- 2人~8人
- 40分前後
- 10歳~
- 2011年~
ロスト・テンプルBluebearさんのレビュー
積んゲー消化プロジェクト第4弾として仲間を招集し、今回6人でプレイしました。
このゲームについては巷でよく言われるように、内容物のコマの色があいまいで、あまり印象が良くなくて何となく敬遠していたものを、やっぱりちゃんとやろうよ、という事で今回スタート!
各プレイヤーは、誰よりも早くロストテンプル(失われた古代寺院)を目指してジャングルを進む探検家となります。
このゲームは、『インカの黄金』『マスカレイド』などで知られる有名デザイナーのブルーノ・フェイドッティ氏の傑作『あやつり人形』を、本人がファミリーゲーム寄りにセルフリメイクした作品です。
『あやつり人形』は、偉大な傑作で我々のグループも大好き!高評価のゲームなのですが、ちょっとプレイ感が難しく、初心者にいきなりはちょっとどうかなーという感じで、かつ時間もかかるので、分かりやすくなって、かつ短時間で決着がつくので、これはこれでありがたい調整だと思いますよ。
今回はちゃんとボードがあり、ジャングルを進む寺院への道がすごろく状に描かれており、ここを探検家が進んでいきます。(だから誰がどのくらいリードしているかは一目瞭然なのです。ほら、分かりやすいでしょう?笑)
ルール的には『あやつり人形』とほとんど同じで、9枚ある「協力者カード」のうち1枚を選んで残りを左へ回してゆくドラフト方式がここでもルールの目玉。
そして選んだカードの番号順に効果を発動してマス目を進んで行くのです。
例えば「神官」を選ぶと、「宝石(お金のようなものです)2個の支払いと引き換えに、次の寺院マスまで一気に進める」とか、「子供」を選ぶと、「ひとつ前にいるコマに追いつくように進める」といった具合。
引き離されたプレイヤーも、結構追いつけるような調整がしてあるので、展開は必然的にかなりのデッドヒートになり、順位の逆転がかなり頻繁に起きます。
『あやつり人形』と特に大きく違うかなと思ったのは、「暗殺者」が居なくなったことかなー。ご存知の通り、暗殺されると何もできなくなってヒマになるので、この辺もちょっとマイルド。
『あやつり人形』のシビアな切れ味も捨てがたいが、これはこれで程よい感じ。
特殊な処理が2つだけあって、まずは所々に伏せて置かれる「チャンストークン」。これはそのマスに入ると公開されて、だいたい7割くらいの確率で宝石(お金)が手に入ったり、ボーナスで前進できたりします。でも悪い結果もあって、後退させられたり、お金を失ったりします。
そう、このままでは単なる運任せですが、ちゃんと「預言者」を選んだら、任意の2箇所をこっそりめくって確認し、入れ替えたりできるようになってるのですよ。
2つめは、やはり途中に点在する「ジャングル」マス。
ここでは進むのに「ナタ」トークンの消費が必要で、これが無いとそこでいったんストップしなければなりません。
これは地味に痛いのですが、「職人」を選んでおけばちゃんと自動的にこの「ナタ」トークンがもらえるのです。
何となくもうお分かりでしょう。
それぞれの協力者の役職効果がどれも必要・効果的なものばかりなのですが、その時々の周りの状況によって必要なものが違うので、そこであーだこーだ、わいわいと悩む訳ですね。(もし他の人に取られたら自分は選べないし、自分は特に必要ないけど、今あいつにこのキャラは渡したくない!とかの読み合いが熱い熱い!)
「えーと、次は5番の古老の人だな」
「はーいはーい!さっき俺、盗賊で5番って言ったから、お前の宝石はぜーんぶいただきやねっ!」
「ぐあっ!そうだった!いかん!古老の能力が発動しねぇ!せっかく次の村まで行ってそこのチャンストークンもらう予定だったのに…おのれぇ」
「ふ〜ん、チャンストークンねぇ…ニヤニヤ」
「あ、さっき預言者で入れ替えたでしょ!そこマズイやつ?」
「ふふふ〜それは言えませんわぁ〜」
「俺はそこでナタが出るのに賭けるぜっ!」
「それって確率低すぎじゃない?笑」
といった雰囲気でした。o(^▽^)o
これはこれで十分白熱して盛り上がれる好ゲームでした。メンツに応じて『あやつり人形』と使い分けるのが良いかと。
【補足】
①初回は、人物の効果の理解が追い付かないので、どうしても人物カード選びにすごく時間がかかり、間延びします。
効果のつながり方や、使い方が理解できてくる中盤以降からぐっと盛り上がりますので、そこでモチベーションを途切らせないように気を配る必要があります。ナビゲートする人は気をつけよう。
我々のグループでは、インストの最後に人物カードをバラバラに配り、しばらくじっくり効果を確認しながら、ドラフトの練習も兼ねて次々と左に回してゆく、という作業を5分くらいやりました。
これをやっとくと後々ゲームがスムーズに進みますよ。
②「呪術師」と「盗賊」は、宣言した番号の人物が読み上げられた時に効果を発動するのですが、時々「あれ?さっき何番って言ったっけ?」ってなってしまったので、途中で一計を案じ、余っている10面ダイスを2つ持って来て、宣言した番号を表示できるようにしました。
人物が9枚、プロモカードを入れると10番まであるのでちょうど良いです。
参考までに。(o^^o)
③実は各方面で言われている通り、コマの色が非常に見分けにくい!(何でハッキリした原色でない微妙な色合いにしたかなあ…。)
塗り直しなどいろいろ模索したのですが、結局私たちは別の木コマを購入しそれを使っています。本家版は倒れやすかったので、そこも含めて快適です。(上記のプレイ写真は、その別コマ使用のものです。)
ご注意下さい。
- 22興味あり
- 127経験あり
- 10お気に入り
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