起きるところが楽し過ぎる♪(カード効果は公開されてるカードなら絶対使わなければならないところがミソ)

「ふふ〜ん、これ公開しますね。今のうちに《世継ぎ》で2点もらいまーす」

「おー、そう来ましたか。でもここに《射手》いるけどねー。」

「なので次私ね。これオープンして…」

「えっ⁈《転身者》?、これって…」

「そう、隣の《兵士》をコピーして、その《世継ぎ》を討ちます!」

「《世継ぎ》をコピーしても2人目だからダメなんだねぇ」

「良かったー、危うく自分のカードを倒しちゃうところだった、笑」

「で、その次も自分のカードだものね。」

「うん、もちろんこれは公開しないで1点乗せる」

「おおー、超絶怪しい〜!!」

という風に、構造がシンプルだからこそ読み合いが成立するため、展開が非常に熱いのです。

直接攻撃があると言いましたが、1ゲームにかかる時間は長くても30分以内。(7枚の手札のうち全員が6枚使ったら終わり)

もしやられても『ちくしょう!もう1回だ!』と再戦できるので、悪印象を抱く事はほとんどないです。(次にやり返せばいいのです、笑)

先日は初心者女子チームも、『ワー!』『ええ〜っ!』とか盛り上がりながら、やはり3連戦となりました。

おススメです!

追記】

完成度の高さは保証ですが、我々からするとこれは前述のように、《選択肢が限られている》からこその読み合いが楽しい、という部分が強いです。

この作品は高評価のため、続編の『紅蓮』が発売されていますが、悩んだ末しばらくは購入を見送ろうと思っています。ごめんなさい。

ちょっとカードの選択肢が広がりすぎる気がして…。

今作をやり込み過ぎたら、いずれ考えたいと思います♪(何でも拡張を入れりゃいいというものでもないですよねー。)

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ボードゲームワイワイ
Sato39
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Bluebear
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