娘は誰にもやらんしのじゅんぴょんさんのレビュー

自分の大事な娘には、幸せな結婚をして欲しい!　しかし、いい加減な男には大事な娘はやれない!　娘を持つ父親なら、そう考えるのではないでしょうか。このゲームはそんな父親心を描いたカードゲームです。２人〜６人までで、プレイ時間は約１０分と軽く軽量級です。この表示のアートワーク、昭和時代の頑固親父を彷彿とさせて、どんなゲームなのかイメージしやすいですね（笑）

尚、プレイ人数によって、ルールが若干変化しますが、今回は２人用のルールで書いていきます。

まず、６枚の娘カードを表向きで１枚選んでもらいます。中には、人間の娘ではなく、ロボ子なんて子もいたりして、かなりユニークです。次は男カードをシャッフルして１０枚の山札を作ります。次に自分の娘の隠し属性カードを2枚貰い１枚を相手に見せます。そして最後に男の黒い噂カードを４枚貰い確認後裏向きで置きます。セットアップはこれで完了ですが、「ガイスター」より少々時間掛かりますね。

手番プレイヤーが男カードを１枚引き、相手娘に結婚を申し込みます。「娘さんを下さい!」相手が気に入りそうな男カードであれば、浮気だの無職だの嘘つきだの借金だの肥満だのろくでもない事しか書かれていない、男カードの点数を下げる悪魔の切り札を所持枚数分投入する事も可能。相手が妥協して成婚に踏み切れば、得点確定。妥協出来なければ、次は相手プレイヤーの手番で上記を繰り返し、２人共成婚する(３人以上でプレイする場合、結婚出来ず行き遅れのルールあり）男カードの山札が枯渇した段階でゲーム終了で、男カードの点数＋成婚カードの点数、娘の隠し属性の点数、男の黒い噂カードを総合計して、最も点数の高いプレイヤーが勝利します。

カード運が物を言うゲームですが、２人プレイの場合、初期段階でお互いに１枚娘の隠し属性カードを見ているので、探りながら自分の娘のタイプを考える戦略性も取れ、点数の低い男カードでも一発逆転の可能性も秘めています。人生、何がおきるか分からんもんです。中にはパパ好きというカードがあり、結婚したら−２０点、未婚なら＋５０点。未婚で終了しても勝利出来る可能性はゼロではないと言うことですね。

女性プレイヤーだと自分と娘を重ねてプレイするようです。妻もそんな傾向でした。パーティゲームっぽいので、多人数なら更に楽しめるのではないかと思います。個人的にはまだ２人プレイでしか遊んだ事ないので、★三つほどかな。