- 2人~5人
- 75分前後
- 10歳~
- 2014年~
マングロービアぽっくりさんのレビュー
綺麗なマングローブ林のボードを使い、族長の座を勝ち取るために建設競争していくボードゲームです。ドイツドイツした王道/ゲームの軸となるメカニクス各種、詰め合わせに上手いこと成功したという印象です。テレビゲームでいうなら「パズル型シミュレーションアクションRPG」みたいなw ちょっと大げさですが、他のボードゲームと比較するとそんな感じです。
ちなみに、写真は5人プレイでゲーム中盤くらいです。
ワーカープレイスメント
1〜12の数字が割り振られた、12種類の行動内容が用意されています。プレイヤーが選択可能なのは、1&12・2&11・3&10・4&9・5&8・6&7のどれか(画像左上のところ)。ざっくり、しょっぱいアクションほど数字が低く、美味しいアクションほど数字が高い。
アクションフェーズでは数字が低い人から手番になります。ワカプレでお馴染みの『次のラウンドのスタートプレイヤーになる』みたいなアクションもあります。
なのでアクション効率の良い美味しい行動を取ろうとすると、アクションフェーズで後回しにされがちです。見えてるカードは他のプレイヤーに取られるかもしれないし、建設マスは1人しか小屋を建てれないので先に建てられちゃうかもしれません。欲張りアクションは、他のプレイヤーの干渉を受けやすいため、計画が崩壊してしまう可能性があります。
古典的で美しいワーカープレイスメントを楽しめます。
エリアマジョリティ
特定エリア(外周にあるトーテムポールのライン上マジョリティ / 石で囲まれたエリア内3×3マス内のマジョリティ)で、それぞれ小屋を1番建ててる人が沢山勝利点をもらえます。コマ数1位が総取りのエリアと、1,2位の猶予付きのエリアがあります。2種類のマジョリティが存在します。
特定のエリアに固執してマジョリティ断固1位を張り切りすぎると、対峙するプレイヤーの消耗合戦になるので、周りのプレイヤーがぬくぬく成長しやすくなってしまいます。
これも古典的で美しいエリアマジョリティを楽しめます。
ドラフト(リミテッドの方)
小屋の建築要件を満たすための、地形カードと財宝カードの2種類が公開されています。数字の低いカード回収アクションを選んだ人から公開カードを回収することができます。
いずれも小屋を建てるために必要なリソースとなります。(公開カードから2枚+山札から1枚ドロー、みたいな組み合わせアクションもある。)
引いたカードは、小屋の建設アクションを選択した時に消費する資源となります。例えば『芝生8のマス』に小屋を建てたい時、手持ちのカードから『芝生カード1枚+財宝計8(3+3+2など)』を消費して建設する。赤い○で囲まれたマスに建設していくことで得られる別の資源(アミュレット)もあります。アミュレットじゃないと小屋を建てられないエリアやマスがあります。
山札ドローという運要素で補填できるチャンスがあるので、他のメカニクスと比べると少し間接要素感はあるけど、アクションの12個中5個が「公開カードを手札に加える」という内容を含んでいます。頻繁にカード回収アクションを選択するため「欲しいのを先に取られてしまった~~」感を頻繁に味わうことになります。
まとめ
細かく挙げると他いくつかありますが、一般的に、軸となるメカニクスをここまで詰め込んでるボードゲームは珍しいかと思います。(多分、ゲームバランスの調整が難しくなるからだと思いますが)マングロービアにはバランスの悪さを感じる部分も少なく、しかもいうほど重いゲームになっていませんでした。
ただ、初見だと3つも4つも同時に考えなくてはいけないので「あー、えーと、あれをこーして、これをそうしたら、、次のラウンドで、、えーと、、」みたいな、ぶつぶつ言いながらやることになるので、ダウンタイムが長め・プレイ時間はちょい長いです。慣れてきたらサクサクプレイ出来るかもしれないです。
ちなみに初回、マジョリティごり押しでプレイしてみたけど、これだけで勝つのは難しい感じがしました。終わった後に気付いた拡張ルールでは、マジョリティ取りに行く人へのボーナスが色々と追加されていました。標準ルールだとマジョリティメインは弱い戦略だったのかもしれません。
こなれている人同士でプレイするなら、拡張ルールで遊ぶことをおすすめします。
- 48興味あり
- 179経験あり
- 34お気に入り
- 109持ってる
タイトル | マングロービア |
---|---|
原題・英題表記 | Mangrovia |
参加人数 | 2人~5人(75分前後) |
対象年齢 | 10歳から |
発売時期 | 2014年~ |
参考価格 | 未登録 |
ゲームデザイン | エイリフ・スヴェインソン(Eilif Svensson) |
---|---|
アートワーク | ヴィクター・ボーデン(Victor Boden) |
関連企業/団体 | ツォッホ出版(Zoch Verlag) |
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