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  • 2人~5人
  • 75分前後
  • 12歳~
  • 2011年~

オリンポスBluebearさんのレビュー

398名
1名
0
6ヶ月前

『スモールワールド』シリーズで有名なデザイナー、フィリップ・キーヤーツ氏がその前にデザインした作品。

神々が住まうオリンポスの地に入植する部族たちが、神々の恩恵を受けながら文明を発展させていくゲームです。

◼️美しいオリンポスの地

これもまたあまりに美しいボードが有名なゲーム。青い海と白い雲を基調にして、大陸各地を俯瞰して描いたメインボード。眺めているだけで惚れ惚れしますね。

算出する資源ごとにエリアに分かれているのが分かります。

何と海を渡ると《アトランティス》の地まで描かれているじゃありませんか。

これはもうワクワクするしかないですよね!

◼️悩ましい《時間システム》

今作の特徴は、傑作『テーベ』でも用いられていた《時間システム》です。

各自が好きなようにアクションを行うのですが、それぞれ消費する時間ポイントが決まっていて、その結果各ラウンドでは最も時間をたくさん残しているプレイヤーの手番となります。順番に手番が回ってくるわけではありません。

一気にたくさんのアクションを実行する事も可能な反面、あまり時間を消費し過ぎると、なかなか次の自分の手番が回ってこないという強烈なジレンマに悩まされます。

全員が70以上の時間を消費するとゲーム終了なので、展開が間延びする事もありません。

あまり他に見ないシステムですが、他のプレイヤーが使った時間、残した時間をよく見て、自分の行動をコントロールする必要があるので、悩みどころ、考えどころがたくさんあり、なかなか良いルールです。

◼️殺伐としないエリア争奪戦

全部族は《北部エリア》から南下してオリンポスの各地に展開していきます。各エリアには貴重な4種類の資源があり、各部族とも、それらを支配しながら領地を拡大していきます。

↑そこの土地を占領すると、資源マーカーを得る事ができ、その資源の産出権を確保した事になります。当然奪われればこのマーカーも相手に取られてしまいます。

当然各地で他の部族とぶつかる事になり、《戦争》が起きますが、このゲームでは他のエリア戦争ゲームのように殺伐とした展開にはなりません。

何と戦争には《必ず勝利》できます!その代わり戦力が多いか少ないかによって消費する《時間》が異なるのです。しかもなぜか負けた方は1ポイント分の時間ボーナストークンがもらえるサービス付き。(そのため攻められてもあまり恨みを買わないルール)

緊迫した攻防戦の好きな我々グループにはちょっとヌルい印象でしたが、最近のデザイン傾向としては仕方ないのかもしれません。(最近はちょっと攻撃されただけでイキリ立つ奴がたまにいますからねぇ…)

◼️実はメインはこっち

マップボードで領土を広げて何をするかと言うと、実はメインはそっちではなく(意外なデザイン!)、文明発展のタイルボードが別にあり、特定の資源を消費して、《医学的》《天文学》《建築学》《重装兵》《信託》などの文明を確保していきます。(もちろん早い者勝ちの取り合い)

それぞれにボーナス効果があって、移動が楽になったり、部族コマが増えたり、勝利ポイントがもらえたりするのです。

こっちを進めないと勝てないという、二面展開の珍しいゲームですね。

そして星印のマーク(おそらく労働力を表すものと思います)がたまると、《巨人像》や《競技場》《パルテノン神殿》などの威信建造物を建築できます。(これらの勝利点がけっこう大きい)

これらの発展や、土地の支配などによって勝利ポイントである《威信ポイント》を最も貯めた部族の勝利となるのです。

なかなか面白い仕掛けです。

◼️神々の介入が展開に影響

時間を消費するごとに時間トラック上のマーカーを進めていくのですが、ところどころに《ゼウス》のマークがあり、ここを通過すると神々の介入が起こります。(神々の《オリンポスカード》を引くのです。有名な神様がいろいろちょっかいをかけて来ます。)

各部族が得ているゼウストークン(ルールブックでは『稲妻トークン』と記載されていますが、全然稲妻ではありません。神々への信仰ポイントのようなものですね。)が高い・低いという状況によって、良い事や悪い事が起こります。

また《運命カード》というものを引く機会もあって、ちょっとボーナスをもらえたりします。

基本的に《サイコロ》や《手札》の無いゲームなので、けっこうガチになりがちなのですが、この辺のルールにより多少《運》の要素が盛り込まれていますので、完璧な計画で進めても神々に見放されると厳しい展開になる事もある面白い仕掛けですね。


「じゃあ私は海を渡ってこっちに行きます。《金》が欲しいの♪」

「おお!《天文学》か!やるな」

「じゃあ次は俺か。う〜ん、ここまで行って、そこ攻めよう」

「えーっ!何で?…あ、《騎乗》あるのね。しくしく。でも《時間1》もらえるからいいもん。」

「次私ね。《発展》を選んで、この《外科手術》をもらいまーす♪」

「おお、これで部族コマがもう2個増えるのか。やばいな。」

「うおー、さっき無理して時間使ったから、しばらく俺の番がこねぇ〜!!」

「仕方ないわねぇ(笑)じゃあ次私だから、そこの石材の土地もらってもいいわよね♪」

「くそおおおおっ!まずい」

…という展開でした。

なかなか楽しく盛り上がりました。

◼️ルールはちょっと分かりにくい

入手したセットは《多言語版》で、日本語ルールが入っています。ボードやタイル、カードにはいっさい言語依存がないので、ルールだけちゃんとあればプレイには問題ありません。

しかし多言語版だからなのか、どうにも記述が甘くて(訳の問題か?)、一読では細かいところが分かりにくいのが難点ですね。

日本語訳の名称も、しっくり来ないものがいくつかあり、自作のサマリーでは用語をかなり変更しました。お気をつけ下さい。

↑こんな感じで、結構場所を取るので、大きめのテーブルを使った方がいいです。

ルールが分かれば、説明抜いて4人で2時間くらい。重くもなく中量級としては問題ないくらいですかねー。

特徴的な《時間システム》と二面構成の独特なスタイル、美しすぎるマップボードと、結構貴重なゲームで、女性陣からも高評価でした。個人的にも好きなゲームなので、どこかで見かけたらぜひ試してみて欲しいと思います♪

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びーている / btail
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Bluebear
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