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  • 1人~4人
  • 30分前後
  • 8歳~
  • 2021年~

もみじ荏原町将棋センターさんのレビュー

196名
5名
0
2年弱前

日本の皇居、北の丸公園のゲーム!?

「西安」「タングガーデン」の作者テストニの第三弾は、カードゲームでした!


遊び方は簡単で、手札のカードから0〜3までの数字を出すだけ。

しかも、最初は0、次は1→2→3と決まっているので、何も考えません。

……と思いきや、そんなわけがありません。


カードの種類はプレイ人数+2色の落葉のセットを使用。一セットは、0が5枚、1が4枚、2が3枚、3が2枚の構成となっています。


手番では、同じ種類のカードを1〜2枚出すか、違う種類のカードを(1枚ずつ)2枚以上出すかの2択でプレイします。

これを種類ごとに重ねていくわけですが、出せる条件は、

0から昇順になること。これだけです。同じ数字も重ねることができます。

3まで出すと、その色の山は終了となり、鳥居トークンを置きます。3の上に3は置けません。

終了時VPは、山の一番上にある数字×その山の枚数、となっているので、一番上を3にして、各山沢山のカードを重ねたいところ。


さて、これはカードを出す、のアクションでしたが、手番では、カードを出す以外に、カードを貰う、と、目標トークンを貰う、があります。

カードを貰うは、公開されたカードから取っていくのですが、これも落葉の色別に分かれて公開されているので、種類によって貰う枚数はまちまちです。その色のカードの列を全て取ります。手札上限は8枚。

公開カードは、その都度補充はせず、公開カードが全て無くなった時、4枚補充されます。

取る寸前にオプションアクションとして、どんぐりを1個捨て、4枚補充することができます。


どんぐりは、スタート時4〜5個持っていますが、カードを「違う種類で2枚以上出した時」、条件付きでボーナスが発生します。(同じ種類の時はダメ)

数字0と1のカードには、右下や左下にどんぐりマークが書いてあり、これが隣接する山の一番上のカード同士で接すれば、どんぐり2個が貰えます。数字2と3のカードにはどんぐりマークが無いので、序盤に集めておく必要があります。

↑ 中盤、どんぐりを取るには…。例えば、このように数字の1ばかりになってしまったら技が必要。この場合、カードを出すアクションで、オレンジの落葉1、2が出せるが、それではどんぐりは貰えない。ここは、カードを取るアクションで、赤紅葉の2をとっておくのが好手。これで3が出せるようになっただけでなく、次に、オレンジの1と赤紅葉の2を出すことによって、黄いちょうと茶枯葉のどんぐりマークから、どんぐり2個が貰える。次の次の手番でオレンジ2と赤紅葉3を出せば、さらに2個だ。


目標トークンを貰うアクションは、どんぐり3個が必要です。終了時VPとなる条件目標トークンは、通常ですとその取ったプレイヤーだけの目標となりますが、このゲームでは、全員の目標として起動します。目標トークンはプレイ人数+2個公開されています。

条件をトップで達成したプレイヤーが、そのトークンのオーナープレイヤーだった場合10VP、他プレイヤーだった場合3VP入ります。

というわけで、

■他プレイヤーに負けそうな目標トークンは、取られる前にカットしてしまえば、最悪3VP与えるだけで済む。しかし、終了時どんぐりは1つ1VPなので自分の3VPを使ってしまったことになる。

■どんぐりを大量に仕入れるためには、どの色の落葉も数字0、1の状態をできるだけ維持する。

■また、終了条件は、山札が全部無くなるか、鳥居トークン(これも人数+2個)が全て置かれるか。あまり早く鳥居(数字の3)にしてはVPが伸びないし、どんぐりにこだわりすぎて手札に持っていた3を置けずに終わった、なんてことになったら惨敗する。

■「ロストシティ」同様、終盤山札の残数をチェックするのは必須だが、それより鳥居が一気に完成するスピードのほうが怖い。全員の落葉の山に「2」が乱立する時は、あっという間に終了フラグが立つので気を付けよう。

■個人ボードは、3枚のカードでできた一つのパノラマ風景。(「タングガーデン」と同じで、必ず絵が繋がるようになっています)。実は、ゲーム中1回きりの効果3種類を表す。使う時はどんぐりを一つ捨てる。スタート時ロチェスタードラフトで自分の好みに構成することができる。効果は、

・捨て山から1枚取ることができる

・番号を飛ばして置くことができる

・カードを取る時、2つの列(種類)取ることができる

・目標トークンを取る時、さらに、カードを取るアクションもできる

・自分の落葉の山のどれか一番下に、任意の手札カードを2枚入れることができる

など


VPは、各山の掛け算、目標トークン、どんぐりの余り(1つ1VP)なので、勝負は最後の最後まで分かりません。

なおこのゲーム、各種のモジュールやミニ拡張がありますが、入手し易い「通常版」で十分です。逆に、このシンプルなルールの方が、奥が深いことに感動すると思います。

「タングガーデン」の作者ということもあり、美しい景色のデザインには惚れ惚れ。好きな作家ということで贔屓目もありますが、0〜3だけの昇順ゲームなのに、この悩ましさ。「皇居で落葉拾い」という渋いフレーバーも素晴らしいです。

↑ VPは、落葉左から3×6+3×6+1×3+3×4、どんぐり8、目標トークンは、どんぐりのマジョリティ10のみ。(茶枯葉のマジョリティは相手の勝ち。しかし3VPで済んだ)。これを合計すると、69VP。


落葉のセットは、この写真の他、緑や紫があります。落葉もロマンチックだけど、風景カード、綺麗だな〜…



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荏原町将棋センター
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