非実在少年少女白州さんのレビュー

5/10

アークライト・ゲーム賞2024最優秀作品「バザールの商人たち」のデザイナーのゲームマーケット2024秋最新作。

全プレイヤーの空想上の共通の友人を作り上げ、最後にその空想上の友人に関する◯か✕かで答える2択クイズが出てくるので、全員でうまく回答を同じにすることを目指す協力ゲーム。

ゲームが始まると、名前、年齢、性別、性格などが設定され、練習クイズが始まる。

クイズといっても、この空想上の友人の性格に関するものなので、絶対的な正解はない。

なので、練習のクイズから、いかに全プレイヤーの共通認識を合わせるかが重要となる。

クイズ毎に全プレイヤーは空想上の知人の性格カードも1枚ずつ追加するので、それでどんどんその知人ができあがっていく。

ある程度、練習クイズが終わったら◯か✕の２択の本番クイズに突入。

全員が回答が同じだと、失点なし、もし違う人がいたら、少数派の数だけ失点。もちろん、回答するときは会話は一切禁止。

つまり、3人プレイだとミスっても失点1だが、4人以上でプレイすると、最大失点が2（◯と✕が2人ずつの場合）になるので、難しさが上がる。個人的には4人以上の方がスリルがあるので、推奨するが、ここらへんは好みかな。

プレイ人数によって、特定の失点基準が定められており、失点が基準に達してしまったら負け、達しなかったら勝利。なので、どれだけ全員の共通認識が同じかを試されるゲーム。

こういうタイプのゲームって、今まで、個人に焦点が当てられたり、大喜利的な感じになることが多かったが、あえて、共通の空想上の知人という設定によって、気軽に個人特定を遊べるようにしたゲームとしては、斬新だと思う。

まぁ、ゲームではあるが、どちらかといえば、コミュニケーションツールよりに近い感じがしたので、この評価だが、このデザイナーの独自性は、今作にもあらわれていると思う。

誰も傷つかない偏見パーティーゲームなので、そのタイプのゲームが好きな人やこのゲームのデザイナーのファンであれば、プレイするのはありかなって感じのゲーム。